アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

コンポーザー・ピアニストの系譜、だそうだ

2011年12月04日 | ピアノ
コンサートに足を運ぶ理由、ってのは人それぞれ、場合によりそれぞれだけれども、昨日の私の場合は「とーるさんの演奏をもっと聴きたかったから」。

***ピアノWeb発表会、聞き逃した曲はないかな!?***

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とーるさんというのは、「グラピのある三部屋で大規模オフ会」のときにスクリャービンの演奏で私のハートをわしづかみにした方。なんでもそのときの話だと10年くらいスクリャービン一筋!? ということだったけど、今回はリストも弾くんだって。

コンサートに行ってみたら、YUMIさん始め、オフ会で見たような顔がいっぱい来ていた。チラシをよく見たらば、このコンサートは三人の共催で、とーるさんのほかに、ついこないだのカンタービレで舟歌を弾いていたshukuさんも登場する。こりゃお買い得。

曲目はリスト、ブゾーニ、ショパン、プロコフィエフ、スクリャービンと並んでいて、だから「コンポーザー・ピアニストの系譜」(コンサートのサブタイトル)なんですね。ピアニストとして名高かった人で、作曲もしてた人ってかなりいたはずだけど、その中で特に、作曲が優れていて後世にちゃんと残った人。作曲として優れていてもシューベルトとかは特にピアニストってわけじゃないものね。

それで、とーるさんのリストは、いやぁこれはピッタリだなぁ、というか、とにかくとーるさんは手も足も指も長さ余りまくりで、オクターブなんてまったくオクターブに見えない開きで弾いてるから、いや、だからというわけじゃないんだろうけど、リストの技巧的な曲が、なんかとっても軽々と流れていくんです。

リストのハンガリー狂詩曲は有名だけれど、第10番というのは聞き覚えのない曲。最後のほう、やたらとグリッサンドが出てきて上がったり下がったり、めまぐるしいんですが、これがほんとにほれぼれするくらいきれいに華やかに鳴って、とっても効果的なんですよ。派手な曲ですけど、力任せにこなすところはまったくなく、軽やかで、とてもおしゃれな演奏でした。

ハンガリー狂詩曲は前半トリ。shukuさんが前半に弾いたのは、バッハ=ブゾーニのシャコンヌ。私は個人的にこの曲、そんなにイイと思ったことなかったんですが…ほら、これでもかと難しいテクニックを披露されてもそんなにそれでクラッとくるタイプじゃないもんで…

でもね、shukuさんのシャコンヌは、めちゃめちゃよかったです。なんでよかったんだろう?? 私は、理屈があまりわからないのでなんとなくですが、とても構成がしっかりしていて、バランスとノリがよくて、すっごく説得力があったから?? そういえば先日聞いた舟歌もそういう演奏でした。

コンサートのパンフレットには、「ベートーベンを"読む" 32のピアノソナタ」という本のビラが挟まっていて、なるほどマニアックなコンサートにはマニアックなチラシが挟まってるものだと思ったけど、これはなんとshukuさんの翻訳した本だって。shukuさんて、何屋さんなの?? (*) ちょっと、興味あるけど、私が読みきれるような本なのかどうかがわからん。積ん読には高い(3990円)。

えーとにかく。プログラム後半はそれぞれの十八番らしき演目(スクリャービンのソナタと、ショパン舟歌)で〆て、充実のコンサートでした。行ってよかった!!

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(*)経歴によれば「出版と音楽の二つの分野で」とのこと。ついでに私と同じ学部を出ていることもわかった。どおりで理屈っぽいわけだ。あ、私は違いますけどね。
コメント (8)
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