アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

音楽が表す「情念」

2021年06月11日 | ピアノ
先日、「西洋音楽史(8) バロック時代の声楽における歌詞と音楽」というタイトルで記事を書きつつ、話がその回の授業の半分あたりの内容までしか及んでなくて、中途半端だったんだけど。

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←だいぶ授業聞くのが遅れてるけどどうすんだろう

続きの話は非常に重要なところだった。つまり、音楽はどうやって「情念」を表すかという…

声楽であれば歌詞があって、歌詞には意味があるのは当たり前だけど、その歌詞の意味するところに沿う音が付けられるようになってきた。たとえば、モンテヴェルディのマドリガーレでは、「悲痛」な感じのところで(それまで避けられてきた)不協和音を大胆に使うとか。

ところで、そういう(音と情念を結びつける)繋がりというのは一般性、普遍性のあるものだろうか。

不協和音なら、落ち着かない気持ち、
上昇する音階なら、天にも昇る気持ち、とか

なんとなく、100人に二択クイズを出せば90人くらいの人が当ててくれそうな結びつきはいくつかあるような気がする。

でも、調を何にするかということと情念や性格、でいうとあまり当てられる気がしない…

しかし、たとえばニ長調が当時のトランペットで得意としていた調であるため、華々しいとか王様とか好戦的とかそういうのと結びつく、といわれればまぁそういうこともあるかと。

で、その話のときに出てきた意外な名前が「デカルト」で、彼は「人間の情念をいくつかに類型化した上で、それらを引き起こすのは脳内の動物精気の運動である」としたんだそうな(なんかアヤシイ言説だな)。そういう考えが、様々な音楽的手段(拍子、テンポ、調)が情念を喚起しうるって話に結びついた。

だけどここで重要なのは、「類型化」した情念というところで、それを「定番化」した手法によって喚起することを考えているということ。ロマン派の曲のような主観的・個人的な感情表現とは違うものらしい。なにかしら「モト」にはなってるんだろうけども。

そういえば、ヤマハで習ってたときにモーツァルトピアノソナタのK.333を弾いていて、特にその第三楽章…劇っぽいというか、オペラみてるみたいな雰囲気なんですよ。たとえばだけどお姫様が棟に閉じ込められてて「助けてー!」とかいってて、王子様(勇者?)が助けに行くんだけどやっぱり逃げちゃったみたいなストーリーを思い浮かべるとものすごくしっくりくる。その中にはいろんな感情というものがあるし、十二分に盛り上がりとかあるんだけども、でもそれが生々しい感じではなくて、あくまでも「劇」の中の登場人物の感情、みたいな。

バロックから、(そういう)モーツァルトらへんを経て、ロマン派に行けばもっと生々しくなるという、そういう話が今後の授業で聞けるのでしょうか。

----- 練習記録(6/11~)
0 / 4: スカルラッティ/ソナタK.466
0 / 6: スカルラッティ/ソナタK.449
0.5 / 6: リスト/愛の夢第三番 … ずらして弾くとこ(左手)のずらし方収め方を考えてて…でも結局あんまりしっくりこなかった
0 / 6: アルカン/バルカローレ
0 / 10: モーツァルト/ピアノソナタK.282
-----------------------
0.5 / 8: ショパン/舟歌 … 和音とかオクターブの連続のところをもっと滑らかにいけないか考えてた

にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする