「音階練習にモーツァルト成分が足りない」を書いたあと、「すべてがユルい春子の日記」ブログを読んでいて「あ」と思った。
←ハイドンか~弾いたことないな
次にやる曲を提案しようとして、先生が言った言葉:
「ソナタアルバム、持っておられますか?」
なんだけど、これって、別にいわゆる「ソナタアルバム」でなきゃいけないというわけではなくて、モーツァルトを弾くならモーツァルトの、ベートーベンを弾くならベートーベンの、それぞれ独立した楽譜を持っていればいいことなんだけど、そういったものを持っていない人も、「ソナタアルバム」ならとりあえず持っているかな? という趣旨のお尋ねなんですよね。
そうそう、そういうものでしたね。昔から。
昔から、というか、今はむしろそういうものではないかもしれない。
今は、たとえば私(大人のピアノ愛好者)が、何か弾きたいとなれば、いそいそと楽譜を買ってしまうし(そしてめっちゃ増えて収納に困る)、
子どもは、自分でお財布を持っていないかもしれないけど、楽譜がいると先生に言われれば親がそのとおり買ってくれる(たぶん)。
昔、昭和の音楽教室で、母は生徒に(生徒の親に)楽譜を買うように言うときはそれなりに遠慮というか節約モードだったですよ。
一冊買って、それを全部使うようなものならいいやすい。(ブルグミュラー25番とか)
でも、グラナドスのスペイン舞曲集一冊買って、それでサルダーナしか弾かないとかじゃね(←私だ)
そういうんだと言いにくいらしい。楽譜も決して安くない(というのが母の感覚だった)。
そういう中で、教材としてのソナチネアルバム、ソナタアルバムというのはれっきとした価値があったわけで。
つまり、「そのくらいの」ピアノ学習者が弾きそうな曲がぎゅっと詰まっていて便利。
クーラウもクレメンティもモーツァルトもハイドンも。さらには、グノーのアヴェマリアの旋律に合うバッハも。(ソナチネアルバムの場合)
買うとなると全音版(当時)。その中のモーツァルトのソナタとかの楽譜は、現代の視点からすればいい加減な部分もあったかもしれないけれど(原典版じゃない)、それなりに実用的な意味があって、多くの人がいろんな曲に親しむのに貢献したんですよ。
と、昭和のかほり高いソナチネアルバム、ソナタアルバムだけれど、私がそれらを入手したのは比較的最近のことで、「みんなでソナチネ」の企画のときに「じゃあやっぱりソナチネアルバムで弾かないと!!」と懐古趣味的に購入したものだ。そして、ソナチネアルバムをを中古でポチッたらば古本屋さんのミスでソナタアルバムが届き、私が間違いを指摘したら、「ソナタアルバムもそのままどうぞ」ってことになったのだった。
というわけで私はソナタアルバムを持っている(前置き長っ)。そしたら、ソナチネアルバムがそうであるように、弾こうと思えば弾ける難易度の、古典派ソナタが便利にぎゅっと詰まっているのではないかと思い、(最近モーツァルト成分が足りないとお嘆きの)私は昨晩ソナタアルバムを開いてみた。
すると、目次は
1ソナタ No1 Hob XVI35 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
2ソナタ No2 Hob XVI27 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
3ソナタ No3 Hob XVI37 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
4ソナタ No4 Hob XVI36 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
5ソナタ No5 Hob XVI34 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
6ソナタ No6 K No545 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
7ソナタ No7 K No547a アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
8ソナタ No8 K No332 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
9ソナタ No9 K No283 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
10ソナタ No10 K No331 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
11ソナタ No11 Op49 No1 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
12ソナタ No12 Op49 No2 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
13ソナタ No13 Op79 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
14ソナタ No14 Op14 No1 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
15ソナタ No15 O.14 No2 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
16ソナタ No16 Hob XVI40 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
17ソナタ No17 Hob XVI49 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
18ソナタ No18 Hob XVI28 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
19ソナタ No19 K No280 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
20ソナタ No20 K No333 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
21ソナタ No21 K No533 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
22ソナタ No22 K No310 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
23ソナタ No23 Op13 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
24ソナタ No24 Op2 No1 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
25ソナタ No25 Op27 No2 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
26ソナタ No26 Op26 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
と、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンの三人できれいに占められていた。取り組みやすさの観点もあって編纂されているので、ハンマークラヴィーアとかそういうゴツいのは含まれていない(笑) ウィキペディア(*)によれば19世紀末、楽譜出版社のペータース社が「中級程度の演奏技術を要する作品の中でも特に代表的な作品を集めた」とのことである。
とすれば私が「なんかモーツァルトっぽいものを弾きたい」という場合に曲選びの候補になるはずで、特に、モーツァルトやベートーベンならこれが弾きたいとか弾きたくないとか既にある程度のイメージを持っているけれども、まったく未知の分野であるところのハイドン。
そうだ、モーツァルト成分追加のついでに、弾いたことない作曲家の曲を弾くキャンペーンを合わせ技にするなら、ここでハイドンという手もあるぞ。今までノーマークで、自分では楽譜を買ったことがないハイドンなのに、ちゃんと手元にハイドンの楽譜がある。それがソナタアルバムの威力でしょう。
と思って聞いてみたのがHaydn: Sonata Hob.XVI:34 in E minor(ソコロフの演奏でどうぞ)
…なかなかかっこいい。いい曲じゃないですか~
でも難しそうだけど。中級!?(o_o;; (「中級」って言葉は幅が広い、って話があったな)
ちょっと弾いてみたら、わりと気に入ったよ。ゆっくりなら弾ける(こういう曲をゆっくり弾いたらなんか別物になるかな)
(*)ウィキペディアによればモツソナK.547aは偽作となっていた。昔からよく聞いてた(下手な演奏を聞きすぎて耳タコなので今では好きではない)ソナタだけど、なんと、モーツァルト作曲じゃなかったとか?? と驚いたが、元々モーツァルトのバイオリンソナタをご本人がピアノ用に編曲したものらしい。そして二楽章は使いまわし(転調して)。バイオリンソナタ聞いてみたけどなかなか良いです。
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次にやる曲を提案しようとして、先生が言った言葉:
「ソナタアルバム、持っておられますか?」
なんだけど、これって、別にいわゆる「ソナタアルバム」でなきゃいけないというわけではなくて、モーツァルトを弾くならモーツァルトの、ベートーベンを弾くならベートーベンの、それぞれ独立した楽譜を持っていればいいことなんだけど、そういったものを持っていない人も、「ソナタアルバム」ならとりあえず持っているかな? という趣旨のお尋ねなんですよね。
そうそう、そういうものでしたね。昔から。
昔から、というか、今はむしろそういうものではないかもしれない。
今は、たとえば私(大人のピアノ愛好者)が、何か弾きたいとなれば、いそいそと楽譜を買ってしまうし(そしてめっちゃ増えて収納に困る)、
子どもは、自分でお財布を持っていないかもしれないけど、楽譜がいると先生に言われれば親がそのとおり買ってくれる(たぶん)。
昔、昭和の音楽教室で、母は生徒に(生徒の親に)楽譜を買うように言うときはそれなりに遠慮というか節約モードだったですよ。
一冊買って、それを全部使うようなものならいいやすい。(ブルグミュラー25番とか)
でも、グラナドスのスペイン舞曲集一冊買って、それでサルダーナしか弾かないとかじゃね(←私だ)
そういうんだと言いにくいらしい。楽譜も決して安くない(というのが母の感覚だった)。
そういう中で、教材としてのソナチネアルバム、ソナタアルバムというのはれっきとした価値があったわけで。
つまり、「そのくらいの」ピアノ学習者が弾きそうな曲がぎゅっと詰まっていて便利。
クーラウもクレメンティもモーツァルトもハイドンも。さらには、グノーのアヴェマリアの旋律に合うバッハも。(ソナチネアルバムの場合)
買うとなると全音版(当時)。その中のモーツァルトのソナタとかの楽譜は、現代の視点からすればいい加減な部分もあったかもしれないけれど(原典版じゃない)、それなりに実用的な意味があって、多くの人がいろんな曲に親しむのに貢献したんですよ。
と、昭和のかほり高いソナチネアルバム、ソナタアルバムだけれど、私がそれらを入手したのは比較的最近のことで、「みんなでソナチネ」の企画のときに「じゃあやっぱりソナチネアルバムで弾かないと!!」と懐古趣味的に購入したものだ。そして、ソナチネアルバムをを中古でポチッたらば古本屋さんのミスでソナタアルバムが届き、私が間違いを指摘したら、「ソナタアルバムもそのままどうぞ」ってことになったのだった。
というわけで私はソナタアルバムを持っている(前置き長っ)。そしたら、ソナチネアルバムがそうであるように、弾こうと思えば弾ける難易度の、古典派ソナタが便利にぎゅっと詰まっているのではないかと思い、(最近モーツァルト成分が足りないとお嘆きの)私は昨晩ソナタアルバムを開いてみた。
すると、目次は
1ソナタ No1 Hob XVI35 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
2ソナタ No2 Hob XVI27 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
3ソナタ No3 Hob XVI37 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
4ソナタ No4 Hob XVI36 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
5ソナタ No5 Hob XVI34 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
6ソナタ No6 K No545 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
7ソナタ No7 K No547a アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
8ソナタ No8 K No332 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
9ソナタ No9 K No283 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
10ソナタ No10 K No331 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
11ソナタ No11 Op49 No1 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
12ソナタ No12 Op49 No2 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
13ソナタ No13 Op79 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
14ソナタ No14 Op14 No1 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
15ソナタ No15 O.14 No2 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
16ソナタ No16 Hob XVI40 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
17ソナタ No17 Hob XVI49 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
18ソナタ No18 Hob XVI28 アーティスト: F.J.Haydn(作曲: F.J.Haydn)
19ソナタ No19 K No280 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
20ソナタ No20 K No333 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
21ソナタ No21 K No533 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
22ソナタ No22 K No310 アーティスト: W.A.Mozart(作曲: W.A.Mozart)
23ソナタ No23 Op13 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
24ソナタ No24 Op2 No1 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
25ソナタ No25 Op27 No2 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
26ソナタ No26 Op26 アーティスト: L.v.Beethoven(作曲: L.v.Beethoven)
と、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンの三人できれいに占められていた。取り組みやすさの観点もあって編纂されているので、ハンマークラヴィーアとかそういうゴツいのは含まれていない(笑) ウィキペディア(*)によれば19世紀末、楽譜出版社のペータース社が「中級程度の演奏技術を要する作品の中でも特に代表的な作品を集めた」とのことである。
とすれば私が「なんかモーツァルトっぽいものを弾きたい」という場合に曲選びの候補になるはずで、特に、モーツァルトやベートーベンならこれが弾きたいとか弾きたくないとか既にある程度のイメージを持っているけれども、まったく未知の分野であるところのハイドン。
そうだ、モーツァルト成分追加のついでに、弾いたことない作曲家の曲を弾くキャンペーンを合わせ技にするなら、ここでハイドンという手もあるぞ。今までノーマークで、自分では楽譜を買ったことがないハイドンなのに、ちゃんと手元にハイドンの楽譜がある。それがソナタアルバムの威力でしょう。
と思って聞いてみたのがHaydn: Sonata Hob.XVI:34 in E minor(ソコロフの演奏でどうぞ)
…なかなかかっこいい。いい曲じゃないですか~
でも難しそうだけど。中級!?(o_o;; (「中級」って言葉は幅が広い、って話があったな)
ちょっと弾いてみたら、わりと気に入ったよ。ゆっくりなら弾ける(こういう曲をゆっくり弾いたらなんか別物になるかな)
(*)ウィキペディアによればモツソナK.547aは偽作となっていた。昔からよく聞いてた(下手な演奏を聞きすぎて耳タコなので今では好きではない)ソナタだけど、なんと、モーツァルト作曲じゃなかったとか?? と驚いたが、元々モーツァルトのバイオリンソナタをご本人がピアノ用に編曲したものらしい。そして二楽章は使いまわし(転調して)。バイオリンソナタ聞いてみたけどなかなか良いです。
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