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戦争泥沼に踏み込んだ米  文科系

2020年01月05日 18時03分03秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 『マスコミに載らない海外記事』サイトの5日に、こんな記事が載った。
『アメリカはカセム・ソレイマーニー暗殺を後悔することになろう』

 その文中に以下の文面があった。
『 イラク政治家は、イラクがアメリカ軍を引き留めることに賛成することは不可能だろう。イラクのアブデル・マハディ首相は、全てのアメリカ部隊撤退を求めるため国会緊急会議を要求した。
「イラク指揮官の標的暗殺は協定違反だ。それはイラクや地域で戦争を引き起こしかねない。それはイラクにおける米国駐留条件の明確な違反だ。私は議会に必要な処置をとるよう求める。」
 イラン国家安全保障会議は「対応する選択肢を検討する」ため最高指導者アリ・ハメネイと会談した。多くの選択肢がある。アメリカはイラン周辺の多くの国に軍隊を配備している。今後、彼らのいずれも安全ではあるまい。』


 この内容は論理の必然である。米軍がイラクに駐留できているのは当然、イラクとの協定を結んでいるからだ。ところが、そのイラクの国賓をバクダッド空港出口辺りで殺したのである。それも同乗したイラク・シーア派民兵軍隊副司令官も諸共に。もちろん、上記のように「協定違反だ」と、イラク政府はカンカンである。主権を踏みにじられたイラク軍も、アメリカ基地の護衛をさぼるかもしれない。また、イラン指導者が「報復する」と声明したことによって、中東米軍基地は全て標的になったと言って良い。

 

 同じ5日のこのサイトに、元米高官ポール・クレイグ・ロバーツの同様のイラク関連文書が載ったが、文中冒頭にはこんな下りがあった。

『2020年1月3日 Paul Craig Roberts
 アメリカ政府がイランに対して戦争行為を犯したと発表する国防総省の途方もない声明を皆恐れるべきなのだ。
 「大統領の指示で、米軍は、国外のアメリカ要員を保護するため、断固とした防衛措置をとり、アメリカが指定した外国テロ組織、イスラム革命防衛隊のクッズ部隊のカセム・ソレイマーニー司令官を殺害した。」
 「この攻撃はイランの将来の攻撃計画を阻止することを目指していた。」
 「アメリカ合州国は、世界中、国民がいるところどこでも、我が国民と我々の利益を守るため必要な行動をとり続けるつもりだ。」
 政府高官殺害は戦争行為だ。戦争行為で国外のアメリカ人員を保護するのは不可能だ。
 イランに対する戦争行為で、将来のイランの攻撃計画を阻止するのは不可能だ。そこで今、イランの攻撃計画がなかったところはソレイマーニーの殺人に応えてだ。
 戦争行為を犯しても「国民と我々の利益は守れない」。そうしたものを危険に曝すだけだ。
 他国首脳を殺すことに対し、国防総省が、このような途方もないばからしい正当化を発表することがどうして可能なのだろう?
 トランプは正気を失ったのだろうか? 彼が弾劾ぺてんから脱出しようとした、まさにその時に、なぜ弾劾可能な行為をしたのだろう? トランプは議会認可なしで他国を攻撃したのだ。彼は議会と法をあざけったのだ。アメリカ合州国の法律を破るのではなく、実施するのが大統領の義務だ。今や、民主党はトランプの首に巻くための本物の弾劾可能な違反を手にしたのだ。』


 大統領選挙に向けてよかれと思って殺害許可を出したトランプだが、事の結果を何も計算できていなかったのではないか。小さな戦争多発の泥沼に踏み込んでいったと観て良いのだから。

コメント
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