アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

おゆき先生のオールショパンプログラム

2019年05月26日 | ピアノ
今日は、平行弦のプレイエルでおゆき先生のオールショパンプログラムを聞くというたいへん贅沢な時間を過ごしました。

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じりじり照り付ける太陽、夏ですかという一日でしたが、なんだかプレイエルはご機嫌で、とても美しい音色を響かせていました。気温は真夏でも、そういえば湿気はなくてカラリとしているのがいいんでしょうか。

解説はshigさんが担当していました。

音楽ではけっこういろいろなことが語れるような気がするけど(感情とか情景とか)そうはいっても「明日の午後3時に東京駅の八重洲改札で待ち合わせね」みたいなことは伝えられない(笑)とかいう話から…

音楽に語らせる手法として「対比」をいくつか挙げていた中に、「歌える/歌えない(器楽的)」という話がありました。

つまり、ショパンのピアノソナタ第三番一楽章の、
第一主題は「歌えない」メロディーで
第二主題は「歌える」メロディーなんです。
速すぎる、音が飛びすぎるなどのちゃかちゃかしたメロディーは歌うことができません。ゆったり、音ハバ狭目だったら歌えます。たとえば、シューベルト即興曲op90-3とかを前に弾きましたけど、歌詞はなくともとても歌っぽい。

確かにそのとおりだけど、あんまり考えたことなかった…

というわけで今日の一曲目はショパンのピアノソナタ第三番(全楽章)。これはとても好きな曲で、ピアノサークルとかだと全楽章通して聞く機会がなかなかありませんが(そりゃそうだ、長いし難しすぎる)、通して聞くとまた一段と冴えて魅力的な曲です。

特に終楽章とか「どやっ!!」と弾かれることも多い曲ですが、おゆき先生のショパンは、というか、このプレイエルではがつんと弾いたらうまく鳴りませんので、フォルテを表現するにもただ強く弾くという以外の工夫が必要です。技術的なことはあまりわかりませんが、速すぎるとか、叩きすぎるとかではきれいに強く響かないので、「対比」や「時間」をうまく味方につけて弾いていくのでしょうか。

そうしますと、おゆき先生がプレイエルという楽器にじっくり寄り添って、一体となってショパンの音楽を表現しているようで、とても親密な空間が生まれます。とりわけ、小さな音で語りかけるような弾き方をされるところでは、ぞくぞくするような幸せ感がありました。

その他はノクターン17番&18番、それからスケルツォ4番、アンコールにマズルカop17-4。

好きな曲オンパレード(^o^)/

ノクターン18番とマズルカop17-4は弾いたことがあります。スケルツォはどのみち弾けないのでともかくとして、ノクターン17番に手をつけたことがないのは、「好き」の度合いが小さいからではなくて、

…あの延々と続くトリルが困っちゃうから(o_o)

でも、まさにそのトリルのところが魅力的なのですよね。あのトリルの使い方はとても珍しいというかほとんど空前絶後、という解説がありました。

* * *

終演後、プレイエルでチャイコフスキーの朝の祈りを弾かせてもらいました。このくらいの、立て込んでない曲であれば私が弾いてもプレイエルはとても優しい良い音で鳴ってくれて、短い曲ですがとても気持ちよく弾きました。忙しい曲をこの楽器で弾くのはとてもたいへんだと思います。

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コメント (2)
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