ある所にひねくれ者の男の子がいました。男の子は人の嫌がる言葉しか言わなかったので皆に嫌われ、いつしか彼の言葉に答えを返してくれるのは遙か遠くの山に棲む心優しい山彦だけになっていました。
ある日、男の子は山彦に向かって悪口を怒鳴り散らしました。すると山彦の返事は返らず、男の子は不安のあまり声が枯れても叫び続け、とうとう喉が裂けてしまいました。
山彦はただ、彼に対して悪口を返したくなかっただけなのですが。
ある日、男の子は山彦に向かって悪口を怒鳴り散らしました。すると山彦の返事は返らず、男の子は不安のあまり声が枯れても叫び続け、とうとう喉が裂けてしまいました。
山彦はただ、彼に対して悪口を返したくなかっただけなのですが。