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慰安婦 史実は隠せない   文科系

2018年02月17日 10時19分18秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 慰安婦問題で「恒久的、不可逆的解決」? それも愚かな大統領を相手にして、結果的に欺したような強引手法で? いくら隠しても史実は史実。当時のこんな政府文書も厳然と残っている。今後こういうことにならぬようにするためにも、歴史教科書ではしっかりと教えるべきだろう。


『 慰安婦問題の当時の政府文書二通   文科系 2018年01月27日

 日朝関係史、南京虐殺と続けてきましたから、慰安婦問題でもある決定的資料をそのまま再掲しておきましょう。以下の文書には、強制のことも軍がこのように認めています。このように。

『故サラニ軍部諒解等ノ名儀ヲ利用シ為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ或ハ従軍記者、慰問者等ヲ介シテ不統制ニ募集シ社会問題ヲ惹起スル虞アルモノ或ハ募集ニ任スル者ノ人選適切ヲ欠キ為ニ募集ノ方法、誘拐ニ類シ警察当局ニ検挙取調ヲ受クルモノアル等注意ヲ要スルモノ少ナカラサルニ就テハ


【 慰安婦問題、当時の関連2通達紹介  文科系2014年09月22日

 以下二つは「日本軍の慰安所政策について」(2003年発表)という論文の中に、著者の永井 和(京都大学文学研究科教授)が紹介されていたものです。一つは、1937年12月21日付で在上海日本総領事館警察署から発された「皇軍将兵慰安婦女渡来ニツキ便宜供与方依頼ノ件」。今ひとつは、この文書を受けて1938年3月4日に出された陸軍省副官発で、北支那方面軍及中支派遣軍参謀長宛通牒、陸支密第745号「軍慰安所従業婦等募集ニ関スル件」です。後者には、前に永井氏の説明をそのまま付けておきました。日付や文書名、誰が誰に出したかも、この説明の中に書いてあるからです。

『 皇軍将兵慰安婦女渡来ニツキ便宜供与方依頼ノ件
 本件ニ関シ前線各地ニ於ケル皇軍ノ進展ニ伴ヒ之カ将兵ノ慰安方ニ付関係諸機関ニ於テ考究中処頃日来当館陸軍武官室憲兵隊合議ノ結果施設ノ一端トシテ前線各地ニ軍慰安所(事実上ノ貸座敷)ヲ左記要領ニ依リ設置スルコトトナレリ
        記
領事館
 (イ)営業願出者ニ対スル許否ノ決定
 (ロ)慰安婦女ノ身許及斯業ニ対スル一般契約手続
 (ハ)渡航上ニ関スル便宜供与
 (ニ)営業主並婦女ノ身元其他ニ関シ関係諸官署間ノ照会並回答
 (ホ)着滬ト同時ニ当地ニ滞在セシメサルヲ原則トシテ許否決定ノ上直チニ憲兵隊ニ引継クモトス
憲兵隊
 (イ)領事館ヨリ引継ヲ受ケタル営業主並婦女ノ就業地輸送手続
 (ロ)営業者並稼業婦女ニ対スル保護取締
武官室
 (イ)就業場所及家屋等ノ準備
 (ロ)一般保険並検黴ニ関スル件
 
右要領ニヨリ施設ヲ急キ居ル処既ニ稼業婦女(酌婦)募集ノ為本邦内地並ニ朝鮮方面ニ旅行中ノモノアリ今後モ同様要務ニテ旅行スルモノアル筈ナルカ之等ノモノニ対シテハ当館発給ノ身分証明書中ニ事由ヲ記入シ本人ニ携帯セシメ居ルニ付乗船其他ニ付便宜供与方御取計相成度尚着滬後直ニ就業地ニ赴ク関係上募集者抱主又ハ其ノ代理者等ニハ夫々斯業ニ必要ナル書類(左記雛形)ヲ交付シ予メ書類ノ完備方指示シ置キタルモ整備ヲ缺クモノ多カルヘキヲ予想サルルト共ニ着滬後煩雑ナル手続ヲ繰返スコトナキ様致度ニ付一応携帯書類御査閲ノ上御援助相煩度此段御依頼ス
(中略)
昭和十二年十二月二十一日
         在上海日本総領事館警察署



『 本報告では、1996年末に新たに発掘された警察資料を用いて、この「従軍慰安婦論争」で、その解釈が争点のひとつとなった陸軍の一文書、すなわち陸軍省副官発北支那方面軍及中支派遣軍参謀長宛通牒、陸支密第745号「軍慰安所従業婦等募集ニ関スル件」(1938年3月4日付-以後副官通牒と略す)の意味を再検討する。
 まず問題の文書全文を以下に引用する(引用にあたっては、原史料に忠実であることを心がけたが、漢字は通行の字体を用いた)。

支那事変地ニ於ケル慰安所設置ノ為内地ニ於テ之カ従業婦等ヲ募集スルニ当リ、故サラニ軍部諒解等ノ名儀ヲ利用シ為ニ軍ノ威信ヲ傷ツケ且ツ一般民ノ誤解ヲ招ク虞アルモノ或ハ従軍記者、慰問者等ヲ介シテ不統制ニ募集シ社会問題ヲ惹起スル虞アルモノ或ハ募集ニ任スル者ノ人選適切ヲ欠キ為ニ募集ノ方法、誘拐ニ類シ警察当局ニ検挙取調ヲ受クルモノアル等注意ヲ要スルモノ少ナカラサルニ就テハ将来是等ノ募集等ニ当リテハ派遣軍ニ於イテ統制シ之ニ任スル人物ノ選定ヲ周到適切ニシ其実地ニ当リテハ関係地方ノ憲兵及警察当局トノ連携ヲ密ニシ次テ軍ノ威信保持上並ニ社会問題上遺漏ナキ様配慮相成度依命通牒ス

 さて、これを皆さんはどう読まれるでしょうか。なお、この文書関係当時の北支関連国内分募集人員については、ある女衒業者の取り調べ資料から16~30歳で3000名とありました。内地ではこうだったという公的資料の一部です。最初に日本各地の警察から、この個々の募集行動(事件)への疑惑が持ち上がって来て、それがこの文書の発端になったという所が、大きな意味を持つように僕は読みました。】


 この冬期オリンピック競技直前に訪韓した日本首相の、何と恥ずかしい外交行動であったことか。いわく「米韓軍事演習を延期するな」?? アメリカのポチも良いところである。いや、アメリカ以上に高圧的なこの発言、態度に、「それは内政干渉。話を受けたとさえ言えません」と言う内容の門前払いを返された。安倍さんは、朝鮮戦争がまた起こればよいとでも考えているのではないか。そうすれば日米の膨大な国家累積赤字が帳消しになるかも知れないとか? そんな心で、日米が以心伝心??』
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随筆紹介 「看取り」   文科系

2018年02月17日 10時08分59秒 | 文芸作品
 看取り M・Aさんの作品です


 古希に近くなると、周囲の知人で亡くなる人が多くなった気がする。病院などに入院しても、短期間で亡くなってしまう人があって、不謹慎ではあるがある意味幸せかもしれない、と思うようになってきた。

 人生の終わりの仕舞い方が高齢者の間で話題になり、自然と同様に生命の終わりも必然だと受け入れるように勧める医師や先達も多い。確かに、それは頭では少しだけ分かってきた気がする。それに伴って、最期の臨終を自宅で迎えたいと願う人もあり、また医師もそう願う人々の診療に、自宅回診で応えている立派な人もいる。今夜もラジオでそういう医師の話を聞いた。なるほど理想であるかもしれない。
 だが、片や独居老人が誰にも知られず亡くなっていく現実もあるのだ。実際に連れ合いを亡くし、老々介護で一人取り残されている老人がいる。またそうではなくて子供がいる場合でも、必ずしも看取ることは可能なのかという現実問題がある。テレビなどでも放映されていた。親が病院や施設にも入れずに自宅でヘルパーさんを頼みながら子供が面倒を看ても、子供が働けずに共倒れになっているケースがあるのだ。

 現実的に、自宅で最期まで看取られながら死ねる人は多くないと思うが、どうだろう。できる人はそうすればいいことであり、他人がどうこう言えるものではない。私の場合でも、二人の息子がいても、二人とも自身の生活、働くことだけでも大変な日々で、むしろ今親が手助けしている方である。
 だからといって、私が病になり最期を迎えるとしても、私は自宅で最期を希望しない。自宅で看取るということがどういうことか。看る人の自由を奪うことになり、生活も困窮するのだ。自分の夫でもできない。私自身が請け負えないことを、どうして子供に望むことがあろうか。
 私自身、実の父を施設に入れ、病院で看てもらってきた。冷たいようだが、各々の人にそれぞれの生活がある。私はそれを認め合うことが大切だと思っている。
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