アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

溶け合う輪郭線〜フォーレ ノクターン第6番

2019年04月08日 | ピアノ
今年のメインテーマでありますフォーレのノクターン六番ですが、じわじわと練習、というか好きに弾いているうちに、徐々に音も並んできて、そうすると弾いてるときの幸せ感がじわじわと成長してきて…

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今や、弾いててとても楽しいです。

とはいえ、私が弾いてるときって何を考えてるかっていうと、あんまり何も考えてなくって、
きれいだなとか
上がっていくとか下がっていくとか、
どこにいくんだろう? とか
ここは萌え(^^;; とか
ま、そんな程度なんですが。

そういえば、ヨガ前レッスンの先生はこの曲についてあまり何も言ってなかったので、
あれこれ考えて(分析して)あれこれ言うタイプの先生のレッスンといえば(笑)
artomr先生の一回だけなんで…それもぜんぜん弾けてないときの一回

そろそろもっと突っ込んだ話を聞いておきましょうか。

ということで、GWの入り口(4/27)の日、artomr先生にレクチャーコンサートを依頼しました。
以下、先生に書いてもらった案内文:

〜溶け合う輪郭線〜ガブリエル・フォーレ:《ノクターン第6番》op. 63〜

ウジェーヌ・カリエール「母の接吻」
(1890年代末)

 オーギュスト・ロダン(1840-1917)の彫像は写実的に造形されたものではなく、台座と溶け合っていたり、手脚の筋肉が誇張されたりしています。これによって、私たちは現実には動かない石の塊から躍動感、更には愛や苦悩といった感情を感じ取ることができます。
 このロダンの友人であったウジェーヌ・カリエール(1849-1906)も、「精密な写実を目的としない絵画」を描きました。カリエールは「母と子」というテーマを好んだ画家ですが、画面全体は霧のように霞んでおり、描かれている母子の輪郭線は曖昧で、優しく溶け合うかのようです。そしてこの「曖昧な輪郭線」は、私たちの心とカリエールの絵画の境界線も曖昧にしてゆきます。
 西欧芸術における19世紀とは、その100年を通じて、人間の内面が様々な形で探究された時代です。私は上に挙げたような19世紀末のフランスの美術家たちに、極めて近い感性を持っていた音楽家は、ガブリエル・フォーレ(1845−1924)だと思います。フォーレ自身「私は繊細さの領域を一層広げた」と述べていますが、それはまさにカリエールの絵画のような質感を持つ、フォーレの《ノクターン第6番》(1894)を聴けば納得できる言葉です。
 このような繊細な作品を分析するのは、ドビュッシーの分身・クローシュ氏に言わせれば「自動人形の腹を裂くような無粋さ」かもしれません。しかし私は、このフォーレのノクターンの細部にはショパンとシューマンの先鋭的な技法が独創的に用いられており、音楽における「溶け合う輪郭線」が生じている、という視点を持たざるを得ません。人形の腹を裂くような分析ではなく、その「魂」を掴み取るような分析がしたいものです。
 フォーレの《ノクターン第6番》に見えてくる、様々な「溶け合う輪郭線」を描き出し、曖昧さや繊細さを「そのまま捉える」分析と演奏を目指したいと思います。

【演奏曲目】(予定)
フォーレ《ノクターン第6番》op. 63
ショパン《マズルカ》op. 59-1
シューマン《クライスレリアーナ》op. 16より第8曲

-----
* コンサートといってもうちでやってもらうので、対象はアンダンテ自宅に来たことがある方に限ります。残席2

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バッハシャコンヌ、バイオリンとピアノで

2019年04月07日 | ピアノ
今日はきーちゃんさんと一緒に、千住真理子&横山幸雄デュオリサイタルを聞きにいきました。
    
   にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ←バイオリンという楽器のすごさに感じ入りました

前にも千住さんを生で聞いたことがあって、バッハ無伴奏をソナタもパルティータも!! というとってもインパクトのあるプログラムでした。だから今日で二回目です。千住さんの生シャコンヌ。

今日のは、千住さんのバイオリンばっかりどっぷり聞く会ではないので、パルティータ二番のアルマンドとシャコンヌのみ。
アルマンドのほうは、何しろ私もいちおう弾いてみた!!(弾けたとはいわんが)というくらいのシンプルな曲ですが、
その一方、シャコンヌといったらもう…まぁ解説不要ですよね。超絶難曲。

かなり広いホールで(2000人くらい)、バイオリンたったひとつ、
アルマンドのシンプルな響きが会場に染みわたっていくのがもぅ、
なんかもう泣きたいくらいいい曲なんですよ、これ。

今日の趣向は、バイオリンのシャコンヌと、ピアノのシャコンヌ(ブゾーニ編曲)を続けて聞いてみようということなので、
それだったらシャコンヌだけでもいいところ、
アルマンドだけはその前に弾く、ということ。

特に意図が説明されていたわけではないんですが、
そうそう、アルマンドだけは聞きたい!! という感じがします。

シャコンヌになると、アルマンドと対照的に、バイオリンの限界を追求した音の多さです。
でも音が多いといっても、なにしろバイオリン一人分ですから、音量的にはうるさくないというか、大ホールの中では「しんと」響くといってもいいくらい。それがじっくりと空間を満たしていくと、なんだかとっても「広さ」「大きさ」を感じます。

バイオリンひとつの大規模曲(へんな言い方ですが)

千住さんの、ざらりとした肌触りのある音色とよく合って、迫力があります。

そしてブゾーニ編曲のシャコンヌは…

いやぁ~いくらなんでも、バイオリン一本の曲からもってきてこんなに音を「盛り」ますかね~

これはこれで名編曲なんでしょうけど。ブゾーニの名前を何で知られるかといったら一番コレだよね?
でも、原曲の「しんとした迫力」とはちょっと違うものになってると思うの。

で、また、それを横山さんが「ドヤァ!!」って弾くんだわ(^^;;

私的には、シャコンヌ対決はバイオリンの圧勝だと思うんだけどね…

またほかのピアニストのシャコンヌを聞いたら違う印象になるのか??
それともやっぱりブゾーニはこんな感じ??


今日の目玉のもうひとつは、ベートーベンのクロイツェル。これ、私もきーちゃんさんもすごく好きな曲なので期待してて、実際、やっぱり生で聞くクロイツェルはすごいわ(^^) 素晴らしかった

けど、アンサンブルとしては、千住さん容赦なくピアノ置いてく感じで、横山さんちょっと追っついてなかったりして、あんまりぴったりしてなかった。

目玉以外の小品、「主よ、人の望みの喜びよ」「愛の挨拶」「春の歌」それとアンコールの「G線上のアリア」はすべてゆったりくつろいで聞ける、これは文句なしでよかった。特に「愛の挨拶」、こんな何度も聞いた曲だけどあらためてぐっと来ました。なんでかな。


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中高一貫教育カテゴリー卒業

2019年04月06日 | 高校生活
そういえば四月になっているので…

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←長らくお世話になりました

カテゴリー「中高一貫教育」を卒業します。もう中高一貫生がおらんからな。

これまで、「ピアノ」「バイオリン」「中高一貫教育」として、ピアノバイオリン以外の記事をとりあえず「中高一貫教育」に突っ込んできたけど(^^;;
ま、無理がありますし…
書道とか囲碁とか将棋とか生活のあれこれとか、これをなんといったらいいでしょう。

囲碁始めよう

ってことで囲碁カテゴリーを入れることも考えたのですが、囲碁カテゴリーで見てる人にとっちゃ、ほぼ毎日ピアノの話ばっかしてるブログがあるのも「は!?」って感じだろうし。

かといって「ピアノ」「バイオリン」に絞る自信なし。ぜったい横道に逸れたこと書くw

それで、なんか広いカテゴリー、ってことでまぁ「50代女性日記」かな。なんか意味あるのかそのくくり。これなら何書いてもおっけー

今後のブログは以下のような構成に:

本館ブログ(これ): 「ピアノ」「バイオリン」「50代女性日記」
クラシックとその他生活なんでも。

Ameba別館: こちらを「囲碁」にしちゃおう!! 四月はバタバタしてるのでGWくらいからスタートする予定。限定には引き続きリアル知人向け記事。

中受日記: 完結、保存用。

まったりまたろう成長日記: 休眠中、またろうが社会人になったら振り返りを書くかも。

みんなの中学受験満足度向上委員会: 大学受験の気づきとか、中高六年間の振り返りとか、書いています。
「大学受験は団体戦」が最初の記事なので、そこから辿っていけば新しく書いてる記事だけ読めます。

中受日記は、せっかく中学受験の話でまとまりよく(ってほどじゃないが)終わっているので大学受験の話を書き続けるのもアレだから、
放置してた「みんなの中学受験満足度向上委員会」を使い始めたんだけど、ココやっぱり使いにくいわ。
まぁあんまり長居しないからいいけど。

というわけで今後ともよろしくお願いします。「中高一貫教育」→「50代女性日記」のカテゴリー変更は数日うちにやります。

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「政治はPTAを放置してきた」

2019年04月05日 | 小学生活
いいことも悪いことも悪いこともたくさんある(たぶん)PTA、現状にフィットしないところもあるしどうにかしようと思っても、既にどこから解きほぐしていいかわからない。

   にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ←私自身はすべてのPTA活動から解放されましたがね。あ、カテゴリー変えないと

無駄にたいへんなところをやめるように改革しようと思っても、改革しようと思った人は、唯々諾々と「こなす」よりずっとたいへん(^^;;

我慢がまんしてればそのうち子どもは大きくなる、それまで待つほうが早い!!

そんなわけで、いろんな人に嫌がられながらも根本的な解決を見ないまま平成も終わりに近づき、
ちょうどこのシーズンはあちこちの保護者会がまた
「シーーーーーーン」
役員選びの重苦しい沈黙に閉ざされることでしょう。

たまに自力で画期的な改革にたどり着くPTAもあるけれど。

大半は、人だけ常に入れ替わり学習能力の発揮されない状態が続いていくのですね…

と思っておりましたところ、画期的と思ったニュース:
「政治はPTAを放置してきた」 異例の公約掲げた市長

「「変えよう」と提案すると「自分でやれ」と言われかねない。「それなら1年間我慢しよう」となり、いつまでも変わらない。ならば、長期的に取り組める行政がなんとかする必要があると考えました。」
…すばらしい!!

「「PTAって任意の組織でしょ?」という突っ込みが入りました。確かに、任意の組織を市長が変えるのはおかしい。でも、あり方を見直すきっかけをつくることはできます。」

そう、別にPTAで何をするかなんて市長さんに面倒みてもらうことではないんだけど。

「PTAって任意の組織でしょ?」

まさにココではないでしょうか。任意の組織としておかしい部分だけは行政になんとかしてもらう。

具体的にいえば、
・自動(強制)加入、退会拒否など
・委員・役員の強制(プライバシーに深入りするなど)
・非加入/非協力の親子の差別
など、それやっちゃダメでしょということだけは指導してもらう。市から指導されれば市立の小学校中学校(のPTA)はさすがに改めるのではないかと。

やりたい人がやれる範囲で協力するPTAにさえ戻せば、何をするかはそれぞれ話し合ってもらえばいいし、そうやって本来の「任意の組織」に立ち戻って何ができるかやるべきか考えればそう無茶苦茶なことにならないはず。

加入が任意で、かつ非加入/非協力の親子の差別をしてはいけないことがハッキリすれば、自ずから限界というか線引きも見えてくるはずで、給食費の不払い家庭分の穴埋めをPTA会費からさせるとかそりゃとんでもないってことがわかる。卒業式のコサージュとかも、別にPTAがやらなくたっていいし、やるなら希望者に実費販売するというやり方だってある。

そもそもどうーしてもPTAがしなきゃいけないことというのは基本的にはないはずで、その学校教育に必要なことであれば学校の予算とスタッフでプロとしての運用が行われるはずなんだからね。

どうしても必要、とまでいかなくても、やってよかったと思う活動は何だったかと思い返すと…

・水曜朝(全校職員会議で先生が教室に不在)の読み聞かせボランティア
・給食試食会

とかかなぁ。逆に、やめとけと思ったものは

・ベルマーク
・不審者情報の電話連絡網(平日日中は不在だらけでまともに回りゃしないのに、延々と留守電に「30代くらいの男性、黒のジャンパー、公園の砂場にいた女児におしっこをかけて…」などと吹き込まなきゃいけないやつ)
・校外イベント(講演会、他校卒業式など)のサクラ/来賓の頭数提供するやつ

とか。

まぁ、どんな活動に意義があると思うかは人によって違うだろうし、やりたい人やれる人がいて状況的にも可能であればそれはそれで。結局、なんだかんだやってるうちに保護者同士が仲良くなっておくってことに一番の意義があるような気もするし。今の状況じゃ仲良くなるどころか逆の場合もあるわけで(爆)

というわけで、任意の団体に戻そう!! 話はそれからだ。と思うんです。


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Webピアノ発表会参加作品(またろう編)

2019年04月04日 | ピアノ
かつさん主催のWebピアノ発表会に、参加します~第一弾。

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テーマ:【こどもの曲】ということですので、

こどもが作って、こどもが弾いてるこの曲はカ・ン・ペ・キ!!

ということで、またろうの参加分を先に。

私の参加は、録音取り直してからね(GWまでにやるよ)

(1) 参加者名: またろう
(2) 曲名: とりかえしのつかない失敗
(3) 作曲者名: またろう
(4) 選曲理由/曲の解説(200~400字目安)
またろうが作った曲はいくつかあるのですが、その中でなんだかまたろうらしいというか、
「あーやっちまった」
という残念感と、それでもやっぱりあんまり深刻っぽくない感じが、
とてもまたろうに似合った佳作です。
最後の音形は「どーおーしーよー」と下降する気持ちで弾くとぴったりです。
え? とりかえしのつかない失敗って何かって?
まぁ留年とか…でも、とりかえしのつかない失敗というわけじゃない…と思いたい…
(5) 動画のURL → (またろうの顔をクリック!)

さてさて。

私のほうの録音ですが、チャイコフスキーの「朝の祈り」、超~シンプルで、すぐ弾けるっちゃ弾ける、
しかし弾いてみてもいまいち気に入らない、みたいな、

いや子供の曲って難しい!!

とか思いませんか。

* 今日、「おうちヨガ」しました(有言実行!!)。
わかりやすく、これまでと同じ木曜夜にはDVD見ながらやって(20分くらい)、
DVD付 カラダを整える やさしいヨガプログラム
週末には別のテレビ(NHK杯とか)みながらちょっとやろっかなって


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