アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

気になるニュース: 税関のおしごと!?

2012年10月04日 | バイオリン
堀米ゆず子さんのバイオリン(ガルネリ)が無事返却されたのもつかの間。今度は別の演奏家(有希・マヌエラ・ヤンケさん)のストラディバリウスが。

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押収されたのは確かなようだけど、学習しない演奏家が悪いのやら、税関が強欲なのやら、ニュースではいまいちわからない。

産経ニュースの場合、
「押収理由について税関は「輸入証明書や貸与契約書はあるが、転売する可能性もある」と説明しているという。」
となっている。

東京新聞でも、
「貸与の契約書や日本での納税証明書など必要書類はそろっていたが、ドイツ税関は「転売しない保証がない」との理由で持ち込みを認めなかった。」
となっている。

この二つの書き方だと、税関が無茶ゴネしているように読める(転売しない保証ってどうすればいいの??)。

一方、読売だと
「空港で「必要な通関手続きを取らなかった」として押収された。」
と書かれていて、これだと、あんな事件があったあとまともに手続きしようとしなかったバイオリニストのほうがアホというふうに読める。

ちなみに、毎日新聞の記事では、この気になる部分についてそもそも触れられていない。

また、ちょっと違う角度から詳しく書いているのがFNNニュース
今回押収された楽器は、6億円という見積もりで、請求されている税金は一億二千万円だって。とにかくすごい楽器らしいね。
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ヤンケさんは、5年前に名器「ムンツ」に出会った時の様子をかつて、「低音が、下から支えるような温かさで、音色の幅も広い。一目ぼれならぬ、一耳ぼれですね」と語っていた。
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そして、押収のいきさつについてはこう書かれている。
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今回、押収されたムンツを、ヤンケさんに貸し出していた日本音楽財団は、取材に対し、「今回、必要な書類を全て持たせていたのに、なぜこういうことになったかわからない。なんとか取り返したい」と答えた。
ドイツ・フランクフルトの税関当局は、FNNの取材に対して、「個別の案件には答えられない」としたうえで、「一般論として、日本の納税証明書は、EU(欧州連合)では効力がない」との見解を述べている。
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とにかく、ヤンケさんと、日本音楽財団としては必要書類をそろえていたという認識であるけれども、ドイツ税関のほうは
> 「一般論として、日本の納税証明書は、EU(欧州連合)では効力がない」
だそうで、そしたらどうすればいいのか、というのがこの記事からではわからないけれども。

プロ演奏家が持つ楽器なんてそりゃ高いに決まってるし…あ、ピアニストはふつう、楽器を持って歩かないけれども(一部例外を除く)、バイオリニストは持ち歩かないと商売にならないものね。どうすれば税関にひっかからないですむのか、ちゃんとクリアにならないとおちおち演奏旅行もいけないってことに。いや、フランクフルトだけなのか??

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コメント (4)
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