影絵に続き 舞台では
子どもたちの子猿と阿修羅の戦いを踊りにした場面に続き
カンボジアの伝統舞踊 「アプサラ・ダンス」が演じられる。
アプサラ・ダンスは 9世紀に宮廷舞踊として生まれ
アプサラとは 『天使・天女』を意味し
踊りは神への祈りとして捧げられていた。
アンコール遺跡のレリーフにも数多く登場する踊りで
踊り子の反り返った手と指の動きが特徴的
手は蛇の頭 足は蛇の尻尾をと それぞれの手や指の動きには意味があり
花の芽生えから実が落ちるまでを 生命の一生・儚さに例えて表現されている。
踊り子は 王室古典舞踏学院で養成されていたが
ポル・ポト政権時代には 宮廷古典舞踊は王政を祭わるものとして
300人を超す先生や踊り子のほとんどが 処刑の対象となってしまった。
また 踊りの記録なども焼き払われてほとんどが消失したそうだ。
しかし 残った指導者の力で 今日までになったという。