アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

キワモノで終わった? ペダルピアノ

2015年09月30日 | ピアノ
えっと、しばらく前に、きーちゃんさんに「ペダルピアノ? 何それ??」て聞かれてそのままになってたのを突然思い出した。

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まずは見ていただきましょう:
アルカン プレリュードop66-4

グランドピアノみたいなのが二段重ねになってて、下のピアノは(必然的に)足で弾くんです。

この映像を見ると(聞くと)、ふつふつといろんな疑問が湧き上がってくるのが止められないと思うんですが…
(1) こんなのを弾きこなすのたいへんそうだけど、そこまで練習したい人って誰なの!?
(2) これ用に作られた曲なんていったいどれだけあるの??
(3) 上のピアノは一見ふつうに見えるけれど、ペダル踏めないってこと??

そこで、いつも信頼度いまいちといわれつつも頼られているウィキペディアさんを見てみますと、

(1) オルガン奏者の練習用としてペダルピアノが作られた。そうか、現代ヤマハのエレクトーンが出る前に足鍵盤弾いてた人達がいたわねそういえば。

こんなの(J.S. Bach, Toccata in d minor / en ré mineur, BWV 565)見ると、そうそう、オルガンぽいですよね。演奏スタイルを見ると、げげっ(o_o) と思うかもしれないけれど、曲を聞いたら馴染みのアレ。まったく違和感はありません。

だかしかし
> なお現在では、オルガニストはパイプオルガンか、パイプオルガン型電子オルガンを練習に用いるので、
> ペダルピアノが使用されることはまず考えられない。
あぁ、まぁーそうなりますね。そりゃ。というか、ペダルピアノ設置にかかるコスト考えたら電子ものでどうにかするでしょうよ。

(2) については
> 19世紀にはメンデルスゾーン、シューマン、フランツ・リスト、アルカンなどが関心を示したが、
と触れられています。ほーんと、こんなときでもなけりゃなかなかアルカンの名前が出てこないわよね。

むしろ、YouTubeでペダルピアノの演奏を探すとアルカンばっかり出てくるんだけど…

あえてアルカン以外を探すと、なんとペダルピアノコンチェルトがあったよ:
Gounod: Concerto for piano-pédalier and orchestra (1889), I movement - Allegro
けどさ、どうせオケ付きなんだったら、低い音だって何だって同時に出せるんだから、ますますペダルピアノの意味なくない?? と思った私でした。

(3) については、
> 「足鍵盤を操作していては元来のペダルが踏めないではないか」、という批判から逃れることは出来なかった。
とあります。…ですよね(^^;;

でも、なんだかいわゆるダンパーペダルがあるにはあるらしいという記述
「通常のピアノのダンパーペダルにあたるペダルがあるにはありますが、そもそも奏者は足鍵盤を演奏しなければならないので、あまりダンパーペダルを使うことができません。」
見つけたんだけど、まぁ踏む暇ないんじゃ意味ないわね。

あ、いや、もう一回、冒頭のアルカンプレリュードを見てみたら、ダンパーペダル踏んでるよね。4:33とことかはっきり映ってるし。…なんかもう、いろいろと超絶技巧だわ。

ペダルピアノのために書かれた曲でいいのがあれば、わざわざペダルピアノを作らなくても二台で弾けばいいことだし
R.Schumann, Six Etudes in the Form of a Canon for Pedal Organ, Op.56

ということで廃れてしまったのでした。

ところで、ペダルピアノについて調べようとして「ペダルピアノ」ってぐぐると、ピアノのペダル(ふつうのやつね)をどうやれば上手に踏めるかとか、子ども用の補助ペダルみたいな話ばっかり出てきちゃうの。違うって!!

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コメント (4)
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