ポルポト時代の影響なのか シェムリアップ市内では教会を見なかったが
ここに 水に浮かぶ珍しい教会があった。
資料によれば このカトリック教会は
地域の子ども達を対象に識字教育 衛生教育などを行なっている。
また 湖畔の陸地は 主に多数民族である「米の民」クメール族が住み
一方 湖には「魚の民」ベトナム人の多くが暮らし別の世界が展開している。
何世紀も前から カンボジアは ベトナムによって国土を侵食され
内戦時代は 軍事的にも 政治的にも 支配されてきた事から
クメール人のベトナム人に対する悪感情は しばしば 社会の問題となっている。
そのため 特にトンレサップ湖内に住むベトナム人の中には
陸地のクメール人社会と接触を持たず
湖上にある独自のベトナム人社会の中だけで 暮らしている人々もいる。
それ故 子ども同士の交流を通して
クメール人とベトナム人の和解を目指しているそうだ。
ここにも 目に見えない時事問題が潜んでいた。