art de vivre

ワインラヴァーであります。
日々を豊かにしてくれるワインと
お菓子作り、ちくちく手仕事、週末別荘のお話。

イタリア旅行 ナポリ~ポンペイ '08.10.8

2008-10-29 14:23:15 | etc. ~いろいろと~
夕べはローマに宿泊し、今日は南に下ってナポリからポンペイ見学。

『ナポリを見ずして死すべからず』。
とまで言われた美しいナポリ湾はどうだろう?
そういった殺し文句(1?)に弱いわたしは、
死ぬまでにはナポリを見ておきたいと思っていた。

バスは南下するが、なかなか海は見えない。
やがてナポリに入りやっと海が見えてくる。

小さな広場があり10人くらいでサッカーボールをけっている集団。
添乗員さんが『あれはジプシーですね』と。
広場の周りには小さな建物があり彼らの住居みたい。

道路端やそうした少しのスペースにごみが散乱している。
いつぞやニュースにもなったナポリのごみ狂騒曲。
大量のごみはドイツが処分したのだそう。
だけど、今まで見た他の街にはごみなどなかったなぁ。
今まで見てきたイタリアの街は美しくおだやかだったけれど、
ここは人間の棲家という感じ。喧騒と活気にあふれている。
建物の窓には洗濯物がはためき、あちこちの道路や建物が工事中で、
車は車線などまるで関係なくウインカーも出さずに車線変更する
(これはイタリア中、結構どこでも見られた・・・)。

ナポリの街は、治安がよくないのでバスからの車窓見学ということで通り過ぎ
ポンペイへ向かう。

ポンペイは2000年近く前にベスビオ火山の噴火で灰の中に埋もれ、
1800年代になって発見され発掘が始まった。
7、8年前に江戸東京博物館でポンペイ展が開催され観に行った。
結構規模の大きい展覧会だったと記憶している。

それ以来実際にポンペイの遺跡を歩いてみたいと思っていたのが実現した。

10月といっても南のポンペイはすごく暑く、帽子で日よけ。
見学には規則で現地のガイドが必要とのことなのだけど、
ポンペイでは日本語がほとんどわからないというガイドさんだった。
説明役はもっぱら添乗員さん。

街全体、人も動物も、建物、道路、すべてそのままに発掘され
2000年前の人々の営みが見えるようだ。

中庭付きのお金持ちの家

公衆浴場

パン屋



世界最古の職業娼婦の館



神殿



当時の姿を鮮明に蘇らせている。

道路は、馬車道と歩道が分けられ
馬車道には轍の跡まで残っている。
横断歩道もある。



また道路にはところどころ白い石が埋めこめられて
夜道を照らしたという。



それから古代ローマの都市には必ずあった円形劇場。
ここで音楽やお芝居を上演したくさんの人々が観に来たのだな。



まだまだ発掘途中だというポンペイ。
いつかまた大きな発見があるかもしれない。
そのときまたぜひ来てみたい。

それから昼食を取り、
カメオの工房を見学した後、
レモンチェッロというレモンのリキュールを購入。
ここのオーナーは、マフィア映画に出てきそうなおじさん。
みんなこぞってレモンチェッロを買っているのでちょっとうれしそう。
んがっ、帰国後にSちゃんから
『レモンチェッロに虫が入ってたよ~』との報告。
炭酸で割ってナイトキャップにと思っていたけれどすぐさま廃棄。
ザンネンであります。
今日本では食品への異物混入が騒がれているけれども、
殺虫剤じゃなく虫(そのもの)っていうのは
なんとも素朴だなっ、と思えるのは不思議。。
それもイタリア、しかも駄々っ子みたいな南イタリアの魅力のなすお陰なのかな?
してやったりとウインクしているマフィアおじさんの顔が目に浮かぶよ!

バスは再びナポリへ。
有名な卵城でバスを止め写真撮影のみ。
治安がよくないので街中の散策はできない。



果たしてナポリ湾はどこまでも青くおだやかで、
海の好きなわたしはやっぱりナポリに来てよかったと思う。
でもまだまだ死にたくないな!

海の向こうに浮かぶカプリ島の青の洞窟は夏のオプション。
いつか真っ青な洞窟にも行ってみたいな。

ナポリを後にするが、
交差点で黒人のティッシュ売り発見!
お義兄さんの言っていた車の窓拭きじゃないけれども
交差点で止まった車のバンパーにボンボンティッシュを乗せて
窓が開いているとすぐさま中に放り込む。
で、いくらかのお金をイタダクしくみ。
小さい子供を乗せた車のお母さんが買わされたよぉ。

一路、バスはローマへ向かい、
今夜のカンツォーネディナーのレストランへ。

レストランではまずマネージャーのような男性が来て
見ると脇に小柄なアッシジのトイレ番人そっくりの人物がっ。
そうしたら、マネージャー氏は
『わたし、志村けん。この人、せんだみつお。』
って流暢な日本語で紹介してくれた。
わたしたちは、この「せんだみつお」の出現にびっくり驚き!
昨日のトイレ番人はせんだみつお1号じゃん!!
大笑いしたのでした。

メインはアコーディオンのおじさんとソプラノの女性。
アコーディオンおじさんが、
『瀬戸の花嫁』なんて懐かしいジャパニーズソングを歌ってくれた。

いよいよディナーが始まり、
まず、白ワインで乾杯。
イタリアの白ワインがおいしい。
わたし好みのすっきり酸味の効いた味です。

生ハム、ソーセージ、野菜の前菜。
生ハム、ちょっとぱさぱさよ。

歌が始まり、イタリア民謡をいろいろと歌ってくれる。
みんなのリクエストも募って場が盛りあがる。
おじさんのアコーディオンのじゃばらにチップのお札が踊っているよ~。

パスタは、トマトソースの(でか)ペンネ。
おみやげ物屋でよく見かけた大きな大きなペンネ。
たぶんこちらではちゃんと名前があるのでしょうね。
ソースが濃すぎて食べられない。
でかペンネ3つ4つ食べて終わり。

主菜は、ローストポーク。
まあまあ。。

さてさてわたしたちも『フニクリフニクラ』をリクエスト。
5ユーロのチップ。
ソプラノマダムがすごい声量で歌ってくれた。
ありがとう!!

デザートはティラミス。甘い。
食後のコーヒーもあった。

イタリア最後の夜はこうしてカンツォーネとともに更けてゆきました。

ここまでずっと付き合ってくれたバスの運転手、マリオさんともお別れ。
ナポリの人でこれからナポリの家に帰るという。
たくさん グラッチェ、マリオさん!!




イタリア旅行 フィレンツェ~アッシジ '08.10.7

2008-10-28 14:38:13 | etc. ~いろいろと~
10/7(火)フィレンツェ~アッシジ

午前中はフィレンツェの街へ。
夕べ降った雨で街が曇って見える。
羊が草を食んでいる牧歌的風景もある。
フィレンツェは小さな街で、バイクが多い。

まず、ミケランジェロ広場へ。
ここからのドォーモの眺めが最高!とお義兄さんが言っていた。
ちなみに義兄は撮影の仕事をしていてヨーロッパも各地回っている。
美術、音楽、鉄道などがテーマのDVDをたくさん作製しているので
観光目的のわたしたちの観たい所を突いている。

ミケランジェロ広場からアルノ川の対岸に見えるドォーモの姿はすばらしい!
きれいに晴れわたった空の下での眺めはさぞかし・・・と想像するけれども
いかんせん、雨の後の曇り空。
水蒸気で少しもやのかかったその姿もまたすばらしいと思った。



バスは対岸へ。
川岸に連なる建物が川面に映えてとても美しい。
まるで絵はがきのよう。



こんな美しい風景を探してイタリアに来たんだ!

バスを止めた場所から歩く歩く。

しばらく石畳の上を歩き、一番楽しみにしていたウフッツィ美術館へ。
ここは大変な人気で、個人と団体とで入り口が分かれていて
個人の方は長い列ができている。
団体で予約済みなのでわたしたちは到着するとすぐに中に入れた。

ここでのガイドの方の説明がすばらしい。
日本人女性で美術の勉強をしてらしたのか、
ルネッサンスとは何か?という難しいテーマを
易しくわかりやすく説明してくれる。

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それまでキリスト教が絶対だったけれども
人間回帰、人が一番すばらしいということをルネッサンスは唱えた。
絵を描くためにダ・ヴィンチは人体を解剖し人間とは何か?を探った。

そして写実主義。
人間もそうだけれど、周りの景色もそう。
器に入れた水が自然となくなるのは?
この空気中に水蒸気として拡散してゆくから・・・。
ゆえに遠くの景色ほどその間に水の層が拡がり、ぼやけて見えるということを
ダ・ヴィンチは考えたという。

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ボッチチェリ『春』『ヴィーナスの誕生』。
あまりにも有名なこのふたつの絵は並んで展示されている。
ヴィーナスの美しさは何ものにも代えがたい。
人間賛歌、たくさんの花々も華を添えて
人生の歓びを歌っている。

これまでメディアでいろいろ見てきたこれらの絵は
とてもクリアで鮮やか。
なのでそういったものだと思っていたのだけど・・・。
でも、実物はというと色は少しあせた感じでさえある。
照明がそれほど明るくないせいだろうか。
華やかなテーマのこれらの絵がとても鮮やかに描かれていたらどうだろう?
・・・とも想像する。
控えめな色彩だからこその、内側から滲み出るような感動があるのかもしれない。

蛍光灯でぴかぴかの日本の室内と、
間接照明でほの明るいヨーロッパの室内を思い浮かべた。
要するに、まだまだ子供の文化の日本と成熟した大人の文化のヨーロッパ。
そろそろ室内の照明を少し落として
キャンドルなど灯して夜を過ごそうかな・・・
などと思った。


それから、ティツィアーノの『ウルビーノのビーナス』にもお目にかかれた。
最近日本に来ていて、観に行きたいと思いつつ行けなかった絵。
ここでお会いできました。
神様にしてはとても色っぽいなぁ・・
これがルネッサンスの神髄。

そして、ダ・ヴィンチの『キリストの洗礼』。
ダ・ヴィンチが弟子入りしていたヴェロッキオの工房。
ヴェロッキオの描いた絵に、弟子たちに天使を描き加えさせたのだが、
ダ・ヴィンチの天使があまりにもすばらしく
ヴェロッキオはその後筆を持たなかったとのエピソードまである。
これだっ!と思い、近寄って左端に描かれた天使をじっと見る。
ほほはほんのりピンク色で生気に満ちとてもやさしい表情、
あたかも生きているようだ。
これがダ・ヴィンチの天使だ!と感激をかみしめながらその部屋を後にした。

ボッチチェリもすばらしかったけれども、
大きな絵の片隅に描かれたひとりの天使に一番心を奪われたかもしれない・・・、
ウフッツィでした。
堪能いたしました。

それからフィィレンツェのドォーモに向かう。
大きな大きな丸屋根は、今の技術をもってしてもその工法がわからないという。
内側から見れば天井画が覆い尽くし観るだけで圧倒される。


お義兄さんいわく、『ドォーモの屋根もすごいけれど、
周りの大理石もいろいろな色が混ざってとてもきれいだよ。』とのこと。
そう、これまでイタリアでどれだけ大理石を見てきたか!
壁にも床にも天井にも、
白っぽいものからピンク、オレンジ、グリーン、黒、さまざまなニュアンス。
石の文化、それも大理石の文化といっても過言ではないだろうイタリア文化を
あらためて感じる。

その後、フィレンツェ風ステーキで昼食。
硬いけれども味わいのあるステーキで結構おいしくいただいた。

革製品の店でお土産を買ってから、アッシジヘバスは向かう。

トスカーナは美しい。
豊かなでなだらかな丘陵が広がり、おいしいワインも生み出す豊穣の地、
トスカーナ。
麦やぶどう、オリーブの畑、糸杉がところどころに。

ちなみに糸杉はダ・ヴィンチが好んで描いたモチーフだそう。
気をつけて観ると、ダ・ヴィンチの絵には糸杉がよく登場する。

しばらく走り、少し大きな街が。
もうここはトスカーナではなくウンブリア州。
ペルージャの街だった。
ちなみにペルージャは、ウンブリアの州都ということ。
かつてサッカーの中田選手が渡ったイタリア初めての街。
クレバーなプレイで魅了した中田の姿が目に浮かぶよう・・。
Mr.ナカタは今頃世界のどこを旅しているのでしょう?

目の前にレンガ色の大きな建物が見えてきた。
いよいよアッシジに着き、聖フランチェスコ大聖堂がそびえる。

バスを降り歩いて聖フランチェスコ教会へ。
とても大きな建物で、聖フランチェスコが亡くなった後、
どれだけ人々がフランチェスコのことを慕っていたかの証となる。
外から眺めるバラ窓がとても美しい。
教会の中には、オレンジ色のスカーフを背に巻いたスペインからの巡礼者が
敬虔な祈りを捧げている。静かで美しい姿。
聖フランチェスコが着ていたという、つぎはぎだらけでどす黒く変色した服の
展示もあった。清貧を重んじた聖職者の姿。
ガイドのルイジさんは、イタリア人にしては珍しくせっかちみたいで説明も歩
くのも早い早い。
もう少しじっくり回りたかったのだけど仕方ないです。。



アッシジでは、この旅一番のエピソードが。
添乗員さんがチップは要らないというここのトイレ。
行って並んでいると青いセーターの小柄なおじさんがうろうろしている。女子

トイレの中にも入ってきて何かごそごそしている。
入り口にある入れ物の中のコインを数えている。
チップはいらないはず。
ちょっと怒りモード?
わたしはさっさと終わり階段を上ってバス待ちのところに戻ったのだけれど、
後でもどってきたSちゃん。
『あのおじさん相当怒ってるよっっ。
 「ジャパニーズ モリモリッッ!!!」って言って、
 人数にしたらチップが足りない、日本人はお金もちなんだから
 チップを払え!って 言ってるみたいよ。』

実際に、そのトイレの番人は階段を上がって添乗員さんと何かお話。
怒り狂ってる感じ。

チップは要らないって添乗員さんが言ったよね。
人を見るんだな・・・。
添乗員さんは冷静で毅然とした態度で対応。
チップなど払わずバスに乗り込んだ。
バスの中で添乗員さん、
『あのトイレには行かないように、と報告しておきますっ』
とのこと。
「ジャパニーズ モリモリッ」は、この後わたしたちの中で流行語に。

石の街を歩き続けて疲れたわたしたちはバスの中でぐっすり夕寝。
本日はこのツアーで一番歩いた一日でした。
憧れのトスカーナ、期待通り、いや期待以上にすばらしい土地でした。
またじっくりとこの土地を味わいたい。

フィレンツェにもどる。

戻る途中、添乗員さんからコインのペンダントのお話が。
持っているコインと3000円でペンダントが作れるとのこと。
たまたま、ボッチチェリのビーナスの10セントコインを2枚持っていて
Sちゃんと作ってもらうことにした。
ひと月後に自宅に届くとのこと、楽しみ!

イタリア旅行 ベネチア~フィレンツェ~ピサ~シエナ '08.10.5 ~ 6

2008-10-27 14:46:52 | etc. ~いろいろと~
10/5(日)ベネチア~フィレンツェ

船でサンマルコ寺院のある島へ。
右に左に寺院の丸屋根が見えてきて、
そのたびにサンマルコ寺院だと思うのだけど違う。
寺院はたくさんあるのだ。

島に着き、さっそく2組4人ずつでゴンドラに乗る。



こぎ手は結構若めの黒サングラスのカッコイイお兄さん。
添乗員さんの話だと
イタリア男性はおしゃべり好き!ということ。
マンマは家の中でご飯を作ったり、洗濯したりの働き者。
井戸端会議なるものはイタリアでは男性のお仕事!?
このお兄さんも前のゴンドラのお兄さんとずっと話している。
何をお話なんだろう??
イタリア語なのでさっぱり???
水路が狭く建物が近いせいか、
声が良く通りちょっとうるさい。
客へのサービスはありません。
ただただゴンドラをこいで水路を進むだけ・・・。
『Please sing a song!』ってお願いしたのだけどお断りされた。
ディズニーシーのお兄さんは唄ってくれたのにな・・・
唄ってくれれば、チップはずんだのにな・・・

水路もごく狭い範囲だったと思うのだけど
迷宮の都と言われるだけあり
さながら迷路の上を船で進んでいるようだった。

サンマルコ広場はとても広く土曜日と言うこともあり観光客もたくさん。
最近の地球温暖化で広場が水没することもあるとか・・・。
帰りがけに板をたくさん置いてあるところがあり、これで橋渡しをして
歩くんです・・・と添乗員さんのお話。

ベネチアングラスの工房を見学した後の少々の自由時間で、広場に
あるベネチア最古の「カフェ・フローリアン」でお茶。ホットチョ
コレートを頼む。9ユーロ也。
見た目ドロドロで相当濃厚なのだけど
脂肪分が少ないのか味はあっさりしていてとてもおいしい。
これまで飲んだホットチョコレートの中で一番の味だと思う。
さすがベネチア最古のカフェです。





でも、店内に客は少なく、店の前に広がるテラス席は皆無。
まだ時間が早いからでしょうか。
それともお値段がお高いからでしょうか。

それからお土産を探して街を歩く。
・・・といっても枝葉の通りはわからないし、
超の付く方向音痴のわたしたちは迷子になること間違いなし。
通ってきた道で見つけためぼしい店に入り、
とてもいい香りのするレースのポプリ、
ベネチアの風景を織り込んだ素敵なしおりなどを購入。

集合後、迷路のような通りを歩いてレストランへ。
イカスミのスパゲッッティ、イカとえびのフリッターなど。
イカスミは見た目と大違いであっさりととてもおいしい。
フリッターも軽く揚がっておいしくいただいた。
アコーディオンのおじさんが奏でる音楽がまた心地いい。





その後、いよいよサンマルコ寺院を見学。



かつて栄華を誇り地中海を支配した国、ベネチアの威光を感じさせる。
でもこんな水の上に造られた小さな街が
大きな権力を持ち周辺を支配したことはとても驚き。
サンマルコ寺院を中心とした宗教の偉大な力なのだろうか。

想像でしかなかった魅惑の街ベネチアを体験。
イタリアで一番行きたかったのはフィレンツェ、ベネチア。
もっともっと迷路で遊びたかったなぁ。
後ろ髪を引かれながら再び船で本土に戻る。

バスでフィレンツェへ。

10/6(月)ピサ~シエナ

フィレンツェのホテルを出てピサへ向かう。

斜塔であまりにも有名なピサ。
バスを降りてから、シャトルバスでピサへ。
バスの中は観光客でたいへん混み合い添乗員さんからカバンに気をつけての注意。
シャトルバスを降りて斜塔まで歩く。

斜塔はやっぱり異様だ。
他の建物の影から斜めにかしいだ姿が見える。
みんなが決まり決まって斜塔を支えるように写真を撮っている。
さあ、わたしたちも撮らなくっちゃ!!
斜塔を支えなくっちゃ!!



斜塔となった原因は3段目まで造ったところで起きた地盤沈下。
次の段から少し反対にかしげて造っていったそうだ。
言われてみれば若干そう見える。
ガリレオが物体の落下の実験をした場所でも有名ですね。

斜塔のある芝生はきれいなのだけど、
その右手はずっと屋台の店が並ぶ。
店の人はイタリア人じゃない。
同じような置物やスカーフとか絵はがき、カレンダーなど。
1件や2件じゃないから興ざめする。
せっかくの世界遺産が少しかわいそうな気もする。
この街で切手を購入、1枚85ユーロ。
ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラッチェ教会前で買った絵葉書が出せるよ。

自由行動の間、店を見て周り、
『集合25分だったっけ?』とSちゃん。
『50分だよ!』と自信満々のわたし。
45分くらいまでのんきに見て回って集合場所に近づくと
さかもっちゃん♂が、わたしたちを探していた。

集合は25分だったんだよ ==3
あわわわっ、やっちゃったぁ~
みんなはもうすでにレストランへ。
ごめんね~ Sちゃん。。

さかもっちゃん♂は、心配して集合場所でわたしたちを待っていてくれたのだ。
なんてやさしい!!
さかもっちゃん♂に感謝感謝!!

この旅の教訓。
集合時間をしっかり覚える。
これ以降、集合時間はメモメモ。
一日のうちに何回も集合がかかるので
記憶が前後しちゃうのだ。
老化現象の始まり。
わたしは内心ショックを受ける。

レストランへ、ツアーのみなさんに『すみません。。』と誤りながら入る。
食事はおいしくなく、とりあえずおなかの中に入れる感じ。

さあ、気を取り直して次へ。

またシャトルバスに乗り、わたしたちのバスまで戻る。

この後シエナへとバスは向かう。

シエナに着いたところでバスを降りて、あたりの風景を写真撮影。
赤い屋根の家々が、起伏のある土地の上に
同じように起伏を持って建っている様は独特の眺めだ。
車窓から見た、トスカーナのなだらかな丘陵地帯が自然に思い浮かぶ。
ガイドさんの案内で聖ドメニコ教会へ。
教会脇に、ジプシーの物乞いの老婆が。
物乞いはその後あちこちの教会で見かけた。

教会の中には、聖カテリーナの頭のミイラが置いてある。
キリスト教は、火葬ではなく土葬にするらしい。
なのでこうして頭蓋骨もそのまま残るのか。

さて、シエナのメインに入る。
石畳の道が続き、両側にはブランド品のお店や
食料品店、マクドナルドもある。
ちなみにイタリアのマクドナルドは看板が赤と黄色ではない。
黒っぽくシックなたたずまい。
マクドナルドとシックはミスマッチのようだけれど
なんだかとってもオシャレ。
息子の行ったパリも同じくとてもシックなマックだったらしい。

さまざまな店があり見ているだけでも楽しい。

道路脇に金ぴかの人物が立っていて
銅像かと思いきや、
あらビックリ!! 通行人がコインを投げると動き出す。
すごいパフォーマーだ。
止まっているとまばたきすらしない。



シエナの町は、中が町内会に分かれていて
それぞれにおもしろい名前がついている。
ヘビ、カメ、、、イモムシまである。
イモムシ町内会なんて楽しそう!



世界で一番美しいと言われるカンポ広場までやってきた。
とても広い!広場は平らではなく、すり鉢状になっている。
周りには建物が立ち並び観光客がたくさん。
この広場の周りで年に一回競馬が開かれるという。



さて、この広場近くのトイレに行く。
(イタリアのトイレはほとんど有料、50セント
 しかも便座がないところがほとんどだし、
 水が流れなかったりトラブル多し)
入るときに払ったのに出るときにも要求される。
そんなところはここが最初で最後だった。
人質かっ?
1セント払って出る。
1回のトイレに100円(日本の感覚で)必要なんてね~
食事のときの水だとかトイレだとか
日本ではただで当たり前のサービスがただではないのは
なんとも損をした気分になる。

チップ制度もしかり。
外国から日本に来た人は、
チップのない日本をなんていい国だって思うらしい。
そうだろうな~~

広場までくるときに見かけた食料品店で
バジルペーストを購入。
他の店も見たかったのだけれど時間がなく断念。

この日の夕飯は中華。
塩っけのうすいパスタにパサパサの硬いパンは もうちょっとごめ
んモードだったのでうれしい。
チャーハン、麻婆豆腐、鶏の炒め物、白菜の炒め物 etc.
お米の国から来た人々にはとてもうれしいメニューでした。

フィレンツェ泊。

イタリア旅行 成田~ミラノ '08.10.3 ~ 4

2008-10-25 16:01:33 | etc. ~いろいろと~
10/3(金)成田~ミラノ
イタリアたっぷり8日間の旅。

ずっと行きたいと思っていたイタリア。
紀元前の時代から脈々と続く歴史の遺産の宝庫。
ローマ帝国、ルネッサンス、輝かしい時代を経て
イタリアは一体何を見せてくれるだろう。

海外旅行3回目。
新婚旅行、10年前のドイツ・オーストリア旅行に引き続き・・・。
でも、前回からずいぶん年月が経っているし、制度が変更になったりしてほとんど初心者の気分。
行った人たちから入念に予備知識を蓄え、同行のSちゃんと情報交換し、準備は怠りなくできたと思う。旅行が終わってから反省点はいろいろあったものの行ってみないとわからないことも結構あった。


成田からJAL13:40発ミラノ直行便。
成田行きのリムジンバスは、予定より1本早い8:09発で余裕を持って出発。所要時間が1時間20分くらいかかり、空港内で軽食も食べておきたいので早めに出てよかった。
成田行きリムジンに初めて乗ったわたしたちは、バスに乗り込むとき、料金を料金箱に直接入れようとして後ろのおばさまが、『運転手さんに渡すのよ。』とやさしく教えてくれた。ありがとう!

集合場所を確認してから、お店を見て周り、
カフェ・クロワッサンで軽食。
Sちゃんは、大丸でパープルのきれいな色のスカーフをゲット。

集合場所に戻り、チケットをもらい座席を決める。
このツアーの人数は19名。
少なくもなく多くもなくちょうどいい人数だ。
ツアーで確保している座席は決まっていて窓側席の通路側2席を確保。
空席があるのを祈ろう。
そこでマイルの手続きも済ませる。

セキュリティ検査を受け、チェックイン。
それほど待つでもなくいざ飛行機に乗り込む。

飛行機に乗り込むとわたしたちはイソガシイ。
首のクッション、足のぶらぶら、Sちゃんは腰のクッションもついでにぷーぷーふくらまし、スリッパを取り出し履きかえる。そしてマスク。これが結構お役に立ちました。飛行機の中、乾燥注意報。湿らせたガーゼをマスクの内側にはさみ湿気を補ってやる。

飛行機では、まずおやつ。
あられと飲み物。
あられは日本人にはうれしいですね、さすがJAL。
そして、あまり時間をおかずに昼食。
ハンバーグがおいしい。パンはビニール袋に入っているもののパサパサ。



機内のモニターで(やっぱり疲れていたのか)映画を観る気にはなれず、音楽を聴いたり、あとはフライトの確認。今どこを飛んでいるのか?とか、あとどのくらいで着くか?とか。

さて、周りを見回すとわたしたちの席の周りはガラガラじゃありませんか。ラッキー!!!
消灯となり、真ん中の席に移動してゆっくり足を伸ばして休む。
おかげで足がだるくなることもまったくなく、すごく快適な12.5時間だった。

なかなか寝付けずうとうとしては目が覚める。
しばらく時間が経ってから、夕食。
あまりおいしくなかったがとりあえずお腹に入れる。
夜は長いし・・・。

お腹も太ったし、しばらく爆睡。

目覚めると飛行機の窓からは
雪を頂いたアルプスが。


マッターホルンのような姿も見えたけれども、果たして?
このアルプスを越えるといよいよイタリアです。
ミラノの街も見えてきて無事に着陸。
ミラノマルペンサ空港は夜ということもあり、カウンターの係員もまばらで閑散としている。
壁や廊下は少し汚れていて、案内板などの表示も少ない。
いたれりつくせりのサービス満杯の成田とは大違い。

バスで15分ほどでホテルへ。

ロビーで、部屋割りや説明など。
翌日の朝は早いということで朝食用お弁当を配られる。
お弁当といっても、パン、ジャム、クラッカー、ビスケットの乾きものにオレンジジュース、オレンジというおやつ的なもの。
ちょっとわびしいな・・・。
オジサマ方にはきびしいだろうな・・・。

さて、お部屋に。
こじんまりとして、かわいらしい。
探検。

ベッドは、薄い毛布みたいなものの下にシーツ。
布団なんてないのだ。

洗面所のタオルはふわふわではなく、綿の平織りみたいな硬いもの。
さすがにバスタオルだけはパイル地だけど・・・。
他のホテルでもみなそうだった。
そしてバスタオルは異常に大きい!外国人は体が大きいから?

シャワーの取っ手を取ると支柱まではずれる???
なんて???
ティッシュボックスはあっても中身のティッシュは入ってないぞ。
ポットの用意もない。
部屋で暖かいお茶が飲みたいな。

明日は出発が早いので、
着る服を出し、スーツケースもきちんと整理して寝る。
時差ぼけもあるんだろう、1時間ごとに目が覚める。
Sちゃんもそうだったみたい。

10/4(土)
朝早く起床。
ミラノの朝は寒い。
日本の11月くらいの感覚。
ベッドの中では、カーディガンを着、ストールを首に巻いて寝ていた。
のどがイガイガするので、飴や水もベッドサイドに必要、
今夜からそうしよう。

部屋で、夕べ渡されたお弁当を食べる。
オレンジはどうしよう?と思ったけれど
添えられていたナイフで簡単にカットできた。
繊維質、繊維質・・・と思いながら食べる。



支度をしてスーツケースを押しながらいざ廊下に出ると
お隣のさかもっちゃんご夫婦もちょうど出るところ。
んで、『あらっ、スーツケース出さなかったの?』
???そうだ、あらかじめスーツケースは廊下に出すんだった==3
しまった、最初からハプニングだよ。
スーツケースを下まで運んで行き、添乗員さんに事情を話す。

そうだ、移動の日はスーツケースはあらかじめ廊下に出すのが決まり。
みなさん、旅慣れてるのかわたしたちだけの失敗でした。。

バスに乗り込み、ミラノの街を眺めながら、
『最後の晩餐』のあるサンタ・マリア・デッレ・グラッチェ教会へ向かう。



街並みはどれも石造りの歴史のありそうな古い建物で、
建物と建物の間に隙間などなくびっちり建ててある。
車は、カラフルな色を想像していたのだけど
意外にも、黒やグレー、シルバーなどの地味な色で小型車が多い。
車の掃除など無縁のようで
ほこりをかぶったたくさんの車が道路脇や中央分離帯の木の植え込みの間にきゅうくつそうに止められている。

『最後の晩餐』は8:45から15分の鑑賞。
最近のツアーは、ガイディングレシーバーというものを耳につけてガイドさんの説明を聞く、というしくみになっている。
耳の貧弱なわたしは、レシーバーを装着するのが結構難しい。
おじさんなどはすっぽりかぶっているのに・・・

ここは1回に25人15分という制限がある。
予約も無事取れたようで、
わたしたちは19名という人数ということもあるし
1回で全員一緒に観ることができた。
鑑賞前に教会前に(日本人対応の!)おみやげもの売りのおじさんがやってきて
『エハガキ、3マイ1ユーロ!』を連呼。
タイミングよく来るものだなぁ。
『最後の晩餐』などの絵はがきを6枚購入。
中のおみやげ物屋は、値段も高くて『最後の晩餐』もなかったような気が・・。
なのでおじさんに感謝。

それから、バスでいよいよドゥオーモ見学。
(発音は ドーモ ではないらしい。
 カタカナ表記にするとむずかしいな。。)
まずガレリアというアーケード(というとちゃっちく聞こえるけれど
石造りのたいそう立派なものです)に行く。
ここでヴィトンの店をチェック。

お店を眺めつつドゥオーモへ。
壮麗なるゴシック様式。
細い尖塔が幾重にも重なり、その美しさも壮大さも大変に見事なものです。
ひたすら感激しつつ中に入る。



太陽の光を考えて創られた美しいステンドグラス、
厳かな祭壇、
大理石のモザイクが美しい床。
堪能いたしました。

『最後の晩餐』の鑑賞時間が早かったのが幸いして
ここで少し時間があり
いざヴィトンへ直行。
プリントアウトして持ってきたカタログ写真を見せて出してもらい、確認。
マンハッタンPMというバッグ。
外に付いているふたつのポケットがとてもかわいい!!
カジュアルな場面にも少しあらたまった場面にも対応できそう。
ひと目で気に入り、迷っている時間もないことだし即決定。
Sちゃんもこれとサイフを購入。
帰国後に確認した決裁のレートは1ユーロ138円台ですごくラッキー!!
税金も引くと定価の2/3弱なんて想像もしてなくて
本当に良かったと心から思う。



大きな買い物のあとは、すっかり大仕事を終えた気分。
ドゥオーモ前の広場で、しつこいミサンガ売りを払いつつ写真を撮る。

バスは次の街、迷宮の水の都ベネチアへ向かう。

アントナン・ロデ マコンヴィラージュ & JALの赤ワイン

2008-10-18 20:41:33 | vin ~わいん~
旅行記は、もう少し時間がかかるので…。
いつもの感じでゆきます!

今週末に開けたのはコレ。

アントナン・ロデ マコンヴィラージュ 2006
¥1700くらい?

マコンヴィラージュは、好きなワインで
ルイ・ジャドのものはこれまで何本開けたか?
さっぱりすっきりおいしく、しかも1800円くらいで。
シャルドネ種の良さが出ていてミネラル感たっぷり。

さてさて、アントナン・ロデは初めてです。
少し薄い?
さっぱりすっきりしすぎかも?
軍配は、やはり大物ルイ・ジャドさんですね~

もうひとつは、JALで出された赤ワイン。
自宅まで持って帰りました。

LES CHAPELLE
BERGERAC
187ml ピッコロサイズ … かわいい

ブドウの種類は何だろう?
少し甘ったるく、酸が感じられなくて
私の好みじゃありませんでした。。
やっぱりエレガントでミネラリーなブルちゃんが好き!!
香りからして果実の凝縮感がすごくて。。

JALの白ワインはおいしかったのだけど・・。
万人の好みに合わせるのは無理なのでしょうが
もう少しすっきり目にお願いしたいと切に願います。

メニューは、
豚しゃぶ
レタスとパルミジャーノ・レッジャーノのサラダ

本場で買ってきた、パルミジャーノ・レッジャーノは
塩がきつくなく、こんなシンプルなサラダをおいしくしてくれる。
ちなみに、今夜はイタリア風に
食卓で、オリーブオイル、レモン汁、塩、こしょうを合わせて混ぜました。

イタリアたっぷりの旅

2008-10-13 22:49:25 | etc. ~いろいろと~
しばらくお休みしていましたが
3日~10日まで、友人とイタリア旅行に行ってきました。

旅行を決めたのが6月の頭。
ユーロは値上がりし、
まあしょうがないか、、、
でも、なんでこんなユーロ高の時に…。
と、思ったのだけど
9月、どんどんユーロは値下がりし
150円の時に換金。
その後、少し上がったり下がったりして
いざ出発。

向こうのテレビで、株価が下がるのを見、
一緒に行った友人のご主人さまから
どんどんユーロの下がる情報が。
一体世界の金融は???

喜んでヴィトンのバッグを買ったりして
個人的にはユーロ安の恩恵は受けたと思うのだけど、、
世界の情勢はこれから2,3年は落ち着かないのでしょうね。
世界大恐慌が再び来ないことを願うばかり。


さてさて、『旅行に行きます』
と、会社の上司に告げたときに
『ワイン、飲んでくるか?』と訊かれ
まさにそのとおり。

なんせ、昼食夕食時、
日本みたいにただでお水は出てこないので
ミネラルウォーター、ワイン、ビール、コーヒー、紅茶
などから選び注文しなきゃいけない。
当然ワインでしょ!って
よほど暑いときとか、
グラスワインがなく、
テーブルでシェアする相棒がいないときにビールを飲んだくらいで
ほとんどワインをいただきました!

いやいや、ブルちゃん一辺倒のワタクシが、
結構イタリアワイン、おいしい!おいしい!と飲みましたよ。
白はとてもさっぱりして、、アルコール度11%とか、、低いせいもある。
飲みやすく、
赤はキャンティなどコクがあり
なかなかに満足しました。

いや~~、圧倒され続けた9つの世界遺産、
そこに集まる世界中から来たとてもたくさんの観光客、
そしてそれを狙うジプシーのスリ、ひったくりたち、
たくさんのイケメンたち、
壁の落書き、
ほっこりだらけの車、
陽気でメタボな人々、

どれもイタリア!!

これから、写真とともにupしてゆきます!