ピアノの先生方には「レッスンでは必ず褒めてほしい」「褒めてくれないレッスンには通わない」とまで断言している私と異なり、ピア友さんたちの中では「褒めてくれなくても全然かまわない」派が多い模様…
←でもこの「プロの技」は音大ではあまり教わらないのかも
もちろん「褒めてくれなきゃやらない」的な「おこちゃま」モチベーションより、純粋によりよい演奏がしたいというモチベーションでレッスンに通うほうが、大人の趣味としては真っ当というかかっこいいと思うけど。
言い訳させてもらうと、私とて「褒めてくれなきゃやらない」というつもりはないです…なんならレッスンに通ってなくてもピアノは弾くでしょう。弾きたいから弾く。楽しいから弾く。褒めてもらうまでもなく特にモチベーションの枯渇に困っているわけではありません。
でもね…ピアノを弾く、それもより魅力的な演奏をしたいとなれば、欠点を直せばいいとかいう単純な話ではなくて、非常に複雑なことをやろうとしてるわけでしょう? そのためには、「プロの技で褒めてもらう」ことが大きく関わってくると私は思っているんです。
おゆき先生は、私の「褒めてくれなきゃ通わない」爆弾発言を受けて、「背伸び曲を選んだあげくにロクに練習しないで持ってきたらどこを褒めればいいのよ」みたいな(非常にもっともな)ことを言っていたりしたけど、その実、私のほうがどんな状態であっても、褒めてくれなかったことはこれまでありません(だからずっと今までレッスンをお願いしている)。
別に、褒めるというのは世間一般的基準(?)からいって上手なら褒める、下手なら褒めないとかそういう話ではないです。前回のレッスンよりよいところがあったり、あるいはレッスンの最中に再度弾いたら良くなっていたり、「本人同士で比べて」褒めるのがまず基本技、ここのペダルがよかったとか、あ、ここきれい、とか、ミクロで具体的なポイントを挙げて褒めるのがその次の技。あるいは「この曲のこういうところが好きなのね」と本人の萌えポイントに共感するなどの変形技もあり、バリエーションは無限。
いくら生徒が下手だから練習してないからといって、褒めどころがないなんてことはありえません。
もちろん何でもいいから褒めればいいということではなく、何をどう褒めるかということが影響してその後の生徒の演奏は変わっていくのですから、それは先生のスキルとセンスの活かしどころです。
生徒は褒められたことで単にその場の気分アゲになるだけではなくて、自分の演奏の中で何が良いのか、どう弾けば聞いている人の心に伝わるのかを掴んでいくわけです。それはその曲を別の場で弾くときにも、あるいは別の曲を練習するときにも、視点となり自信となり明日の演奏のプラスポイントを創っていきます。
例えば…話がピアノ演奏ではなくて、単純な「中学受験」のような場面であっても、褒めることは非常に重要です。
テストが返却されると、親としてはできなかったところに目がいってしまいますが、そこでただダメなところを指摘するのは素人です(いや親なんだから素人だけども)。
漢字のところはちゃんと取れてた!! としたら、「今回は範囲の漢字ちゃんと練習したもんね、よかったね」でもいいし、
あるいは四択をハズしてるときに「ここどうした?」「覚えてなかった」って場合でも、あーぜんぜんわからなかったのにちゃんと答え書いたね!! って褒めてもいいんです。わからなくても書く。当たるかもしれないから。この当たり前のことがなかなかできない子もいるんです。ようやくできたときは褒めます。
テスト結果からではなく、勉強している最中だって、「本人との比較」「ミクロな視点」などの技を駆使すればバリエーション無限です。「今はタイマー鳴るまでしっかり集中できてたね」とかでもいいし
勉強をちゃんとさせようと思うとつい欠点や穴にばかり目が行きがちになりますが、そんな場面でさえ、実は褒めることのほうが重要です。欠点や穴をふさぐことはもちろんしなきゃならないのですが、そのようときにこそ「褒める」精神が大切です。欠点や穴を直視するということだけでものすごくエライことであるからそれを見逃さなければ褒めることはできますし、さらに穴をふさげたときの充実感に寄り添ってやれればそれは「褒める」の一形態です。
褒め方バリエーションは無限ですがその中から何をどういうタイミングで褒めるかは…プロじゃないけど…技です。この技がどのくらい優れているかで、中学入学後に子どもが自分で勉強するとき、勉強の仕方を自分でどう構築できるか、勉強をどう楽しめるかがかなり変わってくる可能性があります。そのことは、単に今ある「穴(暗記できてない知識など)」を埋められるかどうかよりずっと大きなことです。
ということで…私は「褒め技」が優れている先生にピアノを習いたいと思うわけなんです。自分の演奏が好きじゃない、アピールポイントがわかってないアマチュアの演奏じゃ、聞いてるほうも聞きどころがわからなくてつまらないでしょうからね。
----- 練習記録(6/11~6/17)
0.5 / 4: スカルラッティ/ソナタK.466
0.5 / 6: スカルラッティ/ソナタK.449
1 / 6: リスト/愛の夢第三番
0 / 6: アルカン/バルカローレ
1 / 10: モーツァルト/ピアノソナタK.282
-----------------------
2/ 8: ショパン/舟歌 … 和音ラッシュのとこ、ゆっくり+片手ずつ
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←でもこの「プロの技」は音大ではあまり教わらないのかも
もちろん「褒めてくれなきゃやらない」的な「おこちゃま」モチベーションより、純粋によりよい演奏がしたいというモチベーションでレッスンに通うほうが、大人の趣味としては真っ当というかかっこいいと思うけど。
言い訳させてもらうと、私とて「褒めてくれなきゃやらない」というつもりはないです…なんならレッスンに通ってなくてもピアノは弾くでしょう。弾きたいから弾く。楽しいから弾く。褒めてもらうまでもなく特にモチベーションの枯渇に困っているわけではありません。
でもね…ピアノを弾く、それもより魅力的な演奏をしたいとなれば、欠点を直せばいいとかいう単純な話ではなくて、非常に複雑なことをやろうとしてるわけでしょう? そのためには、「プロの技で褒めてもらう」ことが大きく関わってくると私は思っているんです。
おゆき先生は、私の「褒めてくれなきゃ通わない」爆弾発言を受けて、「背伸び曲を選んだあげくにロクに練習しないで持ってきたらどこを褒めればいいのよ」みたいな(非常にもっともな)ことを言っていたりしたけど、その実、私のほうがどんな状態であっても、褒めてくれなかったことはこれまでありません(だからずっと今までレッスンをお願いしている)。
別に、褒めるというのは世間一般的基準(?)からいって上手なら褒める、下手なら褒めないとかそういう話ではないです。前回のレッスンよりよいところがあったり、あるいはレッスンの最中に再度弾いたら良くなっていたり、「本人同士で比べて」褒めるのがまず基本技、ここのペダルがよかったとか、あ、ここきれい、とか、ミクロで具体的なポイントを挙げて褒めるのがその次の技。あるいは「この曲のこういうところが好きなのね」と本人の萌えポイントに共感するなどの変形技もあり、バリエーションは無限。
いくら生徒が下手だから練習してないからといって、褒めどころがないなんてことはありえません。
もちろん何でもいいから褒めればいいということではなく、何をどう褒めるかということが影響してその後の生徒の演奏は変わっていくのですから、それは先生のスキルとセンスの活かしどころです。
生徒は褒められたことで単にその場の気分アゲになるだけではなくて、自分の演奏の中で何が良いのか、どう弾けば聞いている人の心に伝わるのかを掴んでいくわけです。それはその曲を別の場で弾くときにも、あるいは別の曲を練習するときにも、視点となり自信となり明日の演奏のプラスポイントを創っていきます。
例えば…話がピアノ演奏ではなくて、単純な「中学受験」のような場面であっても、褒めることは非常に重要です。
テストが返却されると、親としてはできなかったところに目がいってしまいますが、そこでただダメなところを指摘するのは素人です(いや親なんだから素人だけども)。
漢字のところはちゃんと取れてた!! としたら、「今回は範囲の漢字ちゃんと練習したもんね、よかったね」でもいいし、
あるいは四択をハズしてるときに「ここどうした?」「覚えてなかった」って場合でも、あーぜんぜんわからなかったのにちゃんと答え書いたね!! って褒めてもいいんです。わからなくても書く。当たるかもしれないから。この当たり前のことがなかなかできない子もいるんです。ようやくできたときは褒めます。
テスト結果からではなく、勉強している最中だって、「本人との比較」「ミクロな視点」などの技を駆使すればバリエーション無限です。「今はタイマー鳴るまでしっかり集中できてたね」とかでもいいし
勉強をちゃんとさせようと思うとつい欠点や穴にばかり目が行きがちになりますが、そんな場面でさえ、実は褒めることのほうが重要です。欠点や穴をふさぐことはもちろんしなきゃならないのですが、そのようときにこそ「褒める」精神が大切です。欠点や穴を直視するということだけでものすごくエライことであるからそれを見逃さなければ褒めることはできますし、さらに穴をふさげたときの充実感に寄り添ってやれればそれは「褒める」の一形態です。
褒め方バリエーションは無限ですがその中から何をどういうタイミングで褒めるかは…プロじゃないけど…技です。この技がどのくらい優れているかで、中学入学後に子どもが自分で勉強するとき、勉強の仕方を自分でどう構築できるか、勉強をどう楽しめるかがかなり変わってくる可能性があります。そのことは、単に今ある「穴(暗記できてない知識など)」を埋められるかどうかよりずっと大きなことです。
ということで…私は「褒め技」が優れている先生にピアノを習いたいと思うわけなんです。自分の演奏が好きじゃない、アピールポイントがわかってないアマチュアの演奏じゃ、聞いてるほうも聞きどころがわからなくてつまらないでしょうからね。
----- 練習記録(6/11~6/17)
0.5 / 4: スカルラッティ/ソナタK.466
0.5 / 6: スカルラッティ/ソナタK.449
1 / 6: リスト/愛の夢第三番
0 / 6: アルカン/バルカローレ
1 / 10: モーツァルト/ピアノソナタK.282
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