7月23日にジムマシン後半の30分では4・5キロまで来たが、その後は僕の夏としては珍しく外走りをやって来た。一昨年末から新しい走法に換えてから、ジム走りだけだと走力がかなり落ちると分かったからこの夏は外を走ってみたのだが、無理しないように少しずつ距離、スピードを上げてきたら思ったよりもできる。因みにこの走法変更とは、「後ろ足も蹴って跨いで走る走法」から「腰の下に持ってきた脚を伸ばして地面をつついた反動で走る走法」に換えたことを指している。19年末から今に至るまで、悪癖修正を含めたその転換過程が続いているのである。年寄りの覚えにくい身体と相談しながらのことだ。
25日の25キロサイクリング・ファーストランは前に書いたが、28日3キロ、30日5キロ、2日6キロ。この6キロはキロ当たり7分6秒で走り、ストライド84センチ、1分当たり心拍数「bpm」は143だった。そして昨4日には8キロ走って、キロ7分14秒、82センチ、147bpmとでた。風がない日は汗まみれになり身体もきついが、とにかく日に日に調子が上がっていくのが分かる。
身体がきついと、1年半掛けて身につけた走法で無理がありそうな所をあれこれ探り直していくことにもなっていく。走るという単純な動作でも、この年で身につけた新走法には思いもせぬ欠点が色色潜んでいるものだと痛感し直して来た。脚で地面をつつくのがほんの一瞬だから、その左右の足の前後位置、膝曲げの程度とつつく力の程度などなど、観察すればする程不合理なところがいろいろ気になって来た。右脚が大きめに外に流れるから着地時間も長くなることは前から分かっていた癖だったが、地面つつき走法に換えたらこれはどうしても直さねばならない。その分左脚が外から内に入ってきて、相対的に小股になっているその欠点も含めて。ちなみに、僕の靴底ラバーの減り具合に、これらの癖が明瞭に現れている。最も減りが激しいのが右踵の外側で、左はつま先方向の外側が少々。
『内に入れた右の振り出しを抑えて「膝を伸ばした一瞬」で地面をつついたその勢いで左脚を早めに腰下の正しい位置まで持ってくる』。この改変にもかなり慣れてきて、意識していれば乱れなくなったが、まだまだだと思い知らされることが多い。年寄りの身体は「無意識にそうなる」ほどには新フォームをなかなか記憶してくれない。とくに、その日のスタートにポサッとしていると、酷い走りが戻っていて悩ましいことになっていると気づくのである。ひょっとして、身体の一部が弱ってきてこうなるのかななどどいう疑問も含めてのことだ。でも、最初に修正点を意識出来ればこの上なく快調な時もある。こんなことが特に最近分かってきた。2日のキロ7分6秒などはその典型だった。
ただし、90センチ近かった僕のストライドが近ごろ気づいてみれば80センチに近くなっているのは、身体が衰えているからなのか、新たな走法定着で自然にこうなってきたのか。ストライドが減ってもピッチ数が180近くになっていれば良いわけだが、タイムから見て多くても170程度なのだろう。
この暑さは80の年寄りにはとても堪える。でも、こんな風に夏の外走りをコツコツやっていけば秋にはまたなどと、そんな思いで励んでいる。