アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

めるちゃん復活の幸せ

2021年11月18日 | ピアノ
ここんとこ相当狂ってたからなんか弾いててもちょっと「うにゃーん」とした気分でね…

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七月に調律してもらったばっかりだからなんとなくすぐお願いする踏ん切りもつかなくて、というか、いったい誰に依頼したもんだか思いつかなくてずるずるしてたんだけど…

お願いしてよかった!! めるちゃん晴れ晴れして今はもう幸せです。


調律前のヒアリングでは、これまでの調律師さん遍歴をざっとご説明しました。

Tさんは、音色も弾き心地もすべて申し分ないけれど、もうきてもらえない(引退)。
「え(o_o) Tさん!! 一般のおうちの調律もやってたんですね~ そりゃ申し分ないでしょうね」

えぇ、えぇ、そうなんです。それでまぁすっかり贅沢に慣れちゃって(^^;;
ほかの方に何人かお願いしてみたけど、音の「持ち」は問題なくても音色があまり気に入らなかったりして。

調律師さん「気に入らない音色は、具体的にどんな?」
私「まぁ…ヤマハみたいな? ヤマハが悪いっていうんじゃないけれど、私が思うめるちゃんの音じゃない感じで」

7月に調律をお願いしたのはNさん。音色はばっちり私の好みなんだけど、すぐ狂う特定の音があるのが難点。めるちゃんも我が家で数年慣れ親しんで、もう安定してるかなと思って試しにまた頼んでみたけどやっぱり数日で狂ってしまいました。

安いハンマーを買って自力で(というか、主によしぞうが)直してみたけど安定しなかったので諦めた。あまりいじくって悪くしたら困るし。

「Nさんは実力ある方ですけどね(ご存知らしい)。こんなに狂うってちょっと信じられないな」

狂っているのは中音域だけで、低音域、高音域はそれぞれほとんど無事。7月に調律して今またというのは間隔としては短いけど、考えてみれば、新しい調律師さんにお願いするのに、中音域以外はNさんのした調律の様子が感じられるうちにお呼びして、音色はこれで満足していたということが生で伝えられるのはいいことかもしれない。

すごい変な癖のあるピアノで、いったん中音域を調律しても、別の音を触っているうちに既に狂ってしまうなんてことがあるそうなんですが、めるちゃんはそんなことなくて、チューナーでチェックしていても、別に狂っていないって。

「何が起こっているんですかねー」

割と理屈とか物理とか考えるタイプの調律師さんのようで、あれこれ作戦を練っている、らしい。

「今日、お時間大丈夫ですか? 30分くらい延長してもいいでしょうか? このへん(中音域)もうちょっとやると、よくなりそうなので…」
何を試していたのかは、聞いていません。聞きたいような、まぁ聞いてもわかんないだろうけど。

調律終盤になって、いろいろ鳴らしているのを聞いていると、おぉ、いい感じ!! 音色も好みだし、というかピアノけっこううまいよね。

「ちょっと弾いてみてください」

えっと…これ緊張するやつ(笑) でも具合みないとしょうがないので、今弾いてるやつをあれこれさわりだけ弾いてみる。うーん、いいですね~
Tさんの音色ともNさんの音色ともまたちょっと違うんだけど、これは確かにめるちゃんの声。ちょっとテクスチャーがある感じの。

音を聞いてよしぞうも部屋から出てきて、「おっこれは」と思ったらしい。
ついでに、調律師さんが持っているのがうちにあるのと同じスピーカー(タンノイのエジンバラ)というところから話が弾んで、
「やっぱり、音楽を奏でるスピーカーがいいですよね」「モニターじゃないんだからね」「そうそう」
…よしぞうと調律師さんは気が合いそうだよ。

結局、これでうまくいったのかどうかは、一週間経って安定しているかどうかだけど、なんとなく、よさそうな気がするんです。
…なぜって…
なんか、波長?? (調律師さんの。笑)

さて一週間後お楽しみに。どきどき。

----- アフター調律録音
バッハ/半音階的幻想曲とフーガ「幻想曲」
before録音と比べることもできますが…iPhone直置きじゃあんまりわからないかな。というか、before/after比べるなら弾けてる曲を弾けって? …ごもっともです

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個性あるピアノがたくさん、の興奮

2021年11月17日 | ピアノ
たくさん、といってもまったく同じピアノということではなくて、

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いろんなメーカーの、そして同じメーカーでも型が違ったり製作年代が違ったり…
ま、ともかく、一台一台違うということです。

その中から「一台どれでも好きなものを選んでいいよ」(あげるよ)といわれたら。いや誰もいってくれませんが、妄想で。

これ、最大級に興奮するシチュエーションです。私にとっては。


ほぼこれに近いシチュエーションが、あったんですよね。前に。
再調整品のヨーロッパピアノがずらりと並んだショールームで、どれでも弾いてみていいよ、という…
妄想との違いは、「一台どれでも好きなものを選んでいいよ」(あげるよ)ということではなくて、

「一台どれでも好きなものを選んでいいよ」(お金を出せば買えるよ)

という、まぁその一点なのですが、それがまぁ、実際に、めるちゃんとの出会いだったわけです。

さっき見た動画、「としちゃんねる」のとしさんがヨーロッパにいたときの職場を映したものなのですが

【ヨーロッパのピアノ屋さん】Klavierhaus Schimpelsberger
これね、見てるだけで幸せになりました。
それと同時に、「あーー触りたい!!」と欲求不満にもなるんですけど。

断然、そそられるのは中古のピアノです。なんでだろう。。

卵から孵って最初に見たものが刷り込まれる、じゃないですけど
私にとっては原点ともいえる愛読書が「パリ左岸のピアノ工房」(T.E.カーハート)なのですが、

ピアノには個性がある(特に、中古の場合)

というのが強烈に刷り込まれたのかもしれません。

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ピアノは百年以上前から大量に生産されている(ピアノは初めて大量生産された複雑で高価な商品のひとつである)が、動く部品の数が多く、精密な木工技術が要求されることもあって、一台ずつはっきり異なる個性をもっている(略)しかし、リュック(注: ピアノ工房の主人)の話はメーカーごとの特徴という大雑把な一般論にはとどまらなかった。彼がほんとうに興味をもっているのは、個々の具体的なピアノがほかのピアノとどう違うか、ピアノの《個性》をどうやって見分け、そこから何を学びとれるのかということだった。
その意味では、一般に、古いピアノのほうが面白いと言える。古いほど画一的でないからである。作業工程の多くが手作業だったので、同じメーカーが同じ時期に作った同じモデルでもかなり大きな違いがある、とリュックは言う。
---------

そうなんですよね。そこにひかれます。欠点は…現代のヤマハピアノほど、湿気に強くないことです!!

もう、相当狂ってしまってるので、ほんとに調律が待ち遠しかった。いよいよ明日です。

上に貼った動画の、「ヨーロッパのピアノ屋さん」で撮影された、ベートーヴェン交響曲第七番第一楽章、四台ピアノバージョンがあります。
Beethoven: Symphony No.7 in A major 1st movement for 4 pianos

ファツィオリ+シゲルカワイ+スタインウェイ+スタインウェイです。ゴージャス…

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シューベルトとラフマニノフ、弾きにくいのは…

2021年11月16日 | ピアノ
先日の練習会では、久しぶりにシューベルト成分多めで、聞いていて楽しかった。

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シューベルトってやっぱり天才だと思うんですよね。聞いているときの心地よさ、美しさ…思わず、「私も弾いてみたい」と思い立ち、
楽譜を見てみると…「長い」(o_o;;

めくってもめくっても終わらない。似たような感じが何度も続いたりして…

そして、まかり間違って弾いてみると、聞いた感じより、激ムズで、後悔。というのがいつものパターンなんですけど。

今回、演奏されていたシューベルト/ピアノソナタD.664ですが、弾いた方が「まず冒頭から難しい」といってました。


聞いていると何事もなくすんなり聞ける穏やかな冒頭ですが、よく見ると一小節目頭の右手、「ド#-ラ-ミ」を掴まなくてはいけません。
これが届かないとすると、前にバラして弾くことを考えますが、それがアウフタクトの16分音符にかかると音が濁ってやっかいです。ペダルを工夫するの??

ということで、聞いてすんなり、弾いてドはまり、この一小節が既にたいへんというわけ。なるほど

試しにいくつか聞いてみますと、山縣さんはバラして弾いてて、でももちろんうまくきれいに聞かせています。

シフ先生は届くらしいですね。バラしてません。

まぁだいたい、西洋の男性であればドからミくらい届くことが多いんじゃないでしょうか、知らんけど。
なんとなくですが、あらかたの曲が、ドからミくらい届くことを前提に作られているような気がする…というか、より正確にいうならば、そのくらいが届くようにピアノが設計されているのかも。

その、間尺に合わないところをどう料理しようかといろいろやって、へんてこな工夫をしていると、下手したら手を痛めたりとかね。

一方、私はラフマニノフを弾いてましたが…そういやラフマニノフって、いくら西洋の男性といっても尋常じゃないくらい届いたらしいじゃないですか?

書かれている曲も、確かに音として幅広いイメージなんですけど、でもいっぺんに掴みたいところはそんなにない感じがします。なんというか、シューベルトと違って、ピアノという楽器、鍵盤上の音の配置、手の使い方とかをちゃんと考えたうえで作曲していた?? ピアノの名手だったわけですから。

私も、シューベルトをあんまり練習すると、手が痛くなることがありましたが、
ラフマニノフはぜんぜん平気です。

今回、弾いてる曲の中でも…要するに「ドミソド」ってつかめればOKです。

ただし、どう音が幅広いかというと「飛ぶ」んですよね。えっ、次の瞬間、あっちですか、というような。

それで、ゆったりに聞こえる曲でも、なんだかとっても忙しい。え?? 聞いた感じと違って、私の苦手な「速い」曲だったの実は?? みたいな。

だから結局、難しいことは難しいんだけど、でも、弾きにくいというわけじゃないし、手が痛くならなければ、いいかな、って感じで、だからラフマニノフはいいけどシューベルトはあんまり弾かないようにしている…でもときどき発作が起きて弾きたくなるんだけど(^^;;


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ショールーム見れば見るほど高くなり

2021年11月15日 | 生活
行ってきましたショールーム!!

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前にいちおう仮の見積もりお願いしたときには、「とにかく新しいキッチンになれば、高級感とかあんまりこだわりないからいいや~」って思ってたもんで、食洗機とかはアリにしたけど安いパターンで頼んだのでした。それで合計金額見て、「まぁいいんじゃない?」になってたんだけど…

ショールーム見ちゃったら、それで済むわけがないんですよね。わかっちゃいたんだけど。

まず、松竹梅(という名前じゃないけど)と基本的に三つのグレードがあるんです。

何が違うかというと、まず収納部分…

今現在、うちのキッチンは、28年前のシロモノですから、パカッと扉が開いて中が何も区切られていないただの収納。引き出しも一部あるけど、レールじゃなくてプラの溝があるだけなので、あまりスムーズでないし第一ちょっと壊れている、という状況から考えれば、どれを選んだってものすごい改善ではあるんですけどね。

三つのグレードを、並べて比べてみたらそれはもう、その差歴然ですよ。
「梅」は木製。
「竹」はステンレス。
「松」はステンレスなうえ、ビシッとした作りで、中も引き出しの壁が垂直です。いや何いってるかわかんないと思うけど、「竹」はちょっと斜めになって、下のほうはすぼんでいるので、収納力は100%じゃないのね。なんでそうなってるのか知らん。

「松」はレールも気持ちよくなるくらいスムーズで…

あ、私、やっぱり中(見えないところ)にこだわって「松」でいきたいです。扉のグレードは(「松」の中で)いちばん低いのにして。

扉は夫婦で特に意見の違いもなく、無難な色で、汚れが落としやすいつるっと系で。取っ手はタオルとかかけられるバータイプ。

しかし選択肢はまだまだこれから…めちゃくちゃ細かく続きます…

流し。見積もりだとビッグなやつになってたのですが、そこまででかくなくていいということで今のとビッグなのの中間くらいのサイズに。まな板が置けたり洗った食器が置けたりする、オプションのカゴは…やっぱりぴったりしたのがあるほうがいいから頼んじゃう。

水栓は…シャワーとふつうの切り替えが簡単なやつで、「伸びる」タイプ。

ガス台は…私、ぜんぜんこだわりなくて、ガラストップとホーロートップがあるところ、安い方(ホーロー)でいいと思ったんだけど、意外にもよしぞうがガラス推しで。「汚れの落ちやすさがぜんぜん違うよ」まぁそうかもしれませんが、今(ホーロー)でも拭けばするっと落ちますからね。拭かないと汚くなるだけで。というか拭くの私だけじゃん。

そして懸案のグリルですが、もうグリル使わないと思えば一番安いやつでいいんですよね。でも、せっかくだから使う前提で考えれば…ヘルシオで今は魚を焼いてるけど、いったん魚を焼くとすごい「魚のにおい」になっちゃってなかなか取れなくて、中華まんを蒸してもいまいち魚のかほり(^^;; なので、まぁグリルで魚焼けるのもいいよね。と思ったんです。安いやつでも、今のよりはだいぶ掃除しやすそうだったし。

でも、魚を焼くなら、「両面焼き」かと…(笑、けっきょく一番安いやつじゃダメ)

ファンも、私は安いのでいいと思ったのですが…つまり今とあまり見た目が変わらない、斜めのレンジフードのやつ。レトロな。
よしぞうは、今どきの平たいやつがいいって。分解掃除しやすいやつ。

正直いって、私は今までレンジフードの内側とか、さらに中のほうとか自分で掃除したことなくて、業者さんのクリーニングを28年で2回やってもらっただけなんです。でもそんな「稀に」中を開けてもあまり汚れてませんでした。うちが揚げ物しないのと、必ず不織布フィルターしてるのであまり汚れないんじゃないかなぁ。だから掃除しない前提でいいと思うよ。といったんですが案外よしぞうはそこ譲らず…掃除してくれるつもりなんだろうか(謎)

そんなこんなで、私とよしぞうのこだわりポイントが異なり、
私…収納(引き出し)、グリル、水栓
よしぞう…ガス台、レンジフード

結局どれもこれも高いのになる!? (o_o;;

ビルトイン浄水器と、アイレベル収納(吊戸棚から降りてくるやつ)は「なし」にしましたけど。

今日のところは、盛り込みたいもの全部盛り込んで、見積もりお願いしてきたけど、いったいいくらになるんだろう(怖)

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HPVワクチンと新型コロナワクチン、議論のされ方

2021年11月15日 | 生活
11月12日の副反応検討部会で話し合いが行われて、HPVワクチンの「積極勧奨」再開が決まりましたね。今頃…

     にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記へ ←「様子見」ってわりといい手なんですよね。長すぎなければ。

(参照: HPVワクチンとは:
厚労省 ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~)

これ、ちょうどはなひめ中学受験が佳境だったころに案内が来て、まぁともかく受験終わってから考えようと思っていたらば、重篤な後遺症の報告がかなり上がったため「積極勧奨」が取りやめになっていたのでした。勧奨はしないといっても「定期接種」ではあったので、希望すれば受けられたんですけど。厚労省が「危ないみたいだから様子見します」っていってるのにわざわざ受ける人はあんまりいないですね(で、ものすごく低い接種率だった)。

その後、いろいろ(主に外国の)データも揃って、「リスクよりベネフィットが上回る」ことはわかったはずなのですが、なぜか切り替えが行われないまま8年経ってしまいました。

そのへんのことを、わかりやすくまとめてくれた動画があったのでリンク貼っときます:
HPVワクチン 接種勧奨再開について話したい【子宮頸がんワクチン】

ここで「リスクよりベネフィットが上回る」というのは、もしも女子が全員、「小六から高一」の間にHPVワクチンを打ったら、トータル死亡が減らせるという意味です。

トータルはそうであっても、不幸にして重篤な障害が残る人もいるという場合に、どうしたらよいかといえば…動画でいっているように金銭的な補償(ほかに後からできることがないから)ということになると思いますが、それと、治療です。もちろん。HPVワクチンのときは、仮病を疑われたりたらい回しにされたり散々だったようなので…ほんとうにそういうことするから「信頼」されなくなるんです。「信頼」というのは、国+医療体制、予防接種を受けるということそのものに対する信頼ですね。

私も過去の諸々の事例からその「信頼」について難アリで、個人的にはかなりワクチン嫌いの部類に入りますが、HPVワクチン勧奨再開はよかったと思っています。新型コロナワクチンなどと違って特に集団としての「打て打て圧力」とかありませんし、情報公開してこれまでわかったことを示しながら、純粋に個人の選択をして打ってもらうことができます。

それにしても、勧奨も補償もしない8年間。いったい、何でそういうことになるのか…
副反応事例があがってきたときにいったん、様子見にするのはいいと思います。でも期間を区切って検討し、そのワクチンは「あり」なのか「なし」なのか、決めたらよさそうなものですが、積極的には勧めないけれど、でも定期接種(どっちなんだい)…そのまま何も動かないというのは、不思議です。

私は副反応検討部会で再開の議論がされるところを聞きましたが、委員の方は別に、頭が悪いわけでも、不誠実なわけでも、不熱心なわけでもなくて、でも今回のように厚労省のほうから明示的に「議題」として「接種勧奨再開するか?」を出されない限りはその話にならないのですね。何年間でも。そして、議論というのが…なんというか、言うべきことはわりと言っているのですが、なかなか拾われない。

たとえば、今回の議論の中で、海外のデータでは3回接種ではなくて2回で十分効果があるという話があるけれど、2回にすれば安全性が高まるのではという発言がありました。それけっこう大事なところじゃないかと思いますが、ま、おいおい検討して…みたいな感じで流されて、そのまま。

議論する→変える、やめる

というような動きが非常に鈍いように感じました。

モデルナの心筋炎が多いのでファイザー推奨しようかという話のときも、
「いや、ファイザーでも心筋炎ある」という話が出ても…じゃあ両方いったんやめて様子見するかという検討には話がいかない。
「接種直後の運動は避けるように注意喚起したらどうか」という話が出ても(10月22日)…そこまでしなくても…という感じで流される。

打ってほしいならばむしろ、できる注意喚起はして、余分な危険を避けたらいいのに、「運動を避けて」「血圧を測って」みたいなことは有耶無耶になる。

私が以前の記事
「若い男性のモデルナ…グラフは元を確認して読んで!!」
でツッコミを入れていた、無茶苦茶なグラフについても
-------令和3年10月15日 第70回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第19回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)議事録
「4798人中4人というものを100万人当たりに換算されているということですね。かなり大きな割合を掛けたということになるかと思うのですが、計算はそれで正しいでしょうか。」
「4人という数字ですので、ぶれる可能性が結構高いのかなという気もしますので、こういったグラフで直接比較することが、リーフレットのほうにも同じグラフがあるのですけれども、そこまできっちり比較していいものなのかどうかというのが、ちょっと気になりましたのと。
 あと、15歳から40歳未満ということで、これはたった4人ですけれども、そこを分けるともっと人数が減ってしまいますけれども、情報がないということなのでしょうか。」
-------
などと、もっともな懸念が示されているのに(とはいえ、右側のグラフは、新型コロナにかかり、かつ入院した場合というかなりレアな条件付き確率なのにそのグラフをこんなふうに並べるのはいかがなものかということに突っ込んだ委員はいなかった)、まぁそれしかデータがないから…ということでそのまま…

じゃあ、統計的に「(心筋炎について)リスクよりベネフィットが上回る」って言えてないよね?? という核心には至らない。

厚労省のほうで明示的に議題に挙げない限り、「積極的勧奨再開」とか、逆に「20歳未満の新型コロナワクチンの推奨中止」のような「大きな転換」が部会から自発的に出てくることは考えにくいようです。そして議題に挙げてもらうためには…ものすごくものすごくしつこくやいのやいの長い時間かけて言わないといけないのですね。「長い時間」の間…できることといえば、個人防衛です。

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