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詭弁だらけのトランプ・アメリカを嗤う  文科系

2020年01月23日 10時37分22秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 標記のことを、以前から展開してみたいと目論んでいた。トランプは嘘と詭弁で有名だが、アメリカの詭弁は何もトランプから始まったものではない。一例、中東に6万もの米軍を置いているのは過去から打ち続いてきたその結末。というように、アメリカの世界政策が国連無視の下に進められてきたというのが、冷戦終結後のこの30年ますます酷くなっていただけのことである。トランプはそれをちょっと前に進めたに過ぎない。それは以下の通りに。しかも、この一つ一つが、日本をも貧困にさせていくからこそ、僕はアメリカの世界政策を日本第一の問題のように考えてきた。

 

①米貿易赤字で他国を逆恨み、保護貿易主義へ

  アメリカみずからが世界に広めて長く続いた新自由主義貿易戦争において、米が中国などに負けた今になって言い始めた泣き言にすぎない。それのみか、米国資本が中国などの安い労働力を求めて経営移転した結果、国内が空洞化した事に対する利己主義的な対応でもある。現に、中国からアメリカに入る製品にアメリカ資本の高級物品も多いと知ってから、振り上げた「関税アップ」を急いで取り下げる始末。

②「他国安保が米国にただ乗り」論 

  米国の利益がある地帯、国に米軍を出してきただけだ。現に、トランプが出て行くと言ったはずのシリアからも出て行く気配は皆無で、「外国軍は出ていけ」とイラク国会が決議したのに、「こんな決議にはイラン以上の恐るべき制裁を加える」と怒りまくっている始末。いずれも、両国にある石油利権にしがみついているにすぎない。アメリカ支配下に入らぬ石油国が、「石油=ドル世界体制」を崩すことになるのを恐れているのだ。物経済斜陽・物貿易大赤字のアメリカの虎の子・石油独占価格世界体制が崩れるし、「石油支払いはドルで」に支えられたドル基軸通貨世界体制による米利益も決壊・崩壊するのを恐怖しているのである。
 他にも、アメリカが安保経費大幅増を要求している日韓は、米中冷戦における自分らの前線部隊でもあるはずだ。特に、「近隣安保協力では日本とよりも中国と」と決めた韓国に5倍もの負担増を要求しているのは、韓国から見たら「笑い話」にもならない。

③他国の民主主義批判
 
 シリア、イラン、ベネズエラ、香港、ウイグルなどの「民主主義革命」で大忙しの体。が、これらを問題にするなら国連レベルの多国間主義で解決する問題のはずだ。アメリカが出ていくのはその利権絡みで碌な事がないとは、既に実証済みのことである。問題だと思うなら、国連活動の範囲でその先頭に立ってやれば良い。国連を無視して勝手に動くのは、自己都合、自己利益のためでしかないのは、①、②と同様に、明らかなことだ。

 

 このように外交に詭弁ばかりを弄する国は、結局こういう国なのだ。国家累積赤字がGDPの4倍という惨状をば、他国を食い物にする暴力で乗り越えようとしている国。過去の衰亡大国は常に黙っては退かず、歴史を騒乱させてきたというその例外にはなり得ない「民主主義」国・・・。

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随筆紹介 俺って、短気  文科系

2020年01月23日 06時58分23秒 | 文芸作品

  俺って短気   I・Kさんの作品です
                                  

 いきなり怒りだす高齢者を批判する番組が増えた。他人事でなく私も被害者であり、加害者である。

 老人陶芸クラブで、なぜ自分のを窯に入れないのと怒ってきたり、突然電動ロクロを禁止せよと大声で提案する先輩がいた。自分勝手にルール無視で暴走する。
 あるいは自治会の展示で子供が欲しいと言う陶器を渡したら、なぜやったのか、子供が陶器で遊んでいるではないかと、激しく怒る。この二人、なだめても聞かない。一方的に叱られる。
 ところが、今度は私がキレて家内に大声で注意し、反論され、箸たてを床に投げつけた。ささいなことに怒り心頭した。

 家内は昼飯にインスタントラーメンを作ったものの、まずくて大半を残した。私はそれを直接、生ゴミ箱に入れてと頼んだ。ところが洗い場に入れるから、皿洗い担当の私は、生ゴミに入れるのが、二度手間。だからわざわざ口に出して頼んだ。いざ皿を洗おうとすると、ラーメン屑が洗い場に山となってある。なぜここにと、頼んだではないかと、キレてしまった。こんな時に、絶対に謝らないのが家内。後でやろうと思っていたとか、そんなことをいうなら、もう食事は作らないとか反論がある。口争いがこうして始まる。

 私は振り返ってみると、怒るのは、どうも身近な人に対してである。親しい関係の人に、しばしば怒りをぶつけてしまう。高齢になり、この傾向が高くなっている。少し調べてみると、怒りの感情は大脳で作られ、その怒りを抑制する役目を果たすのが前頭葉らしい。ところが前頭葉は、年齢とともに機能が低下するから、怒りを抑える力が弱まり、感情が制御できなくなるという。だから、高齢者は意識的に怒り防止策を取らないと、この自然現象に流されてしまうという結論にたっする。六秒待つ、十秒待つというのが大事だそうだ。前頭葉が怒りを抑制するのに必要な時間がこれだという。だが、こんな流暢な待ち時間を、理性的にキープする、自分に言い聞かす理性が働くであろうか。また、アドバイスとして、怒鳴るより注意する。激高するより諭す。従わせるより説得する。言いたいことがあるなら、穏やかな口調で伝える。そのほうが、相手は聞き入れてくれるとあるが、果たして瞬時に、このように頭が回るであろうか。私は自信がない。むしろ、過去の全てが、キレたあとに、相手の怒り、激高、反撃があり、自分への悔い、反省の深さがあったのではないか。何も得るところがなく、損害ばかり。それを想起し、肝に銘じるべきである。百害あって一利なし。負けるが勝ち。

 喧嘩、怒りに関することわざは多い。それを眺めてみると、怒ったり、キレるのは最低であることを先人は教える。
◎腹は立て損、喧嘩は仕損。◎夫婦喧嘩は犬も食わぬ。◎怒りは無謀で始まり、後悔で終わる。◎遅延は憤怒の最大の治療薬。◎怒りは敵と思え。◎怒気起こらば手を引け。◎負けるが勝ち。◎三十六系逃げるに如かず。◎兵は凶器。◎百戦百勝は善のなる者にかなわず。◎兵強ければ則ち滅ぶ。

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