art de vivre

ワインラヴァーであります。
日々を豊かにしてくれるワインと
お菓子作り、ちくちく手仕事、週末別荘のお話。

週末は別荘で~♪

2009-05-26 16:04:57 | maison de campagne ~べっそう~
勝浦の週末別荘。
先週の5月20日、大安を選んで晴れて引き渡しとなった。

さっそく、23日の土曜日に行き一泊してきた。

週末は、
普通に『田舎のおとうとおっかあ』になるべく、
修行に励むのだ!!

このでかい素材缶詰をいかに料理するか?
家の中は、今まで住んでたとはいえリフォームしたい箇所がいくつもある。
庭も草木が伸び放題、フェンスも壊れかけ。

時間はた~~っぷりあることだし、
大変なことでも楽しみに少しずつ自分たちの家や庭にしてゆきたい。
そして、田舎暮らしゆえの不便さを楽しもうと思っている。

普段はマンション住まいで、
夏は涼しく冬はぬくぬくと快適な生活。
カギひとつで戸締り完了、
買い物、病院、役所、郵便局などすぐ近くにあって、
自転車でその辺りを一周すると用事は終わる。

でも勝浦ではそうはゆかない。。

家には窓がたくさんある。
戸締りは何箇所もチェック。

店はほんのちょこっとなら近場にあるけれど、
大きな店は車でしばらく走る。

病院は遠いなあ、もし倒れたらどないしょ?

山あり谷ありで、ちゃりんこ移動はムリのようだ。

そして何より違うところは、
植物はもちろん、動物、虫がたっくさ~~~ん!!

ホームセンターの蚊取り線香…なんでこんなに売ってるの?
マンション暮らしでは疑問だったけれど、
ここでは必需品なり。

家の中にはハエやゴキブリさん、
外からきたアリさんが徘徊。
蚊はまだあまりいないけれど・・・。

前の住人があまり片付け、掃除の得意な方ではなく、
きれいにすればそんな虫さんたちもあまり寄ってこなくなるだろう。。
・・・と思われる。。

蚊取り線香を焚き、
ゴキブリホイホイ、コンバットをセット。
スプレーも常備。

外では、スズメバチが朝夕と、
ブーーーーンとうなりながら飛んでくるというオットの話。
どんなヤツが来たのだろうって偵察かな?

ご近所さんによると、
シカ、イノシシ、ハクビシン、各種ヘビなど
いろいろな動物が出没するっていう話。
イノシシなんて、竹やぶにそれはそれは立派な穴を掘っちゃうらしい。
自然の動物園。

でも、
どうだろう??

ウグイスの鳴き声で目覚めるって、なんて気持ちいいの~♪
我が家の庭とお隣の藪の中でウグイスが昼間ずっと鳴いている。
それは邪魔になる音ではなくて、
癒しのBGMとなりわたしたちの耳に届く♪

仕事を依頼した工務店のおっちゃんに、
「(ウグイスの鳴き声の)CDでもかけてるんですか?」って聞かれたくらい。

日が落ちるとその音はぱたっと止み、
かわってカジカと虫の声。
完全に夜になると何も聞こえなくなり静寂の闇。

それから、ご近所さんの話によると
夏はともかく、
冬はかなり寒いという。
少し山あいなので、下より3度くらい寒いとみなが言う。
零下5度くらいになるらしい。
零下の世界は、わたしは生まれてこの方たぶん・・・知らない。

だから、薪ストーブがあるんだ。
薪ストーブは暖かいらしい。

この土地は面白くて、
ご近所さんもみな外から来た方たちばかり。
地の人はいない。
なので、連帯意識というか、
み~んな仲間よ!っていう気配がある。

最初は週末だけで、
本当にリタイヤした後、住み着いたって方もちらほら。
ちなみに今、住居としていないのは我が家ともうお一方だけ。

ほとんどリタイヤ組みだけど、
みな野菜作りに励み、農家然としてる。
立派な企業で長年働いてきたであろうおじさまたちが、
すっかり田舎人へと脱皮(?)して色も浅黒く、ごっつい手で農作業。

うちもどこまでやれるかわからないけれど、
自分たちのペースでがんばろう!!

今は、
ほっとけば実がなる果樹に頼ろう!って思ってるくらいで、
本当のところ野菜作りにはまったく興味がない。
そのうちふつふつと湧いてくるかな?

ちなみに我が家は、
場所もいいし、
土もほこほこでいい土らしく、
『あそこは一等地だよ!
 なんでも植えたらすぐにでかくなるよ!』ってご近所さんに太鼓判を押された。
うれしいなぁ!!

庭には、、2羽、、ニワトリが、
いいえ6羽、前の住人が飼ってたのだけど、
今はいない。

大きな栗の木の下に、
キャベツ、ネギ、みょうが、赤ジソなど名残り。
キャベツにはなめくじがたっくさんついててギョギョギョなんだけど、
「洗って食べなよ、うまいよ!」って、工務店のおっちゃんが言う。
そんなこといちいち気にしてちゃ生きてゆけない田舎暮らしだな。

虫を見ただけで、ギャーーーって人もいるけど、
わたしはド田舎生まれで、
小学校6年生までいたから結構平気。

川でめだかをとったり、
田んぼでれんげを摘んだり、
ミカン山をかけまわって遊んだり、
とんぼや蝶を取ったり、
ハゲちょろりんの山をダーーーってすべったり・・・
いっぱい自然の中で遊んだもんな。
懐かしいよぉ。

栗、柿、キウイ、グミがこれから成るよ。
楽しみだなぁぁ!!

なんせ、木が何が何だか??でいろんな方に
これは○○よ、こっちは○○よ、と教わった。
キウイなんてつゆ知らず、
棚もないし、つたがやたらと周りの木にからまってて、
そのうち切っちゃおう~、なんて言ってたんだけど、
めでたくキウイでございました。
切らなくてよかったよぉ。

グミなんて、ぐにゃぐにゃのお菓子しか知らなくて、
こんな木の実なんだ。

玄関先の大きな大きな桑の木になった実を口に入れて
田舎暮らしを実感したのでした。
わたしは生まれて初めて食べた桑の実でした。
すごく甘くておいしかった。

田舎は毎日新しい発見、おもしろいなぁ!!

さて、このブログのコンセプトはワインなのだけど、
そしてワインに抱く一般のイメージはおしゃれでスタイリッシュ、
ってなっちゃうんだろうけれど、
元々はヨーロッパの人たちが自分で造って自分で飲んでたもの。

郷に入れば郷に従い、
おいしい野菜や朝市の新鮮な魚を料理して、
素朴な料理に合うワインをチョイスして楽しもう!!

ちなみに、
23日の夜はレトルト中華丼に海草サラダ、ワカメとコーンのスープ。
まな板、包丁を使わずまるでサバイバル。
ワインも持っていってなく、
(ハーフでないと一泊ではふたりで飲みきれないし)パス。
缶ビールで乾杯したのでした。

今週末は、ハーフのスパークリングワインで乾杯しましょ!!

間違えて・・ シャルム~♪

2009-05-12 09:42:37 | vin ~わいん~
ホテルの料飲部に勤務を始めた長男は、
連続勤務の時はホテルの簡易宿泊(?)で泊まってくるので家に帰らない。
帰ろうとすると終電となり、
家に着くのは夜中の1時半だから無理もない。

元々、夜のバイトに精を出し、
おまけに放浪癖のある子なので
家族が起きている間に姿を見ることが少なく
寝静まった頃帰ったりするので、
あまり変わらないかも・・・

ただ、こちらの意識として、
彼が実質帰らないことが多いので、
なんだかますます他人行儀になり、
帰ってくると、「いらっしゃいませ」って感じ。
下宿人のようですらある。

さて一昨日は息子は休み、
でも、休みの日もどこかに出かけている。
夜遅く帰って来て、
・・・わたしはいつも晩ごはんをちゃんと食べてるか心配するのだけど、
軽~くワインとチーズでも、と言う。
チーズは食べちゃったので、
晩ごはんの残りで、すばやくバンバンジーを作り、
さて、ワインは?

仕事柄、ワインや料理の勉強も必要なので、
息子のいるときは少しいいものを開けよう!ついでにこっちも飲めるし・・・
な~んて虫のいいことを考えている。

セラーには結構いいものが収まっている。
どれがいいかなぁ~?
息子に次々と聞くのだけど、
ジュヴレ・シャンベルタン(ポール・ボキューズ 2004)がいいと言う。

そうね~~、このくらい開けようね!
息子が抜栓。

そこでオットが、
「これって、シャルムだよ!!」
???
えっ、ジュヴレ・シャンベルタンじゃなかったっけ??

オット「ポール・ボキューズはシャルムだよ。」

果たして・・・

「シャンベルタン」の頭には「ジュヴレ」とほとんど条件反射のようになっているわたし。
よ~~~くエチケットを見ると、「シャルム」ではないですか!!

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沖縄の酒屋で、
ピュリニー・モンラッシェを
同じドメーヌの単なるブルゴーニュとして売ってくれたおばちゃんを笑えないゾ
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東京大丸でいつぞやのお正月の福袋、
3本1万円の中の1本。
このシャルム・シャンベルタンは単体でおそらく1万円はするものなので
超お買い得!!って張り切って2セット買ったうちの残りでしたのでした。。

すっかり忘れとったゾ・・・。

まあ抜いたものは飲みましょう!

グラスに注ぐと本当にいい香り。
ピノ・ノワールらしい芳醇さとすっきり感を併せ持つすばらしい香りです。

息子に「何の香り?」って聞かれたけれど、
これがたいへん、、 むずかしいよぉ~~
「いちごのようなベリー系かな?」って答えたけれど
外れちゃいないだろうけど、もっと奥深いよね~
香りって本当にむずかしい。

ひとくち、ふたくち目は少し酸が強く、
(セラーから出してすぐなので温度も冷たすぎた。)
でも、少し置いておけば花開くことは間違いない。
2004年ヴィンテージはこの前後と比べて弱い年だけど、
シャルムともなればあまり差もないのではないかな。

グラス1杯だけだったけれど、
だんだんと酸はきつくなくなり、その上に甘さも加わり
香りはますます熟成感あふれるものとなり、
本当においしかった!
息子よ、ありがとう!!
おかげでこんなおいしいワインが飲めたよ。

息子と一緒においしいワインを飲みながら、
これまでわたしが勉強(?)してきたこと、
 ・・・なんせ興味があったのでいろいろな本を読んだり、
   ヤフーのワインのインターネット検定も受けて1,2,3級を取ったりした・・・
すぐそばに置いてあったワインの本を見ながらワイン談義ができたのもうれしかったな!

ワインも料理も、もっともっと勉強して
できるならば、メートル・ドテル目指して頑張るんだよ!

こうして息子とワインの話ができるなんて
思ってもいなかった。
もひとつありがとう。

母の日のサプライズプレゼントでありました。

チリのシャルドネ

2009-05-07 17:09:43 | vin ~わいん~
以前、長男がワインを2本いただいて帰ったと書いたのは間違い。
自腹で買ってきたとのこと。 
な~んだ。
そういえば、ビックカメラの袋だったな。

そのうちの一本アルザスリースリングは¥1,800くらいだそうで、これは買い!でし
ょう。
さわやかで味もとても良く、今の時期にはぴったり!
今度はお金を渡して買ってきてもらおう。。

ということで、週末は残りのもう一本、チリのシャルドネ。
ん~~、チリしてる。。

樽の苦手なわたしだけど、
ブルゴーニュの樽の効いた高級シャルドネは違う。
そこに何かが付加されて、えもいわれぬ味わいとなる。

てことで、チリのシャルドネは南のシャルドネ。
樽のまったりが必要以上にまとい付く感じであります。

息子にはぜひ、
チリでもステンレス系(?)でほのかにコクのあるお上品なシャルドネを探すよう
ミッションを与えましょう。
職業柄お勉強にもなるでしょう。

メニューは、
鶏レバーと砂ぎもとコンニャクのニンニク風味煮物
じゃこ天+大根おろし
グリーンとコーンのサラダ
冷奴
小松菜の胡麻和え
チーズ(ミモレット、ブリー)と薄切りトースト

と、和風居酒屋にシャンパンバーのおつまみがくっついたみたいな
変なメニュー。

武相荘ツアーへ

2009-05-05 21:04:57 | Bon Chic Bon Genre ~おしゃれにくらす~
GWを利用して、某旅行会社のバスツアーにオットと参加。
白州次郎邸(武相荘)、国会議事堂、お台場夕景お船遊覧など盛りだくさんの日程。
もちろん、戦後すぐに鶴川(現町田市)に住まいを移し、
そこが『武相荘』として一般にオープンしている白州次郎邸が目当て。

午前中に武相荘着。
建物はネットなどの映像で見るよりもこじんまりとして、
昔のたたずまいの簡素さ、藁ぶき屋根の美しさ、
周りの植栽のわびさび。
(特に、薄いモスグリーンのマットな感じの輝きをもつ孟宗竹がとても美しい。
 今の時期、タケノコさんもにょきにょきと成長し、竹の子ではなくなってるが…)

住まいの中は、昔のままに残され、
次郎氏と正子氏、それとお子さんたちの穏やかな生活がうかがわれる。
戦後の激しい動乱を生き抜いた次郎氏の根っこがここにある。

居間(昔は牛小屋だったらしい)を
昭和30年に床下暖房(オンドル式)としたということで、
足の裏があたたかい。

囲炉裏の周りには、
伊万里や漆器などすばらしい食器や調度がたくさん。
骨董品の目利きであった正子氏の趣味がうかがわれる。

たくさんの書物に囲まれた正子氏の書斎。

藤原氏のものやササン朝ペルシャ時代の
正子氏のアクセサリー。

スケールがなんとも違う。
目の保養をさせていただいた。

オットは、この壁は漆喰だ、とかナントカそちらに興味がそそられたみたい。
私は、細い笹を組み合わせて格子に組み上げた塀(と言えばいいかな?)がよかったな!
工芸品のように美しく品がある。

藁ぶき屋根はとうてい無理だけど、
こんなわびさびの世界もいいな!
我が家の別荘のあれこれにちょっとばかり参考になるような、
心に留めておきたい武相荘でした。

そして、そのお隣のM氏の立派な家。
お手伝いらしき方が広~い庭の木に水やりしたりしている。
武相荘を見下ろすようなかたちで建っているこのお屋敷は何?って
そちらにも興味をそそられてしまったわたしたちでした。

それから、都内のホテルでランチバイキング。
バイキングはえてして冷めてたり、
お皿の中がぐちゃぐちゃになり味が混ざったりして、どうもイケナイ。
今回でバイキングはもういいやって気持ちになってしまった。

次に国会議事堂。
一般席に案内されてガイドさんのお話。
テレビ中継で見る議事堂内は、彫刻やステンドグラスなど本当に立派で
わたしたちの税金が…な~んて。
国会議員さんにはしっかり働いていただかないと。

それから外に出て、
各県の木が植えられている場所を通りバスへ。
それぞれの木々を見るのが楽しかった。

その後、NHKへ。
ここはお子様向けの場所で、
「大人の社会見学ツアー」と銘打ってるツアーには???でした。

さて、辺りもほんのり暗くなりつつあり、
日の出桟橋からお台場への夕景ナイトクルーズ。

赤くライトアップされた東京タワーが美しい。
お台場側にはかつて砲台が置かれていたという島々が浮かぶ。
「台場」の由来ですね。
フジテレビ前に船は着岸し、無事ツアーは終わったのでした。

添乗員さんは、この春に入社したばかりの方で、
一生懸命さが伝わり、なかなかよいツアーでした。