四捨五入すると60歳…アラカンと言ってしまうにはまだやや抵抗があるというお年頃なので(笑)
←ピアノライフ、まだまだこれから本番です。
「60歳からピアノをはじめなさい」というタイトルの本が気になって買ってみた。まぁとっくにピアノは始めているわけだが…
ピアノを教える、ということについて、子どもが対象の場合はそれなりに歴史があるというか、たくさんの知見が積み重ねられているんだろうけれども、シニアについてはまだあんまり。という状況の中で試行錯誤しつつ実践を重ねてきた著者が、改めて教えられる方の立場の人がどんなことを考えているか、感じているか調べてみようということでアンケート調査をした結果が中心になっています。
まず、ピアノという趣味の性質上、ある程度長く続けてもらってこそ、というのがあるわけで、「続く」ための条件って何だろう?? というところが大きな関心事ですよね。
(個人的にはそこんとこ既に軽くクリアしてるのでまぁいいんだけど)
・(1週間あたりの)練習時間が長い人のほうが続きやすい
・経験者より初心者のほうが続きやすい
・個人レッスンよりグループレッスンのほうが続きやすい
・練習を楽しいと思う人のほうが続きやすい
・「次の曲にどんどん進む指導を望む人」より「望まない人」のほうが続きやすい
・「基礎からきちんと学びたいと思う人」のほうが「思わない人」より続きやすい
などなど。
グループレッスンという発想はなかったけど、仲間ができれば楽しみが増えるし、あと、自分の都合でレッスンをずらしたり、休んだりがしにくいというのも実はポイントかもしれないですね。とにかくそのときは行く、と。
初心者のほうが、というのは少し意外かもしれないけれど、再開組によくある悩みで、昔ほど指が動かないとか、もっと弾けたイメージがあるだけにしんどいということはあるのかもしれません。60歳過ぎてから再開であれば、30歳とかで再開するより、さらに。
ちなみに、始めてからどのくらいで「壁」(やめる人が出やすい時期)が来るのかというと、経験者は一年目、初心者は三年目だそうです。
まったく初めてであれば、始めのうちはすいすいと目に見えて上達していくわけで、それがだんだんと曲も難しくなってきて、そう簡単には前進できないというのが三年目くらいなのでしょう。そして経験者の場合は、まず始めてからすぐに、「昔とのギャップ」みたいなものに引っかかってしまうのか、今の年齢になったからこその楽しみ方が見いだせるのかという分かれ目が来る。
おもしろいと思ったのは、一括りで60歳以上といっても、60代、70代、80代、90代と状況は変わってくるわけですが、ピアノレッスンで最重視するものとして
「弾けたときの喜び」と答える人の率は年代ごとに下がり(60代>70代>80代>90代)
「仲間や指導者とのつながり」と答える人の率は年代ごとに上がっています(60代<70代<80代<90代)
確かに、年取ってくれば「つながり」が何より大事かもしれません。趣味でつながっていれば何歳でも、あるいは違う世代の人ともつながることができますが、仕事上の付き合いはなくなり、若いころから続いていた人間関係はだんだん減っていくわけですから。そう考えると、続けられる趣味があること、って心身の健康のためにも最強です。
ピアノって、脳トレとかいわれて、その観点から勧められることも多いと思いますが、この調査によれば、ピアノを続ける目的が「脳活性」の人は練習量が少ない傾向にあるようです。まぁ~不純な目的というか、趣味なんだから楽しくてやってなんぼですよやはり。
本の後半では、シニアピアノライフで起こるいろいろな困りごとについて対処法が紹介されています。たとえば、「目が…」というありがちな悩みについては(^^;; 楽譜までの距離と、鍵盤までの距離の両方にピントを合わせた「近々眼鏡」が紹介されていたりなかなか実践的です。
そして「記憶力が衰えてくる」という悩み…私自身についていえば、若いころは暗譜できたという事実がないので(笑)エイジングとは関係ないのですが、ただ何度も弾くという練習ではなかなか覚えられない、覚えたつもりでいても本番では出てこないというシニアのために、「かしこい暗譜の方法」という項目が設けられています。
内容は、そんなに目新しいものではなくて要するにいろんな方面からアプローチして組み合わせることで安全性が増すということですが、退職後、たっぷり時間を使えるメリットを生かして暗譜を確かなものにしようという具体的方法が書かれているのはよいかもしれません。
とにかくこの本では70代が「ゴールデンエイジ」つまり、「時間」「健康」「意欲」が揃って最もピアノにじっくり取り組める時期とされているのが心強いですね。60代はまだまだ仕事をしている人も多かったり、親の介護問題を引きずっていたり…それが70代!! 自分の時間!!
楽しみです。健康がだいじ。
----- 今日の録音:
ラフマニノフ/前奏曲Op.3-2「鐘」
調律したらなんか低音の響きが豊かになったような。iPhone録音じゃわかりにくいけど。
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
←ピアノライフ、まだまだこれから本番です。
「60歳からピアノをはじめなさい」というタイトルの本が気になって買ってみた。まぁとっくにピアノは始めているわけだが…
ピアノを教える、ということについて、子どもが対象の場合はそれなりに歴史があるというか、たくさんの知見が積み重ねられているんだろうけれども、シニアについてはまだあんまり。という状況の中で試行錯誤しつつ実践を重ねてきた著者が、改めて教えられる方の立場の人がどんなことを考えているか、感じているか調べてみようということでアンケート調査をした結果が中心になっています。
まず、ピアノという趣味の性質上、ある程度長く続けてもらってこそ、というのがあるわけで、「続く」ための条件って何だろう?? というところが大きな関心事ですよね。
(個人的にはそこんとこ既に軽くクリアしてるのでまぁいいんだけど)
・(1週間あたりの)練習時間が長い人のほうが続きやすい
・経験者より初心者のほうが続きやすい
・個人レッスンよりグループレッスンのほうが続きやすい
・練習を楽しいと思う人のほうが続きやすい
・「次の曲にどんどん進む指導を望む人」より「望まない人」のほうが続きやすい
・「基礎からきちんと学びたいと思う人」のほうが「思わない人」より続きやすい
などなど。
グループレッスンという発想はなかったけど、仲間ができれば楽しみが増えるし、あと、自分の都合でレッスンをずらしたり、休んだりがしにくいというのも実はポイントかもしれないですね。とにかくそのときは行く、と。
初心者のほうが、というのは少し意外かもしれないけれど、再開組によくある悩みで、昔ほど指が動かないとか、もっと弾けたイメージがあるだけにしんどいということはあるのかもしれません。60歳過ぎてから再開であれば、30歳とかで再開するより、さらに。
ちなみに、始めてからどのくらいで「壁」(やめる人が出やすい時期)が来るのかというと、経験者は一年目、初心者は三年目だそうです。
まったく初めてであれば、始めのうちはすいすいと目に見えて上達していくわけで、それがだんだんと曲も難しくなってきて、そう簡単には前進できないというのが三年目くらいなのでしょう。そして経験者の場合は、まず始めてからすぐに、「昔とのギャップ」みたいなものに引っかかってしまうのか、今の年齢になったからこその楽しみ方が見いだせるのかという分かれ目が来る。
おもしろいと思ったのは、一括りで60歳以上といっても、60代、70代、80代、90代と状況は変わってくるわけですが、ピアノレッスンで最重視するものとして
「弾けたときの喜び」と答える人の率は年代ごとに下がり(60代>70代>80代>90代)
「仲間や指導者とのつながり」と答える人の率は年代ごとに上がっています(60代<70代<80代<90代)
確かに、年取ってくれば「つながり」が何より大事かもしれません。趣味でつながっていれば何歳でも、あるいは違う世代の人ともつながることができますが、仕事上の付き合いはなくなり、若いころから続いていた人間関係はだんだん減っていくわけですから。そう考えると、続けられる趣味があること、って心身の健康のためにも最強です。
ピアノって、脳トレとかいわれて、その観点から勧められることも多いと思いますが、この調査によれば、ピアノを続ける目的が「脳活性」の人は練習量が少ない傾向にあるようです。まぁ~不純な目的というか、趣味なんだから楽しくてやってなんぼですよやはり。
本の後半では、シニアピアノライフで起こるいろいろな困りごとについて対処法が紹介されています。たとえば、「目が…」というありがちな悩みについては(^^;; 楽譜までの距離と、鍵盤までの距離の両方にピントを合わせた「近々眼鏡」が紹介されていたりなかなか実践的です。
そして「記憶力が衰えてくる」という悩み…私自身についていえば、若いころは暗譜できたという事実がないので(笑)エイジングとは関係ないのですが、ただ何度も弾くという練習ではなかなか覚えられない、覚えたつもりでいても本番では出てこないというシニアのために、「かしこい暗譜の方法」という項目が設けられています。
内容は、そんなに目新しいものではなくて要するにいろんな方面からアプローチして組み合わせることで安全性が増すということですが、退職後、たっぷり時間を使えるメリットを生かして暗譜を確かなものにしようという具体的方法が書かれているのはよいかもしれません。
とにかくこの本では70代が「ゴールデンエイジ」つまり、「時間」「健康」「意欲」が揃って最もピアノにじっくり取り組める時期とされているのが心強いですね。60代はまだまだ仕事をしている人も多かったり、親の介護問題を引きずっていたり…それが70代!! 自分の時間!!
楽しみです。健康がだいじ。
----- 今日の録音:
ラフマニノフ/前奏曲Op.3-2「鐘」
調律したらなんか低音の響きが豊かになったような。iPhone録音じゃわかりにくいけど。
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