昨日紹介したように、金子一朗さんは、ピアノの(物理的な)音色がタッチで変わるかどうかについては相当否定的な書き方をしながら、ほかの部分ではとてもそう思ってる人には見えないほど(^^;; 多彩な音色を駆使する方法について述べている。
←あぁグランドピアノ弾きたいな~誰も聞いてないところで!!
昨日引用した部分は、そもそも音色が単調にならないように弾くにはどうしたらよいか、という項であって、件の記述に続いては「調の変化や借用和音」など、曲に組み込まれた変化をしっかり理解して「微妙な強弱を利用することで、物理的な音色は変化しなくても、我々に与える印象としての音色は十分に変化するのである。」と書いている。
ほかにも、「遠くに飛ぶ音(音量が大きいことではなくて)」という言及もあり、ほんとうに物理的な音色は変化しないと信じているのか疑わしいような気もちょっとする。
さらに、こんな個所もある:
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最初に教わったとき、「その音、少し高めにとって」「その音、打鍵してからクレッシェンドして」などと言われたのだ。理系の大学で学び、数学や物理の感覚を持っていた自分にとって、耳を疑うほど衝撃的で、不信感すら持ったものである。しかし、そんなことはできないと言うと、先生弾いてくれたのである。見事にそう聞こえるのである。
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そして、そうイメージして弾くと、ちゃんとそう聞こえる、と述べている。
確かに、「打鍵してからクレッシェンドして」ってすごい(^^;; バイオリンじゃあるまいし、いったんタッチしてしまったら、その音を消す以外には、やれることはないというのが「常識」ではないだろうか。
しかし、昨日の記事にトニカさんがコメントで教えてくれた動画はなかなかおもしろい。
「ハンマーに注目」
この動画、なかなかうまく撮影できていて、打鍵のあとやや力を抜くようにするとハンマーが弦の近くにふわっと寄ってきて、それで音もなんだか「ぽわん」とするところがよくわかる。
また、内藤先生のレクチャーコンサートで言われていた「アフタータッチ」は、振動体としてのピアノを邪魔しないで鳴らすか、ぐっと押さえつけるかの違いである。前者は朗々とした歌い方、後者は喉をぐっと詰めたような歌い方に相当するだろうか。この場合、基本は「鳴らす」(脱力)ほうだと思えばいいけれど、いつもそれじゃなきゃいけないという意味ではなくて、ほしい音色に合うほうを選べばよいわけだ。
ここらへんまで来ると、どうもアップライトピアノではいまいち説得力がない。「アフタータッチ」が関係ないとまではいえないけれど、とても同様にコントロールできるとは思えないからだ。むーん。。
それどころか、たいていは消音で練習してるからねぇ。ま、アフタータッチの話にまで踏み込まなくても、やるべきことはいくらでもある状態だから、いいっちゃいいんだけれど。
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昨日引用した部分は、そもそも音色が単調にならないように弾くにはどうしたらよいか、という項であって、件の記述に続いては「調の変化や借用和音」など、曲に組み込まれた変化をしっかり理解して「微妙な強弱を利用することで、物理的な音色は変化しなくても、我々に与える印象としての音色は十分に変化するのである。」と書いている。
ほかにも、「遠くに飛ぶ音(音量が大きいことではなくて)」という言及もあり、ほんとうに物理的な音色は変化しないと信じているのか疑わしいような気もちょっとする。
さらに、こんな個所もある:
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最初に教わったとき、「その音、少し高めにとって」「その音、打鍵してからクレッシェンドして」などと言われたのだ。理系の大学で学び、数学や物理の感覚を持っていた自分にとって、耳を疑うほど衝撃的で、不信感すら持ったものである。しかし、そんなことはできないと言うと、先生弾いてくれたのである。見事にそう聞こえるのである。
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そして、そうイメージして弾くと、ちゃんとそう聞こえる、と述べている。
確かに、「打鍵してからクレッシェンドして」ってすごい(^^;; バイオリンじゃあるまいし、いったんタッチしてしまったら、その音を消す以外には、やれることはないというのが「常識」ではないだろうか。
しかし、昨日の記事にトニカさんがコメントで教えてくれた動画はなかなかおもしろい。
「ハンマーに注目」
この動画、なかなかうまく撮影できていて、打鍵のあとやや力を抜くようにするとハンマーが弦の近くにふわっと寄ってきて、それで音もなんだか「ぽわん」とするところがよくわかる。
また、内藤先生のレクチャーコンサートで言われていた「アフタータッチ」は、振動体としてのピアノを邪魔しないで鳴らすか、ぐっと押さえつけるかの違いである。前者は朗々とした歌い方、後者は喉をぐっと詰めたような歌い方に相当するだろうか。この場合、基本は「鳴らす」(脱力)ほうだと思えばいいけれど、いつもそれじゃなきゃいけないという意味ではなくて、ほしい音色に合うほうを選べばよいわけだ。
ここらへんまで来ると、どうもアップライトピアノではいまいち説得力がない。「アフタータッチ」が関係ないとまではいえないけれど、とても同様にコントロールできるとは思えないからだ。むーん。。
それどころか、たいていは消音で練習してるからねぇ。ま、アフタータッチの話にまで踏み込まなくても、やるべきことはいくらでもある状態だから、いいっちゃいいんだけれど。
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