今日の中日新聞でも例によって表記のことが観られた。五輪を巡る南北朝鮮接近問題についての新聞報道はほとんど歪んでいると思う。見出しの『五輪利用、「なし崩し」狙う』も、そのなかのこんな記事文章も。
『韓国は五輪に際し、国連安全保障理事会が渡航禁止の制裁対象に指定する崔輝国家体育指導委員長の受け入れや、独自制裁対象の貨客船「万景峰92」の入港を次々に例外措置にした。金英哲氏の訪韓も同様に扱う方針で、北朝鮮による韓国の「武装解除」は奏功しつつある』
どう歪んでいるかを表現してみたい。
①北が核兵器を開発しているという理由で、アメリカが「北に先制攻撃か?」という諸情勢を作った。「北は完全に破壊する」とまで言い切ってきた事もこれに重なってくる。対するに親兄弟が別れ別れになったようなこの両国で「戦争は嫌だ」と振る舞い返して当然である。現にアメリカは、大量破壊兵器保持というだけでイラクに戦争を仕掛けて潰した国だからである。それも国連の制止を振り切って。ちなみにその国が北に対して「国連決議を守れ」などとは、片腹痛い。イラク、シリアを観ても分かるように、核兵器所持よりも戦争の方が遙かに罪は大きいと考えるから、南北両国の現在の接近は人として当然の外交と愚考する。
②①の観点からすれば現在のアメリカや日本マスコミ論調は「核兵器開発は罪」という観点の教条主義にも等しい頑なな思考、言論だと考える。こういう方々に聞きたい。では、この所持ゆえに「対北先制攻撃」を広言したアメリカの行為をどう判断するのか。アメリカは「北は完全に破壊する」とまで言い切っていたはずだ。こういうアメリカの態度に対して「南は今北と仲良くするな。それは北の策略だ」というマスコミ論調は、アメリカの先制攻撃を側面援助するものとさえ愚考する。
③ちなみに、北の核は自分からは決して撃てない物であるとも付け加えたい。戦後73年、どこの国も撃てていないというのは、核以外の大量破壊兵器が憎まれていることと並んで、それだけ世界の民主主義の力が進んだからだとも主張したい。また、米国の北攻撃は核が原因とさえ言えない。それも含めて「ならず者国家」と名付けたことが原因なのである。このままであれば、アメリカは北だけでなく、同じ「ならず者国家」イランとかシリア、ベネズエラでさえ潰すだろう。そうならないためにも、僕はこの際南北接近を擁護したいのである。なお、1国の政治体制が「ならず者国家」か否かを決めるのはそこの国民以外にはないなどは当たり前の国際原則である。「(外から潰しても良いような)ならず者国家」などは、今の国際法では余程のことがなければありえないはずだ。
『韓国は五輪に際し、国連安全保障理事会が渡航禁止の制裁対象に指定する崔輝国家体育指導委員長の受け入れや、独自制裁対象の貨客船「万景峰92」の入港を次々に例外措置にした。金英哲氏の訪韓も同様に扱う方針で、北朝鮮による韓国の「武装解除」は奏功しつつある』
どう歪んでいるかを表現してみたい。
①北が核兵器を開発しているという理由で、アメリカが「北に先制攻撃か?」という諸情勢を作った。「北は完全に破壊する」とまで言い切ってきた事もこれに重なってくる。対するに親兄弟が別れ別れになったようなこの両国で「戦争は嫌だ」と振る舞い返して当然である。現にアメリカは、大量破壊兵器保持というだけでイラクに戦争を仕掛けて潰した国だからである。それも国連の制止を振り切って。ちなみにその国が北に対して「国連決議を守れ」などとは、片腹痛い。イラク、シリアを観ても分かるように、核兵器所持よりも戦争の方が遙かに罪は大きいと考えるから、南北両国の現在の接近は人として当然の外交と愚考する。
②①の観点からすれば現在のアメリカや日本マスコミ論調は「核兵器開発は罪」という観点の教条主義にも等しい頑なな思考、言論だと考える。こういう方々に聞きたい。では、この所持ゆえに「対北先制攻撃」を広言したアメリカの行為をどう判断するのか。アメリカは「北は完全に破壊する」とまで言い切っていたはずだ。こういうアメリカの態度に対して「南は今北と仲良くするな。それは北の策略だ」というマスコミ論調は、アメリカの先制攻撃を側面援助するものとさえ愚考する。
③ちなみに、北の核は自分からは決して撃てない物であるとも付け加えたい。戦後73年、どこの国も撃てていないというのは、核以外の大量破壊兵器が憎まれていることと並んで、それだけ世界の民主主義の力が進んだからだとも主張したい。また、米国の北攻撃は核が原因とさえ言えない。それも含めて「ならず者国家」と名付けたことが原因なのである。このままであれば、アメリカは北だけでなく、同じ「ならず者国家」イランとかシリア、ベネズエラでさえ潰すだろう。そうならないためにも、僕はこの際南北接近を擁護したいのである。なお、1国の政治体制が「ならず者国家」か否かを決めるのはそこの国民以外にはないなどは当たり前の国際原則である。「(外から潰しても良いような)ならず者国家」などは、今の国際法では余程のことがなければありえないはずだ。