アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

子供のころのピアノの先生に

2024年01月19日 | ピアノ
大人になってピアノを再開してから今まで、もう20年とか経っているけれど…

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ピアノを習っている子供は、なかなか「20年」続けることってないじゃないですか。多くは中学生くらいでやめちゃう…私はちょっと早かったけど(小学三年生)。

私以外でも、周りにいる人の多くが、子供のころにピアノを習っていて、ある程度でやめてしまって、20年、30年経ってから再開し、そこからは長くピアノを続けたりしているわけですが、そういう人は「子供のころ(少しであっても)ピアノをやっていてよかった」と思っているのでは? 別に大人になってから初めて習ってもいいし、たっぷり楽しめると思うけれど、子供のころにある程度やってあるからこそできることとか、やりやすさとか、そういうのは感じますよね。


twitter、もとい、Xで見かけたピアニスト/先生の投稿(Rudi Faust/ルディ・ファウスト)
「…虚しいな…
中学を境をどんなに一生懸命教えた子も凄く弾ける子も超高確率でやめていく。勉強に加えて部活と両立出来なくて。
いつかは皆教室を去るのは分かってるけど、まだ教えたい事が山ほどあるのに結局全員辞めるなら何の為に自分はピアノを教えてるんだろう。1人だけ熱くなって馬鹿みたいだ。」

というのを読んで、びっくり。

子供にピアノを教えていたら、ごく少数の子はずっと続けて専門家になったりするかもしれないけれど、大半はたぶん中学生くらいまででやめてしまうでしょう。先生がどんな優れた先生であっても大概そんなもん。でもそれが…なんにもならなかった、虚しい、って受け止め方になるというのは???

だいたい、子供に何か教えるのって、それがその形のまま続いていくことだけに価値を置くとしたら、ほとんどすべてが虚しいってことになってしまいませんか? たとえば中学で習った古文、高校で習った数学についてその後も学びを継続していますか? さらには、それを専門にしましたか? といったらまぁほぼそんなことはない。習い事も同様。

習い事であれ、学校で学ぶことであれほとんどのことは、それを専門にやろうってことになってないわけです。当たり前。でも、だから無駄だってことではなくて、表面上はキレイに忘れているようであっても、教養の一部や人格形成の一部になり、その人を支えるなにがしかにはなっているものでしょう。

むしろピアノは、直接的にも役立つ可能性がかなり高いほうではないでしょうか。大人になってからピアノそのものを再開する人も多いし、ピアノじゃなくても何か音楽をやることも多いし…


ただ、我々ピアノ愛好家は(おそらく)子供のころ習ったピアノの先生に多大なる感謝をしつつも、それを伝えたことはない人が多いのではないかと思います。大人になってピアノを再開するときには、地理的にとかその他の理由から、昔と同じ先生に習うことのほうが稀でしょうし、もう連絡がつかないということも多いでしょう。

そして、子供のころに習ったもろもろのことがどんなに今の自分に役立っていようが、それを教えてくれた先生にいちいち感謝を伝えるという習慣は、たぶんない。だいたい、いったい生涯どれくらいの「先生」のお世話になったことやら、いちいち伝えていたらきりがありません。たぶん、先生のほうだって、もし全員が大人になってから感謝を伝えにきたらたいへんですよw

でも、だからこそたまに、ほんとにたまに、何十年も経ってから感謝を伝えてくれる元生徒がいたらうれしいんじゃないかな?

私は去年、小さいころにピアノを習っていた先生(のひとり)の連絡先を教えてもらう機会があって、葉書を出しました。葉書には、今、ピアノを楽しんでいることと、昔ピアノを習っていてよかったと思っていることを書いて、YouTubeにアップした私の演奏のリンク(QRコード)も載せました。(たいへん喜んでいただけたようです)

まぁそんなことがあってもいいんですが…

ふつう「教える」ってことは、それがいったい後にどんなふうにその人の中で生きているのかなんて、知ることができないんですよ。そういう仕事だと思いますし、それでいいんじゃないでしょうか。生徒たちが後にどうなるかについては想像するしかない…その想像のクオリティも先生をするうえでの資質のひとつだと思うんです。


ピアニストになるだけがイイコトじゃないのよ

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曲の地図を作る

2024年01月17日 | ピアノ
二月の発表会で弾こうとしている
ショパン/華麗なる円舞曲Op.34-1

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ですが、さすが「キャラ変」といわれる選曲なだけあって(つまりは苦手分野)
なんとなくカジュアルに通し弾きを日々していても弾けるようになっていかないなぁというのは感じております。

昨日の練習会いや録音会でも、最初は譜めくりを避けて、特製縮小コピー譜で弾こうとしたのですが、音があんまり頭に入ってないもので無理で(笑)
途中からふつうの楽譜に戻って弾きました。

そうすると変なところで譜めくりのための間が空いてしまうもので、最終的にはこれじゃ具合悪いなと。

楽譜から目を離して鍵盤を見たい部分もあちこちある曲ですから、少なくとも音がある程度頭に入って、楽譜ではざっくりと進行を見るくらいで弾けるようになったらいいなと思います。

なので今日は、縮小コピー譜を見て弾く練習を、部分ごと区切ってやっていました。

記憶に残るようにするには狭い範囲を繰り返すのが有効かと(中学受験的経験に基づく)

今日練習したのは、「オープニング」と「ワルツのテーマ」
…それぞれ、私が勝手につけた名前ですが

【オープニング】


【ワルツのテーマ1】
感じの変わるところ(34小節~)は「ターン」


【登場(ラb_1)】
踊り手がかっこつけて一人ずつバーンと登場してくる感じ


【デュエット】
感じの変わるところ(114小節~)は「ねたみ」


【登場(レb)】


【ワルツのテーマ2】
感じの変わるところ(194小節~)は「ターン」


【登場(ラb_2)】
(小節240~ 「まだつづく」)


【エンディング】









【登場】のところがなんだか苦手なんだけども。あと【エンディング】が難しい~カッコよく決めたいところですよねー

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相模湖のラックスマン・ホール

2024年01月16日 | ピアノ
今日のお昼ごはんはコレ:


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この写真だけで、見る人が見れば私が今日どこで何してたかわかる、っていうね…

ごはんの盛り方が独特ですがこれは「ダムカレー」といって、ダムの形を模したものです。ご丁寧に煮干しがのせてあるのは「魚が泳いでるよ」的な(^^;;
(味噌汁とサラダついて500円税込)

ダムっていろんな形のがあって、そのそれぞれをかたどった名物カレーが各地にあるわけですが、これは相模湖交流センターの食堂で食べられます。

今日はいい天気で、じゃあ相模湖に観光に行ったのかと言えばもちろんそんなことはなく(インドア派なので)、素晴らしいピアノ(ベーゼン)を弾きに行ったんです。

今日の会は練習会というより録音会の趣旨なのですが(プロもよく録音に使うホールです)、
私は録音できるような状況の曲がなく、
忘れかけの曲と発展途上の曲ばっかり。

仕方がないので、ホールの響きを楽しむことに専念し、録音にこだわらずいろんな曲を弾いてみました。

スカルラッティ/ピアノソナタK.87
クープラン/クラヴサン曲集 第2巻 第6組曲 神秘的な障壁 No.6-5
ショパン/華麗なる円舞曲Op.34-1
モーツァルト/幻想曲K.475
チャイコフスキー/四季より六月「舟歌」
ドビュッシー/ベルガマスク組曲より「プレリュード」(途中まで)

低音から高音まで、自分の弾きたい音でスムーズに弾ける弾きやすさ。ホールの響きの良さ。ほんと幸せです(^^)
録音クオリティーで弾ける曲がなかったのは残念です。

最近ずっと弾いてなくて忘れかけの曲の中で最もマシに覚えていたのはモーツァルトです。ところどころ「指が当たらない」ところはありますが、つまり運動の細かい部分は忘れているけれど音楽としては忘れにくくて、私にとって維持しやすい曲なんだと思います。けど長い(13分くらい)。使い勝手よくない。もうちょっと短いモーツァルトを弾いて固定レパにするか?

今日の録音: モーツァルト/幻想曲K.475
(傷多めですが音色サンプルとして)

ところで、ここラックスマン・ホールは素晴らしいピアノとホール、お値段もリーズナブルでたいへん良いと思うのですが、高尾より「一駅」先、一駅とはいっても突然ここだけ30分に一本になっちゃうのでローカル感満載です。

向かい合わせになった四人掛けの椅子が旅感覚を誘いますw

しかし遠くてよければ練習会ここでするのはどうだろう、ということで今回「利用者登録」をしてきました。これがしてあれば直接行かなくてもwebから予約できるらしいよ。今度試してみる(ニーズがあるのかどうか…)

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二台ピアノ選曲(グルリット)

2024年01月14日 | ピアノ
12月にモーツァルト=グリーグ/幻想曲K.475
1月にモーツァルト=グリーグ/ピアノソナタK.545
とやってきて

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次(6月)はどうする? という話になったとき、他の曲(難曲)いっぱい抱えているから軽めの曲がいい、とclalaさん。いやー私もわりと…ソロ曲に注力できるように軽めがいいわ。

軽めの曲…

クレメンティのソナチネ二台とか私はけっこう好きだけど、新味はないかな。やったことあるし
ブルグミュラーは、まだやってないのたくさんあるけど。あれ、2nd側はそんなに「軽め」かどうか…!?

クレメンティもブルグミュラーも、1st側は簡単で2nd側はそれなりに大変よね。
それより、両方平等くらいのがいいんだけど…両方簡単で、でも楽しい曲となると…

それで思い出したのが、
グルリット/2台のピアノのための8つの小品


これなら、両方とも簡単で(clalaさんなら初見でもいける)、かわいくて楽しい曲。弾いたことないのもあるし。

前に、リモート合わせで4番をやったことがあります。
グルリット/2台のピアノのための8つの小品より4番(リモートアンサンブル)

グルリット、いいかもしれない。演奏時間は全部で何分くらいだろう? という話になって、じゃ、演奏時間調べておくね、と気軽に引き受けてしまったのですが…

ふつう、何か曲の演奏時間を調べるとき、YouTubeで検索してみれば何がしかの演奏が出てきて、こんなテンポで弾いてて何分だから…みたいな感じでだいたい演奏時間が推定できます。それもなければ、ピティナのピアノ曲事典で見てみると、標準的な演奏時間が載ってるんですよね。まぁそれをみても実際自分が弾いたら何分なのか想像つきづらいんですが、まぁグルリットであればそんなに標準時間より遅くしか弾けないということもないでしょうから。

しかし、YouTubeを検索しても一部分の曲しか見つからず、さらにピアノ曲事典で検索してもエントリーがいちおうあるだけで、解説もないし標準演奏時間も載ってない。

なんと…そんなマイナー曲だったか?? (全音で出てるんだけど)

でもこうなったら(?) グルリット全部弾いちゃってYouTubeにのせるかー
二台の会では半分くらいしか弾かないと思うけど残りはセルフアンサンブル(多重録音)で作るとか。

---- 今日の録音:
クープラン/クラヴサン曲集第2巻第6組曲 神秘的な障壁 No.6-5

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音階練習したら!?(基礎練習とは何か)

2024年01月13日 | ピアノ
今日はおゆき先生レッスンでした。

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見てもらった曲は
クープラン/クラヴサン曲集 第2巻 第6組曲 神秘的な障壁 No.6-5
ショパン/華麗なる円舞曲Op.34-1
です。

クープランのほうは初レッスンですが、動きが地味で短い曲なので、声部のバランスとか、装飾音のところで止まらないとか、あと地味な中でどう変化をつけるか? などいくつか、わりと短時間で終わりました。

要するに、必要な分解練習を「しておけば(注: なかなかしない)」大丈夫って感じです。

ショパンのほうは、技術的に困難満載なので、打鍵の仕方とか細かく検討していきましたが
だいたい言われることは毎回同じにはなるので…

「速く弾かなくていいから早く準備する」
「最小限の動きで弾く」

ということがとにかく大切。弾く前には鍵盤の直上で待機し、最小限の動きで打鍵する、鍵盤を押している最中にも押し込んで止まるのではなくて次の音へ向かって準備…まぁこれがいつもできているならば、速い曲でも軽々弾けるって話になるはずだけれども。なかなか

ご存知のようにこの曲には速い音階で駆け上がるところが出てきます。



私がそこをハズして、あちゃーとかやっていると
「音階練習しときなさいね」
ともっともなご指摘w

音階練習とか基礎練習というと、ハノン(とかツェルニーとか)を思い浮かべる人も多いと思うのですがおゆき先生はあまり強く勧めてきません。勧めても私がまずやらないだろうということもありますが、結局のところ本人が楽しんでやるものでなければ効果的な練習にはならないということを達観しているというのもあり、それとたぶんもう一つ

ハノンだけでは基礎練習として十分でない

というのもあるような気がします。いうまでもないことですが曲中に出てくる音階(たとえばここ)はハノンの後ろのほうに載っているあの音階とは違うところから始まっていたり、臨時記号がついていたり、ニュアンスが異なっていたり、前後とのつながりがあったりといろいろ場合により違っているわけですよね。だから結局のところ曲中の音階がうまく弾けるようにするにはその曲中の音階を練習する必要がある。

ただもちろん、曲の中に音階があるから曲をただ弾いていれば「基礎練習」になるよねという意味ではなくて、曲にあるものを
取り出して/分解して/ゆっくり など
動きの分析や検討、改善をするということになります。

これは、指の運動であるというよりむしろ頭を使う作業であって、おもしろいかつまらないかでいうとかなりおもしろくはあると思うんですね。私も。

そうはいっても、そういつも頭使いたいかというとそういうわけではなく(^^;;
ぼーっと弾きたい、流れで弾いてリラックスして響きを楽しみたいということもあるので(というかたいていそうw)

だからずっと基礎練習やってろって話ではなくて、やれる日にちょこっとやってみるようにと。だらだら弾くだけの日とかがあってもいいから。

…と、非常に理解ある先生で、ありがたいです。

おゆき先生の生徒さんの中でも基礎練習好きはいて、ツェルニーやってたり、曲の中の基礎練習地味にじっくりやってたりという人もいるんです。そういうほうが上達は速いようなんですが、私はなにしろ自分が「今日の楽しみ最大化」することによって自然とピアノを続けることができてその結果100歳くらいになるとかなりうまくなってるんじゃないだろうか、というふうに思っていますので先は急いでいません。歩く速さで先へ。

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