2023年12月15日(金)東京宝塚劇場
宙組の掲示はなくなっていました。雪組公演に向けて準備をしているのでしょう。2階・3階に灯りがついていました。この灯りが消えることのないようにとわたしは祈っています。
四面楚歌の宝塚歌劇団。
ご遺族側のいじめパワハラがあった、宝塚歌劇団、宙組によって娘は日に日に弱っていき、死に追い込まれたとするコメント、週刊誌と新聞によるバッシング。過労死弁護団の筆頭弁護士が出てきて長時間過重労働も一緒くたになって直接死につながったかのような印象操作。劇団に労基署が入ることで、例えば紅ゆるずさんのような入団時下から2番目の成績の生徒さんが最後の新人公演で主演をつかみ時間はかかったけれどトップスターとなって旋風を起こし退団していった、ガッツでチャンスをものにしてトップスターになるというミラクルはもう起こらくなっていくのでしょう。演出家に相当しごかれたけれど最後は笑って機関紙で対談といったこともなくなっていくのでしょう。断崖絶壁の大階段群舞、幅がせまくて平らではない銀橋での歌とダンス、盆を回しながらせりあがっていく上での殺陣、見ごたえのあるこれぞ宝塚という演出は常に危険と背中合わせ。あれもダメこれもダメと規制が強まったら、オリジナル作品の自由度が下がり演出家がやりたいことやって危険が伴う演出をするという冒険ができなくなっていくのでしょう。こうして宝塚でしか味わうことのできない唯一無二ものが次第に奪われていくのかもしれません。日本全体がさみしい方へさみしい方へと流れています。劇団でのことに限らない、おそらくプライベートなことも含めて色々なことが絡みあった中で起こった生徒さん一人の自殺がきっかけとなりそんな社会の流れに宝塚も吞まれて行かざるを得ないようにみえます。ご遺族に過労死弁護団がついたことでとんでもなく大きくなり、とんでもない方向へと流れています。
かつて風花舞ちゃんがロンドン公演で足に怪我をしながら満身創痍でトップ娘役を勤めました。今なら有り得ないことでしょう。決して是とすべきではないのかもしれませんが否というのも違うと思います。それぐらいのガッツ、ど根性という言い方も古いですが強い心持ちがなければトップ娘役は務まらない、務めてはいけないのだと思います。トップ娘役になった時上級生から誰よりも出番が多いのだから誰よりも稽古するのは当たり前でしょと言われたことを、オンデマンド配信されたスカイステージの星風まどかちゃんとの対談で話していました。これも今ならパワハラだって言われてしまうのかもしれません。
例えが違うかもしれませんが、ひとたび公園の遊具で事故が起こると遊具全体を使用禁止にして子どもたちから遊びを奪ってきているのと似ています。なら自動車は常に事故の危険と背中合わせなのだから全面的に使用禁止、誰も乗ってはいけませんとならなければ理屈にあいません。行政の指導など公正でも公平でもなんでもありません。指導に入らなければおかしい大きな組織はたくさんあるはずです。10年前労働紛争となった大会社だって労基署が入ったには違いありませんでしたがどの程度指導があったのか、法律すれすれ、あるいは逸脱することを平気でやっていましたが開示請求した文書はのり弁と言われるほぼ黒塗りでわかりませんでした。ユニオンによれば弁護士が色々と裏で手を回しているという話でした。そんなもんなんです。その程度なんです、行政指導なんて。
公演日程の見直し前倒し、案の定ファンが激怒とか新聞に書き立てられたのは今月末に予定されているという示談を前にご遺族代理人の狙いどおりということでしょう。仕掛けられた感否めません。色々とつながっていれば新聞や週刊誌に、全部劇団が悪いのでファンが離れていっているというイメージを世間がもつような記事を書かせることなど簡単でしょう。生徒さんたちの視界にはいっているとつらいですね。
わたしのチケットは幻となりましたが雪組がこの場所で無事に公演できるようにと祈っています。たくさん夢と希望をいただいてきました。日本は沈没寸前ですが劇団は生き残ってほしいと願っています。
脅しやいやがらせの電話を受けているスタッフさん、寒い中警備にあたっているスタッフさん、劇場の中で警備にあたっているスタッフさん、いつも劇場内を綺麗にしてくれているスタッフさん、たくさんの力で舞台は成り立っています。バッシングの声ばかり表に出て辛いと思います。工作員がまじっていると思われます。ありがとうございます。これからどうかよろしくお願いします。
キャトルレーヴの店頭は宙組と雪組の公演グッズが並んでいました。キキちゃんと咲ちゃん、パガドの大劇場プログラムは売り切れ。
宙組はどうなってしまうのでしょう。みなさまの無事を毎日祈っています。
日比谷シャンテのステージ衣装展の写真は別にあげます。