骨董品に関する物語・オパールセントガラスの香水瓶

　彼女は虹色に輝く香水瓶を眺めながら、オパールは哀しみの石と呼ばれるようになってしまったけど涙は十力の金剛石が変化したものだから、この虹色もきっと哀しみ以外の何かが光輝かせているのねと言う。僕が十力の金剛石とは一体何かと尋ねると私からは教えないと微笑むばかりだ。