とりわけ、幼い時から訓練を重ねて頻繁に使われている部分であれば、脳の神経細胞は増えているんだろうけれども、話はそれだけで終わらない。もっと複雑らしい…
←大人だってこれからうまくなる!!…か!?
「ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム(古屋晋一著、春秋社)」を買いました。それによれば、ピアニストの小脳は、ピアノ初心者に比べて5%ほど大きいとか。かつ、練習時間の多い人ほど多いそうだ。
そして、同じだけ複雑な指の動きをするのに、ピアニストはそうでない人に比べて、少ない神経細胞しか活動しないで済む。運動野の細胞も、高次運動野の細胞も。
ここまでは、わりと直感的にというか予想通りで、ピアニストは多めの神経細胞を持っていて、かつ、効率よく指が動かせてしまう。ってことですね。
私がこの本で初めてお目にかかった言葉が「被殻(ひかく)」。これは、小脳よりもっと脳の奥にあるところなんだけど、なんとピアニストはここが小さくなっている!! 訓練で小さくなる部位があることが非常に驚きだけど、それでこの被殻が大きいとどうなるかというと、「指の動きが、不正確でバラつく」というんです。より正確に弾けるピアニストほどこの部分が小さいし、その他、訓練を積んだバレエダンサーも小さい。小さいころに左利きを矯正して、右手が器用に使えるようになった人ほど小さい(!!)
私の「被殻」はさぞかし大きいんだろうと思ってしまいますよ(^^;;
それでね。やっぱり気になるのは、いまさら(アラフォーとすら言い張れない年になって)練習したら何がどうなるだろうかってところ。
この本に紹介されている研究では、まず、小さい子にピアノのレッスンをすると(週一回30分、15ヶ月間)、手指を動かす部分の脳が大きくなるってことがわかって…それから、脳の灰白質の下にあるケーブルがいっぱい集まった部分の「鞘」の話。この「鞘」がしっかりしていると指の独立や協調に役立つらしいんだけど、この鞘が11歳までの練習時間に比例して発達していたとか。でも12歳以降の練習だと効かない。
たぶん、このへんひっくるめて、どうもそのあたりまでにがっつり基本のお指の体操をしておかないと、ばりばり系の曲があんまり弾けないという体感的な事実とつながっているのでしょうね。
もちろん、この本は、大人になってから練習しても無駄よという趣旨でまとめられたものではありません。大人になってからの練習でもちゃんと脳の神経細胞は増えるのだそうです。ただ、子どものときやるほど効率がよくないだけで。あと、鞘はもうダメみたいですけど。被殻はどうなんだろ(書いてないみたい)
それに、「素敵に」弾けるかどうかは「ばりばり」弾けるかどうかだけでも決まらないわけだから、練習の意味がないってことはそりゃないんだけれども。でも、子どもには子どもの、大人には大人の練習方法があっても不思議はないとか、想像するといろいろ脳から学べるピアノ練習のノウハウはありそうです。まだまだこれから、ピアノ脳研究は発展途上みたいですけどね~
(まだ、この本、読み終わってないんで、読み終わったらまた書きます)
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ここまでは、わりと直感的にというか予想通りで、ピアニストは多めの神経細胞を持っていて、かつ、効率よく指が動かせてしまう。ってことですね。
私がこの本で初めてお目にかかった言葉が「被殻(ひかく)」。これは、小脳よりもっと脳の奥にあるところなんだけど、なんとピアニストはここが小さくなっている!! 訓練で小さくなる部位があることが非常に驚きだけど、それでこの被殻が大きいとどうなるかというと、「指の動きが、不正確でバラつく」というんです。より正確に弾けるピアニストほどこの部分が小さいし、その他、訓練を積んだバレエダンサーも小さい。小さいころに左利きを矯正して、右手が器用に使えるようになった人ほど小さい(!!)
私の「被殻」はさぞかし大きいんだろうと思ってしまいますよ(^^;;
それでね。やっぱり気になるのは、いまさら(アラフォーとすら言い張れない年になって)練習したら何がどうなるだろうかってところ。
この本に紹介されている研究では、まず、小さい子にピアノのレッスンをすると(週一回30分、15ヶ月間)、手指を動かす部分の脳が大きくなるってことがわかって…それから、脳の灰白質の下にあるケーブルがいっぱい集まった部分の「鞘」の話。この「鞘」がしっかりしていると指の独立や協調に役立つらしいんだけど、この鞘が11歳までの練習時間に比例して発達していたとか。でも12歳以降の練習だと効かない。
たぶん、このへんひっくるめて、どうもそのあたりまでにがっつり基本のお指の体操をしておかないと、ばりばり系の曲があんまり弾けないという体感的な事実とつながっているのでしょうね。
もちろん、この本は、大人になってから練習しても無駄よという趣旨でまとめられたものではありません。大人になってからの練習でもちゃんと脳の神経細胞は増えるのだそうです。ただ、子どものときやるほど効率がよくないだけで。あと、鞘はもうダメみたいですけど。被殻はどうなんだろ(書いてないみたい)
それに、「素敵に」弾けるかどうかは「ばりばり」弾けるかどうかだけでも決まらないわけだから、練習の意味がないってことはそりゃないんだけれども。でも、子どもには子どもの、大人には大人の練習方法があっても不思議はないとか、想像するといろいろ脳から学べるピアノ練習のノウハウはありそうです。まだまだこれから、ピアノ脳研究は発展途上みたいですけどね~
(まだ、この本、読み終わってないんで、読み終わったらまた書きます)
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