たかあきは牧月の王都に辿り着きました。名所は王立図書館、名物は野菜料理だそうです。
もはや私は彼に対して何も言わぬまま、私の中の廃墟に背を向けて歩き出す。私の始まりの場所が廃墟であっても世界が何度揺らいでも、結局私は獣のように猛り狂うのではなく植物のように根を張りながら眼前に広がる世界の情報を受け入れ、自分の中の揺らぎと折り合いをつけながら進んでいくしかないのだ。あれから随分と歳月が流れたが、あの日以来全く声を掛けて来なくなった「彼」が一体誰であるのか、私は未だに知らない。
もはや私は彼に対して何も言わぬまま、私の中の廃墟に背を向けて歩き出す。私の始まりの場所が廃墟であっても世界が何度揺らいでも、結局私は獣のように猛り狂うのではなく植物のように根を張りながら眼前に広がる世界の情報を受け入れ、自分の中の揺らぎと折り合いをつけながら進んでいくしかないのだ。あれから随分と歳月が流れたが、あの日以来全く声を掛けて来なくなった「彼」が一体誰であるのか、私は未だに知らない。