アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ブルクミュラー、21世紀の楽しみ

2015年09月16日 | ピアノ
これまで、BURGMULLERの表記として「ブルグミュラー」って書いてたと思うけど、今日のタイトルは「ブルクミュラー」にしてみたよ!!

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今、大人再開ピアノやってる人で、「ブルグミュラー25番」を通ってきてない人ってほとんどいないと思います。もちろん私もやりました。バイエルやって、ブルグやって(あ、やっぱり濁って書いちゃう。幼いころの刷り込みって強烈)、それからツェルニー30番だってころにやめちゃったわけだけど、とにかく25番は全曲やった(マルもらった)。

でも、そのころのことがほとんど記憶にないんですよね。単にそれがあまりにも昔(40年前…)だからというのではなくて、たぶん、お気に入りの曲はマルもらったあともしょっちゅう弾いてみてたとか、いろいろ弾き方を工夫してみたとか、何もそういうのがなかったんだと思うの。弾けっちゃ弾くし、五線譜読めるし一拍っちゃ一拍、二拍っちゃ二拍、まぁ音は並べて、だから何みたいな。

…なんというかピアノ習わせ甲斐のない子だよねぇ…

それで、大人になって習ったピアノで、ブルクミュラー18番に出会って、今度は衝撃的な出会い「おもしろい(o_o)」
となって、大人ピアノに転がり込んできたわけだけれど。

今度、バラード縛りのコンサートが行われるとかで、shigさんや夜毎屋さん、さきさんがバラード弾いてたんだけど(ショパンとブラームス)、テーマがバラードなら、そりゃーブルクミュラーのバラードを誰かが弾かないとってな話になってた。

私ときたら、25番については記憶が薄いので、バラードというタイトルの曲が入っていたことすらあやふやだったんだけどね。

ブルクミュラーのバラードだったら弾けるっしょってことで、ご指名をいただきました(^^;;

「うーん、まぁいいけど…そういえば、私、楽譜も持ってないや」と言ったら、みんなに驚愕されました(笑)

大昔弾いたときの楽譜は持ってきてないし。で、25番は持ってないのに18番と12番なら持ってるという、
…そんな人いないわ。

「うちに何冊もあるからあげてもいいけど、買うなら音楽之友社がお奨め」とshigさん。
なぜ音友かというと、春畑セロリさんの解説がいいから。それと安いから。

まぁ安いならそれにしましょう。ってことで早速ポチりましたところ
標準版ピアノ楽譜 ブルクミュラー25の練習曲 New Edition 解説付
確かに安い。600円(税別だけど)充実の解説付き。

早速バラードを弾いてみると、あぁ、あったよこういう曲。っつか、弾いたことあるよ(←当たり前)。
若いころ、弾いたことある曲ってのはいくら忘れた気がしていても改めて弾いてみるとスムーズだ、ってよく聞きますが、私はとにかく昔弾いたことのある曲を弾いた経験ってほとんどなく(なにしろブルク止まりだから)、
この、馴染む感じ、新鮮です。

ここんとこ、ブラームスやらなんやら、オクターブよりもっと広いのをつかまなきゃいけなかったりしてたんで、この、手にすっぽり収まる感じがまた快適です。

ペダルをまったく使わなくてもちゃんと曲になるし
ところどころほんの少し使うのもいいよね、大人だから。

ところで解説ですが、
----
「バラード」という言葉には、スローで感傷的なイメージもありますが、今から200年前のロマン派音楽では、物語性にあふれる詩的、劇的な作品にこのタイトルがつけられています。
----
のようなタイトル解説のほか、自分なりの物語を考えてみよう(妄想系の導入…)とか、もし伴奏形がこうじゃなくてこうだったら、どんなふうに感じが違う? というようなところから逆にこの曲の弾き方を考えさせたり、いやおもしろい、確かに。

昔は何にも考えずに弾いていたなぁ~

そういえばnonchanさんが、昔お気に入りだった「スティリアの女」がタイトル変わってて(「シュタイヤー舞曲(アルプス地方の踊り)」)びっくり、というようなコメントをくれましたが、それについてもちゃんと載ってました。原語はLa Styrienneなんですが、Styrienneの意味は「スティリア地方の」だけど、だからLaがついて「その地方独特のもの」という意味になる、ここでは(曲想から考えて)スティリア地方の舞曲を指す、というわけです。

確かに、そういわれると、翻訳として正確なのはそっちなのかなぁと…ということで、正確を貴ぶ21世紀に出版された楽譜では「スティリアの女」訳は廃れてしまったようです。でも、「スティリエンヌ」という響き(女性形)から、スティリア女性を描いているという解釈もありそう。「スティリアの女」も誤訳というよりは意訳? それで、春畑解説では「民族衣装をつけて踊っているひとりのたおやかな女性をイメージするのも、なかなかロマンティックです」と両方に花(?)を持たせる雰囲気で〆てます。そしてこの春畑版楽譜でのタイトルはカタカナで「スティリエンヌ」としてるところ、無難なのか翻訳放棄なのか微妙なところですが。

翻訳って難しいよね。

というわけで、昔はしなかった楽しみ方がいろいろ。

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受験界の頂点に君臨する東大理三というもの

2015年09月15日 | 大学生活
昨日の記事を書きながら、つくづく理三って不思議なところだよな~と思った。

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ペーパーテストで測る学力的偏差値ピラミッドでいえば間違いなく頂点。医学部に「ほぼ」進学するんだけど、入学する先は教養学部で、しかも一般ピープルであるところの理二の人たちと机を並べて一年半過ごす。

ちなみに、理一や理二と、理三で難易度的にどのくらい距離があるかというと、入試で解く問題セットはまったく同一であって合格に必要な最低点が違う「だけ」なのだけれど、その点の違いというのがなんかただ漕いでも漕いでも渡れない川というか、理一や理二なら数学捨てたり(←私)英語捨てたり(←よしぞう)してほかで稼ぐ戦略がないではないけど理三で何か捨てるとかありえないから。ってくらい違う。

理二の人は、進振り(学科配属は希望した中から成績順で決まる)があるからある程度の成績をとろうとするけれど、理三の人は基本(つまり単位を揃えれば)医学部に行けるので、勉強しない人は極端にしない。入学後の顔合わせのときに見たきり速やかにその気配を消してしまう人もいる。一方、する人はそれまでの生活習慣のまま勉学に邁進するので、その点数いらないならこっちにちょうだいというほどの成績をとる人もいる。

そもそも、なんでそんなに理三が難しいのかといえば、リーズナブルなお値段で通える、東京圏の医学部というところが基本的な魅力なんだろうけど、結果として最難関の座にあることから、別の意味も加わってしまった。つまり、昨日の記事にある親子のように「やるんだったら一番難しいところに挑戦してみようよ」といったらココになるので、医者になりたいわけじゃなくても来るということだ。

50人ほどの理二三クラスの中で、理三は8人いた。医者になりたい派と、山があるから登っちゃった派は、半々というよりはむしろ後者が多いように見えた。また、医者といっても研究医を目指す人が比較的多く、バリバリ開業、あるいは開業でなくても純粋に臨床を目指す人は東大でない医学部を目指すものらしい。そういえば慶應医学部のダンスパーティーチケットが5000円(当時)と、女子に対して安い値段設定をすることが多いダンパの中では破格の値付けだったが、あれは開業医の妻を目指すなら理三じゃなくて慶医でしょって意味だったと思われる。開業資金だって必要だものね。

ちなみに、理三の男子がモテてるという印象はなかった。あまりにも変わってる人が多すぎたから。

とにかく、理三というのは入るのが難しすぎて、まぁふつうに勉強していて、行けそうな中から志望校選びましたみたいなスタンスで届くことは滅多にないし(稀にはあるのかもしれないが)、中学生高校生といろんな体験をする中で、自分が向いているところ、自分の能力が行かせるところ、この道を進みたいと思うところが医師というものだと気持ちが固まったところで、やおら目指してもなかなか届かない。やっぱり、中学受験で勉強、入ってからも六年間勉強みたいな人が、ただでさえ少ない席を埋めてしまうと、本当に医者になりたくて向いてる人の分は残席わずかということになるだろう。

国のお金でそんな、受験の頂点席みたいなのを用意してやる意味ってあるのかねぇ??

…と、ちょっと思っちゃうんだけど。

ところで、東大に限らず、大学受験地図の中で、医学部というのは特殊な地位を占めているように感じる。

日本全国津々浦々、国公立の医学部ならだいたい難しいし、庶民に払えないような金額の私立医学部だってかなり難しい。もちろん、医者になるのに頭がいいほうがいいだろうけど、頭がよきゃいいってわけでもないし、学力が高けりゃ医学部に行けってのも変な話だけど。でもなんとなくそんな風潮はあって、大学合格実績を数えるときも、東大京大と「医学部」を数えたりするじゃないですか。

それはたぶん、医者が経済的にも安定しやすいとか、職業イメージが乏しい中高生に「将来は何になりたいの」ってキャリア教育的に迫っていくと、まじめな子ほど医学部目指しますってなりやすいとか、そういうこともあるのだろうけど、特に何になりたいということではなくて受験というフィールドで高みを目指したい、「山があるから登りたい」という人を引き込みやすいからという面も少なからずあると思う。

この「山」が医学部であるというイメージを形成するにあたって、偏差値の頂点にあるものが理三(医学部)であるということはやっぱり意識的無意識的に効いてるんじゃないでしょうか。

だからもし、偏差値の頂点が理三じゃなくてたとえば「東大理四」(笑)ってのがあってそれは数学科とかに進む少人数学部だったりしたら、何がしか今と違う受験地図が作られていたのかなと。そこには算オリ数オリのメダリストがごろごろしてて、確かに適性から数学だろって人もいるけど、特に数学ラブというわけでなくても受験の頂点を目指したい人が続々と入学してくるという(^^;;

そんな想像するとおもしろい。

受験偏差値の頂点は、医学部じゃなきゃいけないんですか??

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中学生時代、反抗期のない子ども

2015年09月14日 | 中学生活
たまたまマイミクさんのつぶやきにあったリンク:
息子3人を東大に入れた佐藤ママ「受験に恋愛は無駄です」
を読んで、ひぇーーと思った。

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佐藤「目立った反抗期がありませんでした」和田「愛情をめいっぱいにかけてあげて、安心した環境で素直に育っていくことのほうが大切」

反抗期、あるのがふつうだと思っていたのでこの発想はなかったよ。

またろうが中二(公立中)のころ、同学年の男子たちは自分でもどうすることもできない荒れ狂う気持ちに翻弄されていて、保護者会に行けば「ふと出かけようとするから『どこに行くの?』『いつ帰るの?』などと声をかけようもんなら『るっせぇババア』って返ってくるの」みたいな悩み話がてんこ盛りだった。

そのころまたろうは「るっせぇババア」などと言ったことはなく(^^;;
むしろ親や先生に対して素直というかよく話をするフェーズにあって、
それというのも発達が周囲より少々遅れているからなのだろうと思っていた。

反抗期が来ないから楽だなんてものではなくて、そうやって周囲の雰囲気から遅れをとったまたろうは孤立して、荒れる心のはけ口としてのいじめのターゲットになってしまったのだけど…

中二あたりが激しいエネルギーのピークで、中三になるとぐっと落ち着いてくる。それは多くの子がそういう経過を辿るからには「ふつうのこと」「正常な発達過程」なのだと思っていた。そしてまたろうも、遅れてきた反抗期というか、親に言われるからしたくないみたいな時期はあった。みんなより数年遅れて。

けれど、こじろうが中二(私立中)になったころ、こじろうもだけれど周囲でも「るっせぇババア」的な話は一切聞かず、「そういえば最近あまり学校の話をしてくれなくなったような気がする」くらいの地味な経過が一般的なようだった。

この違いは何なんだろう??

確かにこじろうたちは、受験プレッシャーもなく、親からの管理もゆるゆるで、好きな部活に打ち込んでいるだけの気楽な生活をしていて、反抗する矛先もほとんど向けるところがないから、こんな出方をするんだろうか??

結局その後、こじろうは特に目立った反抗期を迎える様子もないまま大学生になり、でも気が付いたら親への接し方がなんとなくスムーズというか素直になったようで、そうか反抗期を脱したのか(ほとんどわからなかったけど反抗期だったのか?)と思ったりもした。

けど、リンク先の話は、恋愛はするな(そんな時間があったら勉強しろ)とか、「男前じゃなくても、医学部に受かったら彼女ができる、良いことがある」とか(o_o)
#そうかな?? 理三の人がモテてたって記憶がないけど

大学受験時の願書や医学部の志望理由書は親が作成して子どもは写すだけとか

中学、高校時代も勉強計画は母が立てて「勉強計画はノートに書き込み、一人ひとりに渡す。「18時~20時 『生物問題集〇○』P20~30」などと、何時にどの教科のどこをするかまで具体的に指示するのがポイントだ。終わったものはチェックし、やり残したら次の日の予定に加える。風呂や食事の時間も忘れずに計画に落とし込む。」とか

えー、そこまでやって反抗期ナシというのは信じられん。

というか、そこまでやって反抗期なく大人になり、それでも歪なしなんだとしたらすごいね。

反抗しそこねたまま大人になって、いろいろ未消化のものを溜めてる人ならいっぱいいるけど…

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いいピアノ・いい調律・いい音響

2015年09月13日 | ピアノ
今日はスタジオアデリーで小さな会があって、その、ショパン前奏曲を弾いたんだけれど、

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なんで前奏曲だったかというと、今一番ちゃんと弾ける曲だからではぜんぜんなくて、
コピー譜お片付け祭りでいろいろ弾いてみた中で、あーこれ、おうちアップライトではなくて、いいピアノ・いい調律・いい音響で弾いてみたいなーと一番思った曲なのです。

というわけで今日の録音はこんな感じ(*)

演奏のほうはカミカミでちょっとだいふアレだから貼るかどうか迷ったけど、なんとなくピアノと音響がよさげな雰囲気がわかるかなと思います。せっかくこういう場を作ってもらったんだからもうちょっと準備していけるとよかったんだけど。

…当日朝にようやくレッスンしてもらうんじゃなくてね…

弾いている最中、嫌な冷や汗をかきつつ、部分的にはとても楽しんで弾いていました。
誰も聞いてる人がいないともっとよかったけど。

今日の会は、前半が、さきさんの生徒さんで、後半がスタジオユーザーという構成になってました。

最近わりとこじんまりした弾き合い会ではそんなに緊張しないで弾けることが多いのですが、
今日のはなんだか、子どもの発表会モードからの続きで自分の番になったら、
とっても発表会な気分になってしまって「あ、やばい」と思ったけど後の祭り

頭真っ白になったときや焦ったときに出てきてくれるという伝説の小人は
練習いっぱいしたときしか出てこないらしいので今回はお昼寝中(笑)

まぁなんとなく子どもと大人の部をつなぐ感じになったからいいかと。

ショパン前奏曲はもうしばらく弾いてみたいです。
ヤマハのピアノを辞めてピアノサークルに出入りするようになったころによく弾いてた思い出の曲でもあります。


(*)こんなカミカミの演奏、しかも五曲合体でアップしても即座に「第三者のコンテンツに…」をつけて勝手に広告打って収益を得ようとするんですよ。ヒドイ。

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シャープが「シ」、フラットは「ファ」??

2015年09月12日 | ピアノ
タイトルにした
♯が「シ」、bは「ファ」
というのは、SLANさんのMixiつぶやきにあったものですが、

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やー、謎めいていますね。少し前の自分であればこの謎は解けなかったと思うのですが、ちょうど前回のレッスンでおゆき先生に習ったことと同じなのでわかりました!!

------大事なことなので二度掲載:
ハ長調の曲を弾いていて、臨時記号でファにシャープが付くってことは、ト長調への転調(5度上)を感じさせるので、気分は上向き、華やか、その一方、シにフラットがつくのは、ヘ長調への転調(5度下)を感じさせるので、気分は落ち着く、やわらかめ
------

曲(簡単にするため、ハ長調の曲としましょう)の中で、臨時記号が出てくるって話で、
転調でよくあるパターンその1:「シャープがひとつつく」
シャープひとつというのは、「ソラシドレミファ#ソ」のト長調ですね。つまり臨時記号の#がファについて五度上に転調するんですが、結局のところシャープのついた「ファ」を「シ」とみなせばいい(あ、移動ドでね)。

転調でよくあるパターンその2: 「フラットがひとつつく」
フラットひとつというのは、「ファソラシbドレミファ」のヘ長調ですね。つまり臨時記号のbがシについて五度下に転調するんですが、結局のところフラットのついた「シ」を「ファ」とみなせばいい(移動ドです)。

お手元にバッハ シンフォニアの楽譜がある方は一番を見ていただきますと(←楽譜貼るのを省略するヤツ)、
左ページに「パターンその1」が出てきますね。
そんで右ページに「パターンその2」が出てきます。わかりやすい。

ただし、ここでもう一つ面倒なことには短調の問題があります。

フラットひとつで「ファソラシbドレミファ」ならヘ長調なのですが、同じくフラットひとつでも「レミファソラシbドレ」とくればニ短調ですね。短調になるとこれが音階として使われるときふつう「レミファソラシbド#レ」となります。つまりシにフラットが付きつつドにしばしばシャープがつくんですが、これはさらなる転調を意味しているのではないのですね。

シンフォニア一番の右ページもそのようになっていて、ちょろちょろとドにシャープがついています。

…ここまでが、とりあえず私の理解した(つもりの)ことなのですが、

これを知らないのと、知ってるのじゃ、ずいぶん違うと思うでしょ??

実際、曲の中に出てくる臨時記号があれこれ納得いっちゃうわけで、たいへんお得(コスパ良)の知識です。

ところが、これで気が大きくなって(笑)明日弾く予定のショパンさんの楽譜をよくよく見てみますと…


この曲、シャープ4つの曲だから、次にシャープがつくなら「ラ」につくのよね。と思って見ていくと確かについてますね、4小節目。でもすぐ戻ってる。

けど、次の小節ときたらいきなりソとレがいっぺんにナチュラル、になったかと思うと、さらには

フラット系になだれ込んできたぁ~もう何がなんだかわからない…

で、なんか次のところへ来てバーーッと視界が開けたみたいな感じなんだけど、
「ラbドミbラb」ってことは、フラット4つの調ですか?? いつの間に??

と、思ったらまた急速に元に戻ってる

もう「シャープが「シ」、フラットは「ファ」」くらいでわかった気になっててゴメン、やっぱわかってなかったわー。

…余計なこと考えるよりもういっぺん弾いておくかね…

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