アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

楽器も、聴き手も、先生だ。

2013年11月28日 | ピアノ
おとといは、平日を押して(休みを取って)「れんしうかい」へ。

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なぜ、どうしてもその日のれんしうかいに行くかといえば、遠方からトマトさんが来るからなんだけど。みなさん考えることは同じで、だからずいぶんな参加率でした。人徳だね。

「れんしうかい」は、我々「デシーズ」が練習中のピアノ曲を持っていくと、shigさんたち「オショーズ」がアドバイスをしてくださるという、すばらしいシステムなのだが、あいにく今は「曲選びフェーズ」で、れんしうちぅの曲がない。

仕方がないので、「ちょっと弾いてみた」から話が進まない「イタコン2、3楽章」と「亡き王女」、およびポチりたての楽譜を二冊携えていった。

shigさん宅には、新しいプレイエルと猫たち。プレイエルのあるピアノ部屋と、食卓があり猫がいるリビングと、続きの間になっていて、間は引き戸を閉めることもできる。私はとりあえず「亡き王女」を弾くときに、引き戸を開けて弾き始めたのだが…こうすると、リビングでおしゃべりをしている人たちからは、あぁあの曲を弾いてるなぁ、という程度のことがわかり、どこをミスタッチしたとか細かいことは耳に入らない(笑)

しかし弾き始めるとまもなくトマトさんがすすす、とピアノ部屋のほうに入ってきて、間近でびちっと聴いている。

うぅぅ、と思ったけどそのまま弾き始めると、この微妙な緊張感が悪くないというか、無駄な弾きなおしを避けてなるべく音楽の流れがよくなるように、聴き手に配慮して音を鳴らしていくのが、一人で弾いていくときとはやはり違う。

もちろん、ピアノ自体も、家のアップライトや、あまつさえ消音で練習するときとはぜんぜん違う。

プレイエルのグランドで弾く亡き王女は、それだけでも気分三割り増し。

四ページ目はぜんぜん弾けてないので冷や汗をかきながら最後までたどり着いたが、なんというか、そうだこう弾きたいな、という、いろんな発見があって、よい楽器、よい(あら捜しをしているわけではない、心こめて聞いてくれている)聴き手があればそれから教わることもいっぱいある、と思った。

そのあと、おいしいごはんを食べたり、ワインがんがん飲んだりして、またピアノを弾いたり猫をじゃらしたりしていたらほんとに時間があっという間。プレイエルと猫はものすごい「時間泥棒」で、もうこんなんじゃ何時間あっても足りるもんじゃないです。

ワインは、人数が多いので二本持っていったけれど、案外飲む人が少なくて、あらかた自分で飲んでたような気がする(とはいってもトータルで一本いかないとは思うけど)。

酔いも最高潮のところで気分よくイタコン三楽章を試しに弾いてみると、別にふだんより指が動かないということは(そんなに)なくて、もともと指の運動性能はたいしたことないので影響は少ないようだ。ただし何かの部分の「抑制」が外れているらしくて、テンポがちょい走ったり、戻したりで安定感にはやや欠ける(ミスタッチが増えるという意味ではなくて)。緊張がほどよくとれて、でもコントロールが効くようにするためには、やはりグラス2~3杯がいいだろうか?? (というような実験を積み重ねておけば、演奏前に安心して飲めるでしょう!!)

うづら先生のおうちに移動すると、こんどは古いプレイエルがある。これがまた、ふだんとぜんぜん違う軽いタッチと、味のある響きで、「合う」曲を弾くとほんとに気持ちがいい。

バッハイタコンは鉄板だけど、ショパンワルツもいいね(最近ずっと弾いてなかったけど、きっと弾きたくなると思って持ってきた)。吉松隆はちょっとピンと来なかったけど。

吉松隆というのは、ポチりたて楽譜のひとつめで、これは音符が少なくて(シンプルで)きれいな曲。練習すれば弾けると思う。

もうひとつのポチりたては、どうにもこうにも歯がたたないというもので、これについてはオショーズからちょっとでもヒントをもらえればと思っていたところ…(つづく)

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コメント (2)
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