アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

楽譜をしっかり見たい人の眼鏡事情

2019年11月25日 | ピアノ
若いころからド近眼だったので眼鏡とはずっとお友だちだったんだけど、
あれ、遠いところが見えるように調整してあればあとは自力で調節OKというのが、
とても素晴らしい状況だったのだなと。

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老眼というものは、単に近くが見えないとかそういう話ではなくて、
ピントがさっと合わないとか調節機能の衰えのほうが本質的に問題ですよね…

まず基本をざっとおさらいですが、近眼の人が老眼混ざると、
遠くが見えないのは変わりませんが、
それを見えるようにする眼鏡をかけてしまうと、
今度は近くが見えないということになる。

いちいち眼鏡外すのは面倒(しかも年寄りくさい)

というわけで、遠くと近くの両方で使える眼鏡にしましょうというのが「遠近両用」で、
私も最初はこれを作ったのだけど、実はこれだと日常が不便。
遠くは見える(舞台上の人の顔など)。
近くも見える(手元のパンフレットなど)。
しかし一番頻繁に見る、中距離が見えない(パソコン画面、楽譜など)。

遠くを見るときと中距離を見るときと、角度があんまり違わないところがナンなのだな。

つまり、日常生活用の眼鏡というのは、まっすぐ前あたりを見たときはジャスト、パソコン画面や楽譜がはっきり見えるべきであり、
まぁ多少上目遣いでより遠くが見えるならそれは尚よい。
そして、手元の文庫本などもしっかり見えないと困る。

それで「中近両用」を作ってそこそこ幸せに暮らしてはいたのですが…

ただ、これを作るときに、思い切り(?)が足りなかったと思うんですよね。

近くといってどのくらい近くを想定するかというのが。

私の作った「中近両用」の場合、手元といっても縫物をするとかではつらい。
眼鏡を外せば見えるがそうしたらちょっと針箱に手を伸ばしただけで見えなくなるからそれはそれで不便だ。

さらに、数年経って微妙に(笑)老眼が進んできたというのもあって、
楽譜を見ようとするとき、照明が暗めだったり、距離がビミョーだったりするといきなりピントが合わなくて困るとか、
満員電車で目からの距離が近くなってしまうときは文庫本が読みにくいとか、

ちょっと不便なシーンがじわじわ多くなってきた。

そこでですね…

「遠くのことはどうでもいい。
目線まっすぐのときにパソコンの画面や楽譜がしっかりはっきり見やすくて、
手元に視線をおろせば満員電車で文庫本が読める、
そういう中近両用を作ってください」

というリクエストで新しく作ってみた。

眼鏡屋さんは某安売り店であるが、たまたま当たったお姉さんがとても「当たり」の人で、
こちらのニーズをとても適切に汲み取ってくれた。

遠くを見るときの度をワンランク下げ、
かつ、
老眼側の強さをワンランク上げ、
かつ、
その切り替えポイントを「1mm」上にとる(近くが見やすいゾーンを広げる)

慣れるまでは、視線移動のときのゆがみがちょっと気になったけど、
もう慣れたのでほんとに快適。

楽譜が見にくいと思うことが断然減った。
満員電車の読書も快適。

ただし、食卓からやや遠くのテレビで羽生(「はぶ」ではない)の演技をシッカリ見たいときは元の中近のほうが具合がよろしい。

コンサートで舞台にいる真央ちゃんの表情をシッカリ見たいときは遠近を使う。

つまり眼鏡は三つを使い分け。こうして眼鏡が増えていくんだな…


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