松代は 城下町として数多くの武家屋敷が残されており
見学コースも設けられている。
その中で 山寺常山邸 や 横田家は 既に話題にした。
他に 「樋口家」「前島家」へも訪れてみた。
いずれも 端正で 無駄や華美さは一切なく
質実な気風が うかがえる。
また ボランティアの方々が 湯茶や手づくりの漬物など
“おもてなしの心” で 迎えてくれてもいる。
樋口家は 松代藩の目付なども務めた上級武士で
屋敷は 城のすぐ東南にある。
上級の武家屋敷町の中心的な位置にあり
藩の目付役などを務め 幕末には禄高が230石であった。
また 前島家は 上田 松代を通じて真田氏に仕え
禄高は 江戸中期に300石 幕末には200石であった。
真田氏が上田から松代に来た時から
この地に屋敷を拝領し 昭和初期まで 居宅として使われていた。
一族の中には 真田昌幸・信繁(幸村)父子が
和歌山県の九度山に幽閉された際に お供をした者もいるとか。
2006(平成18)年 長野県宝に指定された。