首相が、佐渡金山の世界文化遺産登録をユネスコに推薦すると方針転換した。韓国の反対で「登録の見通しが立たない」として見送る方向だったのを一転させて、こうなったという。例によって、地元と保守派議員の参院選を意識した圧力があったらしい。
こういう問題で韓国が怒るのは、前にも当ブログで描いた軍艦島の登録問題で欺されたに等しい経緯があるからなおさらのことだろう。軍艦島の朝鮮労働者問題は、別にその資料館を建てて広く世に残していくと約束して登録を得たのに、日本政府はこの資料館をおざなりにしてきた経緯がある。
慰安婦問題と同じように、選挙に勝つために歴史をねじ曲げたり、それによって大日本帝国の植民地であった他国をまたしても「白昼堂々と」傷つけるなどは右翼ポピュリズム丸出しという愚。ユネスコで認められない行動を敢えて取るというのは、選挙目当てだけというしかないではないか。ちなみに、安倍流右翼ポピュリズム政治は、国際民主主義の観点から言えば、恥になるような穴が多すぎる。この「戦前美化問題」、「男系男子天皇問題」、「外国人労働者問題」・・・。