大口径の100ミリ砲筒は未だに会堂に向けている。
1975年4月30日 午前11時30分
解放戦線旗を掲げた戦車が
真っ向メインゲートから 南ベトナム大統領官邸に突入した。
続いて 解放軍兵士が官邸内になだれ込み
屋上の “三本線のサイゴン政権の旗” を引き降ろし
勝利の旗 「南ベトナム解放民族戦線旗」 が掲げられ
この時をもって ”ベトナム戦争が終結した” といわれている。
この時の様子は 全世界に報道されたが
あれから40年を経とうとしている今も
その突入した戦車が2台 正門に入って右側に
先に突入した 390号戦車(中国製B-59型)と
後続の 843号戦車(ソ連製T-54 型)が露天展示されている。
この戦車を見て 何故 中国とソ連なのか?
当時のアジアが ”ドミノ倒し”のごとく共産主義化するのを
阻止しよとしたアメリカと それに対抗し 中国・ソ連が支援した。
つまり ベトナム戦争は 代理戦争 だったことが分かる。