カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

画材屋にて

2018-05-03 19:02:58 | 憧れのお店屋さん
 画材屋という存在は、どうにも心を浮き立たせる要素が多い気がする。

 色とりどりの絵の具やインク、様々な形状の筆、昔ながらの羽箒。何も描かれていないスケッチブックやクロッキー帳、イーゼルに架かった書き換えの絵。どれをとっても足を止めるのは十分すぎるディスプレイだ。

 さらに店内に入るとポーズ人形や石膏像が置かれた中、様々なポストカードが回転スタンドを飾り、棚には限定品らしい特別あつらえの色鉛筆や画材セットの入ったカバンが並んでいる。試し書きのできるスペースにあったクロッキー帳には、常連さんと思しき達者なタッチのカットが描き込まれていた。中でも個人的に目が離せなかったのはガラスペンで、どうしても諦められなかった青い軸のガラスペンを深海色のインク瓶とともに購入する。

 なお、一部で評判らしい「どんな絵でも入れて飾れば名画に見える不思議な額縁」は、とても手が出せる値段ではなかった。
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三十九冊目・『甘き裏切りの正義』

2018-05-03 18:57:45 | サスペンスはお好きですか?
たかあきは『甘き裏切りの正義』事件を解説してください。

 姉と結婚の約束をしておきながら上司の紹介を断り切れなかった男は、妊娠が判明したばかりの姉に浮気だと言いがかりをつけてさんざん責め立ててた挙句に流産させ、上司の娘と結婚した。だから私は自殺した姉の代わりに男に近づき、不幸な結婚生活を送っていた男を慰め、関係を持った辺りで男の奥さんにすべてを明かしてから街を離れた。
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