アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

譜読みが急に進んだ!!(亡き王女)

2013年05月20日 | ピアノ
昨日は、カンタービレの会でピアノを弾いてきたのですが、そこで私的に「おぉ」と思ったことがありました。

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話は、はなひめの学校の音楽の授業を参観したときに遡るのですが。そこで、子どもたちが歌っていて、女子校ですから「ソプラノ-メゾソプラノ-アルト」と三部に分かれていました。

ソプラノさんは「ドドドシド」
メゾソプラノさんは「ソラソソソ」
アルトさんは「ミファミレミ」
と歌いますと、基本の和音進行「1-4-1-5-1」になります。なるほどなるほど。きれいですね。

でも、そこで先生は満足せず、まずはパート別練習。「アルトさんは、ミを中心に動きますね」「もっと、レからミに戻りたいという感じで!!」と和音のツボを押さえていきます。それから再度、合わせてみると、おぉ!!

和音の進行というものの意味が感じとれる美しい響きが(^-^)

…ということがありました。そこで私は、「レからミに戻りたい」と思って歌うことで、演奏がちゃんと違うということを、深い感銘を持って受け取ったのです。ピアノでチャラリと弾いてしまうのとはちょっと違う、納得です。なんとなく。

しばらく前から、いろんな薀蓄を聞きかじって、「和音の進行が『わかって』弾く」ってどういうことなんだろう? と考えていたんですよね。わかったようなわからないような…やっぱりわからないような(^^;; そういえば、ショパンのワルツの暗譜をしようとあがいてみたときに、これが1の和音、これが5の和音…というふうに書き込んでみたりしましたけど、そしてそう思うと確かに暗譜には役立つと感じられましたけど、だからといって、そういうふうに意識することとと演奏はどうつながりがあるのでしょう??

そのような長年の疑問があったところへ、女声三部による和音の響きが、そうか、やっぱり、意識してるかどうかは聞いてわかる差を生むんだ、と強く思わせてくれたのです。生徒たちは特に理屈を聞いたわけでもなんでもなくて、ただちょっと「アルトさんは、ミを中心に動きますね」程度の指導を受けただけです。それで、確実に音が変わるんです。

とりあえず、和音を、聴いてみる?

それで、苦戦中の「亡き王女」ですが、ドレミでいって次の音が何なのかをひたすら追うのではなくて、出る和音の響きに耳を傾けてみたらどんなもんなんだろうかと。はっきりいって、ショパンのワルツのときよりずっとごちゃごちゃしてるので、ちっとも「わからない」んですが、だからほとんどただ「聴くだけ」です。

そうしたらなんだか、譜読みがちゃんちゃんと進むようになってきたんです。不思議でしょ。
といっても、私にとって難しい曲であることには変わりないんですが。

さらに不思議なことには。

日曜日に、カンタービレの会で、いろんな方の演奏を聞いていますと、みんなしっかり難曲を手中におさめて滞りなく弾いていますが(えらく滞ったのは私だけでしたマジで)、和音をどのくらい聴いてるかは、うまい人の中でもけっこう差があるような気がしました。気がしただけですけど。それで、私が好きな演奏は、そうやってしっかり聴いてる人の演奏なのかな? という気もしたんです。聴いていて、楽しい、流れがはっきりわかる、心に響く演奏です。

それで、なんだか突然、理屈抜きで、和音をよく聴くことと演奏はきっとつながりがあると思えたんですよね。

今日、ちょっと時間があって、といっても正味一時間くらいですけど、「亡き王女」を真剣に弾いてみたらば、急に弾きやすくなったんです。先日、「指が当たらない」と書いてましたが、それは、指の形(ポジション)云々の話だけではなくて、音がそもそも頭に入っていないという問題が大きかったのかもしれません。突然、その一時間で譜読みが進んだような、なんか狐につままれたような感じです。

それで、その一時間のビフォーアフターがあればおもしろいんですけど、まぁいつものことながら、ビフォーはない(^^;; とりあえず、突然ここまで来たというアフター(といっても譜読み中)の録音です
イマココ

「れんしう会」は木曜日。

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コメント (10)
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