世界はどうやら、中東大戦の瀬戸際に立ったようだ。何よりも先ず、イランの将軍スレイマニ殺害を裁可したトランプの、こんな愚かな行為が報道されている。
『中東緊迫 米3500人派遣へ』
『トランプ氏は米南部フロリダ州マイアミで行われたキリスト教右派・福音派の集会で「テロリストを殺害した」と成果を誇示した』
ちなみに、この福音派は米人口の4分の1を占めるとされる親イスラエル勢力であって、イスラエルの仇敵イランには憎しみだけを増幅させてきたような人々である。また、この福音派の8割が前回の大統領選挙ではトランプ氏に投票したとされている。
また、イスラエルという国は、ここまで、アメリカを中東戦争の泥沼に引き摺り込んできたもの。対するイランはその存亡を掛け、中東各国のイスラム教シーア派潜在勢力の総力をも挙げて抵抗を続けてきた。加えて、スレイマニ殺害はイラク・バグダッド空港で行われ、スレイマニの車に同乗していたイラクのシーア派民兵軍隊副司令官まで殺してしまった。アメリカ軍をイラクに駐留させてきたイラク政府でさえが、アメリカにもうカンカンに怒っている。このイラク政府も確かシーア派。
さて、こうして見た全てからは、十字軍戦争を連想させる中東大戦、さらには、ロシアや中国がイランに臨席しているのを考えれば、第三次世界大戦の様相さえ垣間見えて来るようだ。中国自身が既に米中冷戦を仕掛けられているという意識は十分に持っているはずだし、シリア内乱におけるロシアはトルコと共にアメリカに煮え湯を飲ませて来たはずだ。国際戦争犯罪人アメリカが以下のような居丈高な脅しの声を張り上げているのも、そんな恐れをも抱いているからではないか。
『(イランが)報復なら52カ所攻撃』
こんな時に日本は中東に「自衛隊」艦船を出す。戦争外交では百戦錬磨のイスラエル・ペテンに引っ掛けられて、日本参戦へと引き摺り込まれていくウブな日本。こんな安倍政権の姿が、明日の落ちではないのか? ということも既に、アメリカとイスラエルの計算済みの絵図まで有していること、とか?