art de vivre

ワインラヴァーであります。
日々を豊かにしてくれるワインと
お菓子作り、ちくちく手仕事、週末別荘のお話。

トイレの春

2017-03-30 22:30:07 | etc. ~いろいろと~
トイレに飾ってある絵。
いつも、山本容子さんの版画を雑誌の切り抜きなどから飾るのだけど、
そろそろ春の装いに。
さて、どうしようかなぁ~~?

と、家の中を見回したところ、ありました。

藤田嗣治のポストカード集。
ここから、わたしの好きな子どもの絵。


女の子がクレヨン?で絵を描いている。

子どもらしく無造作に投げ出した脚。
フランス人か、ちゃんと靴を履いてますね。
その表情は、何を描こうかと楽しんでいるみたい。
赤いドレスに赤い靴下、手にした赤いクレヨン。

後ろに飾ってある、彼女が描いたであろう絵も、
子どもらしくてかわいい。

色白でキリッとした顔の女の子は、
どこかヨメに似ている気もしないでもない(-.-)

額にサーモンピンクの布を敷き、
いつだかリサイクルショップで100円で買ったハナエ・モリのレースのハンカチを重ね、
そこに絵を置いた。


これが春?
ハナエ・モリの蝶に寄せてワクワクする春の気分。
…と着地しよう。

トイレに入るたびにちょっと楽しくなる春であります。

春の絵

2017-03-25 10:42:38 | etc. ~いろいろと~
3月の絵の教室。
モチーフは、ラナンキュラス、アネモネ、プリムラに
レモン、青リンゴでした。

最初はまだ全体に弱い。
 

だいたい仕上げて、教室に臨む。


先生『葉っぱが強くてラナンキュラスが前に出てこないね。』

ということで、ラナンキュラスのバックを濃くした。

すると、絵に深みが出た。


でも、ラナンキュラスのバック、
もう少しきれいな色にすればよかったかな。

左上のピンクの背景は気に入っている。
たっぷりと水を使う、その方法が少し分かったような気がした。

絵とは不思議なもので、対象だけ密に描けばいいというものではない。
背景によって、対象が前に出たり、後ろに下がったり。
とてもいい勉強をしました。

フキノトウ三昧も もうそろそろ…

2017-03-22 10:27:12 | maison de campagne ~べっそう~
週末の勝浦では、フキノトウ、採れ採れ~~ィ!!
今年はこれで4回目。
我が家とヒミツの場所とでこんなに採れました。

今年はこれで最後かな。
またもや、天ぷらとフキ味噌に変身~~
右上は、花になったフキノトウ。
そうなる前に食す(-.-)

我が庭のタラの木は、死んじゃったのかな。
芽吹きの気配がありません。
タラの芽の天ぷらも絶品でございます。
果たして今年はありつけるのか…

オットは、ブルーベリーの周りを伐り落とした木で囲い、
それらしきBB農園~



網で覆わないと、鳥に花を食べられるので、
いずれはそうするのかなぁ?


球根の花壇はこんな感じで、葉っぱがモリモリ。
春を待つ。


ボケの花。


勝浦への道は、あちらこちらで菜の花が満開。
もうすぐ桜が咲くと、桜と菜の花の美しいコラボが見られる。
小湊鉄道、いすみ鉄道沿線では、
すでに、菜の花狙いの撮り鉄も出始め、
これで桜が咲くと、至る所撮り鉄だらけになる房総路です~
わたしたちも、楽しみ!!

メンテと収穫

2017-03-14 09:53:21 | maison de campagne ~べっそう~
先週末は、オットが大風邪(>_<)
次男に頼んで(そそのかして?)勝浦に行ってきた。

ウグイスも鳴き始めて、いよいよ春だなぁ~~

今回やろうと思ったこと。

黄色いプレートの書き直し。
これは、前回書かせていただいた修一さんのまねをしたもの。
5年ほど前の冬の勝浦で、何もやることがなく、
そうだ!同じようなかわいいプレートをあちこちに作ろう!
ってふたりで作ったものだった。

それが年月が経ち、文字が消えかかっている。
一度、書き直したのだけど、それも見えなくなった。

庭のアクセント。










さて、クロッカスが一輪。
鮮やかな紫。


クリスマスローズは、今が満開のちょっと手前かな(^^)






白いスイセンが咲き始めた。




カイドウザクラ。
ふっくらと赤い芽が。




アジサイの淡い緑の芽。


今回はフキノトウの一番の採り時なので、
この時を逃さぬ、とばかりに
息子に連れてきてもらったのだけど、さっそく収穫。

我が家と、ヒミツのフキノトウ畑にて。


ちょっとに見えるけれど、これで51個なり。


あと菜花も収穫して、




いそいそと家路を急ぐのでした。

フキノトウはまた、天ぷらとフキ味噌に化けたよ!

まさに art de vivre

2017-03-11 09:15:53 | livre ~ほん~
津端修一さん、英子(ひでこ)さんご夫妻を知ったのは5年ほど前。
『あしたも、こはるびより。』という本だった。

80代のご夫婦が、簡素な家に暮らし、畑で多くの作物を作り、
果樹を育て、自給的な生活を送っておられる。
できた作物は、おかずやジャム、お茶などに加工して遠くの娘さんに送る。
口に入れるものはほとんどが手作り。

修一さんは、DIYでさまざまなものを作ったり、家の内外のメンテナンス。
ベーコン作りもお手のもの。
発想はとても自由、少し繊細で何事もきっちりと丁寧。

英子さんは、料理にお菓子作り、機織りや刺繍、編み物などもされる。
体は小さくとも、信念を持っておられて何事にも動じない強さがある。

体を動かし、自らの手で生み出す、自由の中にある創造。
その手間や時間を惜しまない。
そしてその過程を楽しむ。
そこには、自分たちの暮らしを自分たちで紡ぎ出す力強さやしなやかさ、
知恵、そして真の豊かさに溢れていた。
娘さんやお孫さんへの大きな愛にも溢れていた。

メディアに取り上げられ、テレビでも拝見し、
雑誌にもその暮らし振りが掲載されたりした。

私たちの週末勝浦暮らしは、おふたりの足元にも及ばないけれど、
そして偉大過ぎて目標などとも言えないけれど、
お金よりも大事なものに気付かされ、
本当の豊かさとは何だろう、人の優しさとは何だろうと考えさせられた。

修一さんの訃報を聞いたのは一昨年の新聞。
全国紙に掲載されるほど建築家として大きな存在でした。
まだまだ長生きされて、あの暮らしを続けておられると思っていたので、
驚きとともに、とても寂しい気持ちになった。
そして、その後英子さんはどうされておられるかしら?
と心の隅に引っ掛かっていた。

最近テレビで『人生フルーツ』というおふたりを描いた映画が放送された。
淡々と日々が過ぎて行く中で、
修一さんが突然、でもこれ以上ない穏やかさで天国に召された。
それはまさに良く生きたことの証のようだった。

そして『ふたりからひとり』という本を知り、早速購入。

英子さんおひとりになり、それでも以前と同様手作りの暮らしを営んでおられ、
その逞しさに感動を覚えた。
心豊かに生きて行くためのヒントもたくさん散りばめられている。
畑仕事に台所仕事。そこに修一さんが居ないだけで何ら変わっていない。
いや、修一さんは常に英子さんの側に居て、見守っておられるに違いない。
数年後、娘さんたちが引き継ぐまで、
英子さんは変わらず今の暮らしを続けて行かれるのだ。

経済優先、大量消費社会が行き詰まっている昨今、
このおふたりの生き方に学ぶところは大いにあると思う。

お金じゃないよーー
世間体じゃないよーー
私たちは今、この場所を借りて生かされているんだよーー
この本物の豊かさを次の世代に繋いでゆかなきゃいけないんだよーー

時短とか手抜きとか、忙しい若い頃はそれを優先させるが、
私たち世代は何も急ぐ必要なし、
ゆったりと丁寧に暮らしたいものです。
時間をかけるとか手間をかけるとか、はたまた回り道をしちゃうとか、
今の時代、それはある意味贅沢で豊かなことなのかもしれない。

この本を読んで、勝浦の暮らしを自分たちらしく続けて行きたいな、
自分たちの手で丁寧にさまざまなものを紡ぎ出したいなと、
あらためて感じたのでした。

息子たちがまったく勝浦を引き継ぐ気持ちがないのが、まことに残念ではありますが・・

私も、そしてオットも、何かをつくりだすことの好きなB型。
ふたりの方向性こそ違えど、
ここではそれが叶うことを自然と体に身に付け享受している。

DIY好きのオットは、木材やレンガなどを使って様々なものを生み出した。
木材ではウッドデッキから始まって、
花壇の囲い、風呂場の洗い場のすのこ、フェンス、レンジ台など。
レンガは、小道や花壇の囲い。
イキイキと自分の好きなことのできる場所。

私は季節の恵みから保存食などをつくることを、心から楽しく思う。
その季節ならではの悦びに繋がる。
早春のフキノトウは天ぷらやフキ味噌。
山椒の実は茹でたものを冷凍しておいて、チリメン山椒などに。
初夏の梅からシロップや梅酒。
赤ジソからはシロップ。
ミョウガは甘酢漬け。
ブルーベリーからジャム。
ユズは、ジャムやユズ味噌。
千切りにした皮は冷凍にしておいて、料理にちょこちょこ使える。

何と言っても、
最初にフキノトウやミョウガが出てきたのを見つけたときが、一番うれしい!
土の中からひょごっと頭を出したフキノトウやミョウガのかわいらしいこと!
思わず歓声が上がる。
ブルーベリーやユズの実が、
1週間ごとに勝浦に通う度に大きくなってゆくのを見るのもワクワク!

こうして書くと、
自分たちで育てている感覚のある作物はブルーベリーくらいしかなくて、
あとはほったらかしで出てくるもの。
ありがたや~~!!
加工こそしないけれど、柿や栗も季節には実をつけてくれてうれしいもの。
春には必ず誰かがタケノコを下さるし。
キウイがなかなか実をつけないことがこれからの課題。

豊かさとはこんなことだなぁ~~

こうして文章にすると、
自分のやりたいことや方向性、
心持ちが具体的に見えてくるからいいな。

またもやフキノトウ

2017-03-06 16:01:14 | maison de campagne ~べっそう~
この時期の勝浦は、ビッグひなまつりで賑わっています。
よって、勝浦への車も多く渋滞も。
わたしたちは、このイベントにすでにもう2回行っているから、
もういいかなと思っている(-.-)

この時期のお楽しみフキノトウ。
今回は予想通りたくさん出てきてた!!

我が家ではこんな感じであちらこちらに。




そして、ヒミツのフキノトウ畑は?
こちらは期待はずれ(-_-;)
あまりなかったけれど、それでも10個くらいは採れました。

フキノトウたくさん。


ついでに菜花も。


天ぷらだけでは持て余すので、半分はフキ味噌に。

お豆腐に乗っけても、ごはんに乗っけてもイケるよ~~
薄味のお鍋の薬味や蒸し鶏なんかにも良さそう(^^)

短い間だから
このほろ苦い春の恵みをせいぜい楽しもうと思ってます。

庭の片隅にはボケのつぼみ。


ブルーベリーも着々と花芽を大きくしている。




梅も咲き始め、今年もわずかながらでも実を楽しもう。




オットは、伐り落とした木を並べて花壇の囲いを作ってくれた。


そして、畑の整備。
肥料を入れ、


マルチを施す。


ここはジャガイモを植える予定。
植えてしまえば、ただ成長を待つだけ(*^_^*)…という、
わたしたちにはうってつけの土の中の野菜。
今年も去年と同じく、キタアカリにメークインかな。

本当の春の到来を待ちわびる今日この頃。

そうそう、先月の春一番~三番で壊れつつある杉の丸太で作った椅子。
もう8年にもなるからしょうがないか。