右端にもう一つ爆撃跡の赤マルが見える。
3階屋上に 迷彩色のヘリコプター 1機が展示されている。
その前 赤い丸印で囲んだ英文の説明文が2箇所あり
「1975年4月8日午前8時半 グエン・タン・チュン中尉のF5Eが飛来
まさしくここを標的に二発の爆弾を投下した。」
と訳される。
4月8日といえば 4月30日の終戦の3週間前に
大本山である南ベトナム大統領官邸が爆撃されていたのだ。
この経緯は 資料によれば
このパイロット・チュン中尉は 南ベトナム空軍の軍人であったが
解放軍のスパイ(秘密工作員)で
米軍・政府軍から奪った飛行機を操縦して 大統領官邸を爆撃し
その20日後には米軍・政府軍の拠点・タンソンヌット空軍基地をも爆撃していた。
このこともあって ベトナム戦争の終結を早めたともいわれている。