手前にある木材は ローマ時代の木の柱で 左右の壁に見られる穴に差し込まれ、
天井の梁になっていたそうだ。
ディオクレティアヌス宮殿に
ディオクレティアヌス皇帝が住んでいたのは8年間だけであった。
ローマ帝国が崩壊して 廃墟となってしまい時代が重ねるうち
宮殿の上には 街が出来て約3000人が住み
宮殿の地下部分は ゴミ捨て場と化し
そのゴミでギッシリと埋まってしまった。
そして宮殿の存在は忘れ去られてしまった。
その後 第二次世界大戦中に スプリット旧市街も空爆され
瓦礫を片づける作業の過程で 瓦礫の下に何かがあるらしい
ことが分かり 終戦後の1950年に発掘が始まって
地下部分掘り起こされ 古代ローマ時代の宮殿が現れた。
この”ゴミ”が結果的には 宮殿を保存していたことになり
古代ローマ時代のタイムカプセルの役目をしたことになるとは!
その大昔のゴミの一部が残して展示していた。
この宮殿の主ローマ皇帝ディオクレティアヌスを彫刻した
金貨を大きくしたレリーフのプレートも飾ってある。