あかない日記

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北海道旅行(57) 幾品川橋梁

2011-11-13 | 国内・北海道

   

  羅臼から標津町を通り 野付国道244号線を斜里に向かう
  途中 標高487m「根北峠」(こんぽくとうげ)がある。

  またこの先12kmほど行くと突然橋げたが現れる。

  これが鉄道ファンに人気の「第一幾品川橋梁
  通称越川橋梁なのだ。
  この橋梁は 斜里から標津までを結ぶ根北線として
  1939(昭和14)年に 全長147mの10連アーチ橋として建設
  されたが その直後に 発生した太平洋戦争の為 延長工事は
  中断してしまった。
  その後 1957(昭和53)年に手前の越川駅までは開通したが
  赤字路線により 1970(昭和45)年に廃線となってしまう。
  このため この第一幾品川橋梁は完成したものの 一度も
  線路も敷設されることもなく さらには 国道244号線の
  拡張工事によって 橋梁は途中で分断されしまった。

  その後 地元斜里町は 地域の歴史を伝える貴重な文化財
  として残し 1998(平成10)年に文化庁の登録文化財に
  登録されている。
  今では 幾品川を渡る10連アーチ橋は”絵”になっている。

  斜里町は 知床世界自然遺産を抱え 水産業と観光の町で
  もあるが 漁業のみならず 斜里岳の裾野には
 ジャガイモ
  ビートなどの畑作も盛んである。

  また 1977(昭和52)年 国立公園内の民有地を買い上げ
  知床の自然を守ろうと「知床100平方メートル運動」をもスタート
  させた。
  この運動は日本におけるナショナル・トラスト運動として
  国際的にも高く評価されている。