今や世界の負債が160兆ドルで、1京6000兆円と報道された。それも、リーマンショック前から1・6倍に増えたとも。わずか10年ちょっとで借金がこれだけ増えたって、一体これは誰が作ったのか? 英米のファンドや銀行などだろう。20世紀末から世界中で起こった通貨危機のことを日本人は何も知らないから、このことにも無知なんじゃないか。「アジア通貨危機」の時も、米英と日本などが起こし、タイ、台湾、韓国などに貯まった小金を奪い取っていった。100年に一度の経済危機と言われたリーマンショックではやはり世界の小金が奪い取られたのに、これを起こしたアメリカの投資銀行、ファンドなどは彼らの債権を保障していた保険会社とともに、国家資金によって救われているのである。これらの投資銀行はすべて潰したが、それぞれの本元の銀行などに吸収合併させることによって、その銀行が救われているのである。世界の金を奪っておいて、偽装倒産にも等しいもんじゃないか。
この金融にも長けているはずの国・日本でさえ、サブプライムバブル破裂によってどれだけの金が奪われ消えていったことか。愛知県の裕福な私立大学などの貯金がそれぞれ100億というような額で消えて、訴訟沙汰に近いことが起こっていたと覚えている。N大学、H大学・・・。こういう英米金融が今、世界の先頭に立ってSDGに世界中の金を投資するのだと組織的動きに息巻き動き始めた。この「世界政策的」イノベーションで作られる富はそもそも一体、世界の庶民にどう還元されていくのだろうか。