アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

規則無視のドビュッシー

2024年01月12日 | ピアノ
クラシック作曲家列伝」の中で、ドビュッシーの章の副題は「倫理観も音楽の規則も完全無視!」となっています。

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倫理観…のほうは、もうね、女性関係いろいろあったことはなんとなく知っていたけど、改めて読むとまぁ忙しいこと。
人妻との恋とか、
つきあっている人がいる最中に別の人と勝手に婚約とか、
同時並行で複数の女性と付き合うのでトラブル続出、
2人の女性を自殺未遂に追い込んでいます。…いやダメだろ

前に「喜びの島」を弾いたことがありますが、あの曲は不倫の逃避行でジャージー島に行ったときに作られたものなのですね。いい曲できた。いいんだけど(後世の私たちにとっては)
置いてきぼりの妻(リリー)にとってはたまったものではないですね。結局、自殺未遂からの離婚。

この逃避行のときの女性がエンマで、結果的にエンマが産んでくれた娘を溺愛してドビュッシーは女性関係もようやく落ち着いたようですが。

一方、音楽の規則のほうの話ですが、この場合、規則というのは調性とか和声とかの、枠組みのことでしょうか。この和音からこの和音へは行かないとかなんとか。たとえばそれにきちんと従って曲を書くならクレメンティのソナチネみたいな感じ? (知らんけど)

ドビュッシーは元々(学生のころから)そういう規則を無視したがる傾向にあったようですが、強い衝撃を受けたのがパリ万国博覧会(1889)のガムランなどアジアな音楽。西洋音楽の掟が、小さい世界の中での決まりに過ぎないことを実感したわけです。

ウィキペディアによれば
「1889年は27歳のドビュッシーにとって大きな転機の年となる。1月には国民音楽協会に入会してエルネスト・ショーソンらと知り合い、新たな人脈と発表の場を得た。6月にパリ万国博覧会でジャワ音楽(ガムラン)を耳にしたことは、その後の彼の音楽に大きな影響を与えた。その後2度目に訪れたバイロイト音楽祭ではワグネリズムの限界を感じ、これを境にアンチ・ワグネリアンを標榜することになる。またこの頃、詩人ステファヌ・マラルメの自宅サロン「火曜会」に唯一の音楽家として出席するようになり、この時の体験はのちにマラルメの詩による歌曲(『ステファヌ・マラルメによる3つの詩』)や、『牧神の午後への前奏曲』への作曲へとつながっていく。」

ということで、パリ博覧会のことだけでなくこの年は大きな節目だったのですね。

私が今年弾こうかなどうしようかなと思っている「ベルガマスク組曲」はこの節目の年の翌年に作曲されたもので、ビフォーアフターでいえばアフター、というか直後ということになります。逆にビフォー(直前)ということでいうと「2つのアラベスク」(1888)。

「2つのアラベスク」は弾いたことないんですけど、聞いた感じでいうと「ベルガマスク組曲」のほうに強く惹かれます。さらにあとのほうの作品、「映像」とかになるとちょっとピンとこないというか…ともかく譜読みたいへんそうだなと思ってしまうんですけど。

昨日ちょっと「ベルガマスク組曲」のプレリュードを弾いてみたのですがとても弾き心地のよい曲だなと。手触り感がとても好みというか。今のところ、今年のメインは「ベルガマスク組曲」? という考えに傾いています。


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先生と合わせたら改めて楽しい

2024年01月10日 | ピアノ
今日はサロンエスプリでアンサンブルレッスンでしたが、新ネタを仕込む時間などもまったくなかったので…

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1月6日の発表会でやった曲を素直に持って行きました。

ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調第二楽章
モーツァルト=グリーグ/ピアノソナタK.545

「先生、今日はラヴェルのピアノ協奏曲弾いてください♪」といったら先生「ふぁっ」となってたけど(^^;;
弾いてくれました。弾いたことないそうです。

もちろん聞いたことは何度もあるでしょうけど「聞いた感じの拍子と違う書かれ方してる」という、まずはそこから。初回けっこう苦戦していましたが「(鍵ハモ)こんな感じでやりたいんですよ」といったら「確かに、これはピアノより鍵ハモで(オケパを)やるのは合っている」と納得し、気合い入れ直して二回目。

今度は俄然、いい雰囲気になりました(こちらも一回目より二回目、あれこれ改善したので)。
先生がノリノリで弾いているところはほんと、魅力的で、鍵ハモにも気合が入ります。

六月の教室発表会でやる候補にしようという話に。「いい曲ですね」…先生も気に入ってくれたみたいでした。これと、短めの派手な曲(情熱大陸とか?)を合わせるとちょうどいいかな。

で、ラヴェルのほうは、りゅりゅさんと6月に再度やる予定でもあるので、ここからアンサンブルレッスンで改善をしていく意味があるわけですが、モーツァルトグリーグは特に今後の本番を予定しているわけではありません。特にレッスンでやってもらう必要がある曲というわけではないけど…

でも今せっかく弾ける状態になっているので(ここから劣化の一途)、先生と合わせるとどんなかというのをやっておきたく…それと、「ドーミソシードレド」なら突然で弾ける人もいるだろうから、なんかのときに現場合わせで遊べますよね。グリーグパートを維持しておければだけど。

先生に「今日はこのモーツァルトグリーグを」というと、先生はグリーグと聞いてちょっと身構える感じだったけれど(幻想曲のグリーグパートはたいへんだったからね)、「グリーグパートを練習したので先生はモーツァルトパートを弾いてください」といったら「おぉ」とちょっと驚いた様子。

それで先生とモーツァルトグリーグを合わせてみたら、なんかとっても弾きやすくて、アンサンブルばっちり…なぜだ? と、よく考えたら、clalaさんと合わせたのとかよりちょっと遅いんですよね。先生は遅めのテンポでたっぷり弾くので、そんなに遅すぎる感じには聞こえないのですが、でも実際は遅いんです。それで、自分がうまくなったように感じるんですねたぶん

かわいくて楽しい曲。維持は…難しいかなぁ…


ラヴェルさん手ごわいけど素敵

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ワルツが微妙に改善した練習会

2024年01月09日 | ピアノ
1月6日の発表会のためにアンサンブル曲にばかりかまけていたので、ソロ曲(ショパンのワルツ)がすっかり手薄。

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今日はピアノ二台(スタインウェイ、ベーゼンドルファー)ある練習会なので、せっかくだからモーツァルト=グリーグは再度弾かせてもらうとしても、ショパンのワルツも弾くわけで…というか弾かなくちゃ!! 二月の発表会にエントリーしちゃったんだから。

たいして練習できてないから先月から進歩がない、というのはまぁしかたないんだけども、何かできることはないか。ということで、
ページめくりで「間」が空いてしまうのをなんとかできないかと思って

ページめくり不要の壮大な(?)コピー譜を作ってみましたw


10ページにわたる楽譜を縮小コピーしてすべて1枚にまとめたもの。デカい

これを譜面台に載せて弾いてみると、当たり前というかあんまり細かいところは見えないので、でも模様のような…こういう感じの部分だなというのはわかります。暗譜一歩手前くらいになればこんな感じの楽譜でいいかも。

小さくてもパッと見、どの部分かわかるように、部分ごとに区切って名前つけて、その名前は大きな字で書いておくのはどうかなと思って、「オープニング」とか「ワルツのテーマ」とか勝手な名前をつけて記入していく。こことここが似ているかなとか…

しかし結局のところ、細かいところの音を覚えてないので(ダメじゃん)、この楽譜を見て弾くことは現状無理そうで、でもなんかこの(現在のところ、弾くのには)使えない楽譜を見ていると、全体の見通しが立つというかなんというか。

このでかい楽譜はいちおう持っていったんだけど、これ見て弾けないので、結局いつものGVIDO見て弾きました。でも弾きながら、ちょっと弾きやすくなったなと。一覧できる楽譜を作ったことで(弾くときはそれ見てないとはいえ)、流れがよくなった気がします。いっぱい音はハズしているけれども、それでも先に行ける推進力のような。

あとは、大まかなことしか見えない楽譜見て弾けるように、ちゃんと部分部分練習したらだいぶ改善しそうだけど。来月までになんとか。

ということで今日の練習会では

モーツァルト=グリーグ/ピアノソナタK.545全楽章
* 初合わせだけどアンサンブルばっちりで楽しかった

クープラン/クラヴサン曲集 第2巻 第6組曲 神秘的な障壁 No.6-5
* 6日から特に変わり映えなし(当たり前)

ショパン/華麗なる円舞曲Op.34-1 ←今日の録音
* 微妙に改善

となりました。

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明日から正月休み!?

2024年01月08日 | ピアノ
今日までで早起き(冬期講習)終わり(^^;; いや~なかなか朝型に切り替わらず、夜更かしからの早起きとかほんとヤバいっすわ。

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明日から数日間、通常授業との端境期で仕事がないので、ようやく「正月休み(?)」的な感じです。一息つけます。

なんとか本番(ソロ・デュオ・鍵ハモ)は乗り切ったけど、いろいろとっちらかってるので、この隙に立て直しを図りたいと思います。

まずは来た年賀状のチェックと名簿整理(メールでいいよといってくれた人とか)、
それと、今年のメイン曲を選曲しつつ、
企画コンサートの構想を練るとか。

去年の企画は、「合同リサイタル」方式ではなくて「テーマありコンサート」方式でやったけど、今年はどうしようかな??

まぁそれは主催者特権というか自分がどういうものを弾きたいかによるんだけど、だからまずは最初に、何を弾きたいか(弾けるか)について目星をつけておかないとね。

大物曲(組曲またはソナタ全曲など)をやるかやらないかが大きな分かれ目だけれど、気になっているのは、

(1) ブラームス/3つの間奏曲Op.117
第一曲は弾いたことがあって、第二曲は…弾いたことは弾いたんだけどヤマハのころだったのでまぁ今からやるなら新曲みたいなもんだけど。

(2) シューマン/子供の情景
前にも全曲弾いたことは弾いた。いろいろ弾けてなかったので心残り

(3) ドビュッシー/ベルガマスク組曲
去年の、おゆき先生教室発表会でリレー演奏があったのを聞いて、改めていいなと思って。「月の光」は弾いたことある

どの曲も何度も聞いていて今更何を考えて迷うのかという感じだけど、やっぱりちょっとは弾いてみないと、弾き心地というか、聞いて気に入ったのはいいとして、弾いても気に入るかどうかってわからないので。ちょっとは楽譜めくって音にしてみて決めたい。

譜読み祭り、ではなくて選曲祭りの正月休みです。

読書はこれ:
クラシック作曲家列伝 バッハからラヴェルまで12人の天才たちの愉快な素顔

前から気になってたけどようやく買った。今、ぱらぱらめくったところだけど…作曲家って変人多いけど、中でもベルリオーズってすごいねぇ。

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ラヴェルピアノ協奏曲、オケパを鍵ハモで

2024年01月07日 | ピアノ
ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調、いい曲ですよね~大好きです。

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一楽章、三楽章はとにかくあの疾走感がかっこいいですけど、しっとり二楽章もほんとに素敵です。

アマチュアがピアノ協奏曲を弾くときには、通常ピアノ二台用編曲を利用するわけですが、あの二楽章のオケって、
すっと入ってくる管楽器が印象的なんですよね。ピアノはオーケストラに相当する表現力のある楽器といってもいいんでしょうけど、この分野に関してはやや苦手かも。すーーと伸びる音は(物理的に真似できないので)

そのあたり、管楽器の端くれといってもそう間違いではないところの鍵盤ハーモニカで代替すると雰囲気出るのではないかというのが今回の試みで、ただし最初の私のイメージでは、ピアノ一台しかない会場でこの曲弾くならオケパなしの演奏になって寂しい(というか進行がわけわからないところも)けれど、鍵ハモで管楽器ソロの部分とかアシストするとだいぶ曲らしくなるのではないか、という程度だったところ、今回せっかく二台ある会場なので…

管楽器のイメージで出したい旋律は鍵ハモで。その他の音はピアノで。といういいとこどりができるハズなんですよ。

右手で鍵ハモを操り、左手はピアノでその他の音を弾くということですね。その線で練習しようとしていたのですが、思ったより苦戦して(汗)
息で旋律の形を作る楽器と、(ぜんぜん表現方法の違う)ピアノとの同時演奏は難しいです。なんか脳みその区切り方(?)がうまくいかないんです。でも世の中、弾き語りできる人とかいるわけだし、慣れればできるものなのかも知らんけど。

どこを鍵ハモで吹くか、そして残りの音全部をピアノで(左手だけで)鳴らせないとすればどの音を省略するか。検討するところもなかなか固まらないうちに日にちが経って(言い訳)、ほとんど「練習」する時間がありませんでした。

当日、リハの時間を特に予約はしていなかったのですがピアノが空いたときにちょこっと吹きながら弾く姿勢を確認していたら「二刀流!」とか「かてぃんみたい」とお声がけいただきましたが、実はかてぃんスタイルとは大きく異なります。かてぃんはピアノの上に鍵ハモを乗せ、ピアノライクに鍵ハモの鍵盤を操作していますが、あれは楽譜ガン見派には取れない体勢なのです。譜面台に譜面立てる都合上、立奏のときのように斜め掛けスタイルでピアノに向かいます。

これで譜面見ながらピアノ弾きながら鍵ハモ、いったん手がずれちゃうと鍵盤がどこにあるやらという感じで回復が難しい。まだまだ修行が必要です。

昨日は、あたふたして音を外したり、ピアノで弾くつもりだった音も余裕がなくて飛ばしてしまったり、いろいろと事故りましたが、なんとなくやりたいことの雰囲気は伝わったかなと。

昨日の演奏(with りゅりゅさん):
ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調第二楽章(ピアノ+鍵ハモ)

私もりゅりゅさんも、昨日の演奏を振り返って要改善点いろいろとあったので、機会をみて再チャレンジしたいと思います。

ボロディン韃靼人のときも、本番一回目より本番二回目のほうが格段によかったものね。

同じく昨日の演奏(with clalaさん):
モーツァルト=グリーグ/ピアノソナタK.545(二台ピアノ)
こちらはもうコンビ結成から長いので、アンサンブルは安定感あります。私がちょっと音省略しすぎだけどね


↑ 天井高いところで鍵ハモ吹くと素敵に響きます

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