秋風も心地よい10月。
お彼岸に帰省できなかったので、松山の母の顔を見て来よう。
…との心積もりで、早期割引の飛行機のチケットもゲットしていた。
また、せっかく四国に帰るのだから、四国霊場八十八ヶ所のうち、
近くで回れるところに行ってみよう。
庭には、母の育てたかわいらしい花々。
ピーマンも。形が長く甘い品種。
二日目。
新聞に道後温泉アートの記事。
道後温泉と、フォトグラファーの蜷川実花さんがコラボしてイベントを開催中。
その中でもわたしたち母娘連れで良さそうな、実花さんプロデュースの
大和屋旅館本館のお部屋見学とランチのセットに行くことにした。
セット価格、真ん中の雅(3500円)を電話で予約。
その前に、道後の石手寺に行こうね。
以前、車で行ったことがあるけれど、道はうろおぼえ。
我が家は松山でも西方なので道後は遠いのだ。
母の小さくかわいらしいマニュアル車にはナビもない。
スマホのナビも起動しておいたけれど
父の生前には毎月のように訪れていたという母の記憶は確かなものだった。
運転のできなかった父はもっぱら運転手の母の横に座ってドライブを楽しんでいたのだ。
母ナビで無事に石手寺に到着。
ここはお四国参りの五十一番札所。
白装束のお遍路さん、上着だけ白い観光遍路(?)さんもたくさんいる。
安保法案反対などの看板が掲げられたりして少し雰囲気が違っていた。
お寺と政治は、現代では結びつかない。
純粋に寺であって欲しい。
お参り後に御朱印をいただきました。
御朱印帳を持ってなかった母は、ここで調達。
旅館のイベントまでまだ少し時間があるので、近くの店で焼き餅を食べる。
美味しいのだけど、これがイケなかった。。
お茶だけにしておけばよかった。
旅館の予約が11時半。少し前に到着。
ひと組ごとに担当者が付き、部屋の説明があるようだ。
あらま、ご丁寧だこと。
わたしたちもかしこまって、ジェントルマンな担当者についてゆく。
蜷川実花さんといえば、原色を使ったとても派手なイメージがあるけれど、
その部屋は濃いブルーを基調とした静かで落ち着いた空間だった。
東京の花見の名所、目黒川の桜をモチーフにしているらしい。
夜桜か、濃い青の闇の中に薄ピンクの桜が、襖、障子などに舞う。
シックでモダン、妖艶な世界が広がる。
畳も黒。
いぐさを黒く染めるところから始めたらしい。
日頃身を置くことのない異空間、蜷川ワールドにすっかり気持ちは引き込まれたのでした。
ランチは、和洋中の中から洋をチョイス。
どうしても和が多くなるから、たまには…。
さっきお腹に入れた焼き餅のおかげですべてを食べることができず残念だったけれど、
どれも洗練され、主菜のタラの揚げ物、鴨のローストは特に良いお味だった。
そして隣に見える能舞台では花嫁花婿さんの姿が。
レストランの方に尋ねると、結婚式の前撮りをしているとのこと。
いいところに来たね~~と母と喜んだのでした。
お腹も満腹、旅館に車を置かせていただいて辺りを散策に。
道後温泉は2階部分にも趣向を凝らし、夜になるとライトアップされるようだ。
そして道後温泉の正面に回ると、入口にもカラフルな暖簾。
きれいにお化粧されて、道後温泉もまた別の顔を見せてくれました。
そしてここでもさっきの花嫁花婿さんがポーズを取って前撮り中。
他の観光客の方たちもみんな笑顔で、幸せをお裾分けしていただきました。
坊ちゃん列車も、道後の駅で待機中。
三日目。
高島屋へ。
前日に東急ハンズがオープンしたばかりで、朝一番に行ったのに既にすごい賑わい。
松山もこうしてちょっとずつ都会の風が吹き込んでいる。
ここで来年の手帳と、チワワを飼っている妹にチワワのカレンダー。
パグを飼っている勝浦の草刈りM氏@山形弁さんにパグのカレンダーを買った。
デパートにしてはリーズナブルなショップで、わたしはワインカラー、
姪にはボーダーのセーターを購入。
母は上着を探したけれど、なかなか良いものがなく断念。
ランチはいつも行く6Fのタイムレスコンフォートへ。
デミグラスソースのかかった、ふわとろオムライスにした。
見た目はこってりだけれど、実は薄味であっさりと美味しいオムライスだった。
地下でお土産の、御栗タルト(松山でタルトは有名だけど、
この栗がまるごとゴンゴン入ったタルトは逸品です。
わたし、他のタルトは食べないけれどこれだけは食べられる)
栗の入った母恵夢(ポエム)、
モロゾフのクッキー(松山店限定、ここだけで作っている母の大好物)
名物のかまぼこ&揚巻などなどしっかり買い込んで、
さらにわたしのお楽しみ、ワインのハーフボトルも調達し家路へ。
実はこのワインのボトル。
夜に飲もうとしたら、湿ったコルクが膨張し、ビンにぴったり張り付いてなかなか開かない。
でも開かないままは悔しいし、母とふたりさんざん苦労してやっと開けたのでした。
尚更、美味しかったボルドーの白ワインでした。
四日目。
今日は北に向かって、第五十二番札所の太山寺へ。
その前に、途中にあるスーパーの裏のお寺にも行ってみよう。
淨明院、伊予十二薬師如来の札所のひとつになっていることを初めて知った。
ここは春の牡丹の時期に来たことがあるけれど、
たくさんの香り高い牡丹が咲き乱れとてもすばらしかった。
今も母は買い物の前にここを散歩するらしい。
御朱印をいただきました。
それから一路、太山寺へ。
坂の途中に駐車場があり、そこに車を停めて歩いて坂を上る。
20年近くも前、ここにも毎月父と訪れていた母。
勾配もある長い坂を上るのは結構大変で、
昔はスタスタ上ったのに~と母は悔しさ半分。
でも頑張り屋の母は、体にムチ打ち、父との思い出を思い起こすかのように、
一歩一歩踏みしめて上ってくれたのでした。
ありがとね。
こちらにもお遍路さんがたくさんおられた。
御朱印、いただきました。
下る途中にシャインマスカットを売っているところがありひと房買った。
自宅で作っているとのことで500円。
帰ってから食べてみるに、お高く売っているのと変わらない美味しさだった。
さて、これは予定になかったけれど、近くに第五十三番札所がある、円明寺。
そちらにも行きましょう、すぐ近くだから。
ということで、松山市内の札所3ヶ所すべて回ることができた。
この日のランチは母のご贔屓、梅の花で3000円のコース。
大豆ずくしなのでお腹にもたれず、でも、牛の焼き物もありとても満足なランチでした。
母は父と毎月毎月この3ヶ所を訪れていたようで、とても懐かしがってくれ、
父との思い出を辿ることができて、本当に良い帰省となった。
毎日のランチも、ほとんど外食をしない母にとっては滅多にないことと楽しんでくれた。
今回は帰省できなかった妹曰く、
『ふたりで140歳の女子会だね』
そうだ!その通りだね!!
これからも歳を重ねても母との女子会がいつまでもできますように!!
最後の夜、台所のガラス窓の向こうにヤモリ。
時々出てくるのだ。
家を守ってくれるというヤモリくん。
母をよろしくね。
帰りの飛行機から、初冠雪の富士山がきれいに見えた。
静岡辺りから羽田に着くまでずっと左手に、日本の象徴富士山。
お彼岸に帰省できなかったので、松山の母の顔を見て来よう。
…との心積もりで、早期割引の飛行機のチケットもゲットしていた。
また、せっかく四国に帰るのだから、四国霊場八十八ヶ所のうち、
近くで回れるところに行ってみよう。
庭には、母の育てたかわいらしい花々。
ピーマンも。形が長く甘い品種。
二日目。
新聞に道後温泉アートの記事。
道後温泉と、フォトグラファーの蜷川実花さんがコラボしてイベントを開催中。
その中でもわたしたち母娘連れで良さそうな、実花さんプロデュースの
大和屋旅館本館のお部屋見学とランチのセットに行くことにした。
セット価格、真ん中の雅(3500円)を電話で予約。
その前に、道後の石手寺に行こうね。
以前、車で行ったことがあるけれど、道はうろおぼえ。
我が家は松山でも西方なので道後は遠いのだ。
母の小さくかわいらしいマニュアル車にはナビもない。
スマホのナビも起動しておいたけれど
父の生前には毎月のように訪れていたという母の記憶は確かなものだった。
運転のできなかった父はもっぱら運転手の母の横に座ってドライブを楽しんでいたのだ。
母ナビで無事に石手寺に到着。
ここはお四国参りの五十一番札所。
白装束のお遍路さん、上着だけ白い観光遍路(?)さんもたくさんいる。
安保法案反対などの看板が掲げられたりして少し雰囲気が違っていた。
お寺と政治は、現代では結びつかない。
純粋に寺であって欲しい。
お参り後に御朱印をいただきました。
御朱印帳を持ってなかった母は、ここで調達。
旅館のイベントまでまだ少し時間があるので、近くの店で焼き餅を食べる。
美味しいのだけど、これがイケなかった。。
お茶だけにしておけばよかった。
旅館の予約が11時半。少し前に到着。
ひと組ごとに担当者が付き、部屋の説明があるようだ。
あらま、ご丁寧だこと。
わたしたちもかしこまって、ジェントルマンな担当者についてゆく。
蜷川実花さんといえば、原色を使ったとても派手なイメージがあるけれど、
その部屋は濃いブルーを基調とした静かで落ち着いた空間だった。
東京の花見の名所、目黒川の桜をモチーフにしているらしい。
夜桜か、濃い青の闇の中に薄ピンクの桜が、襖、障子などに舞う。
シックでモダン、妖艶な世界が広がる。
畳も黒。
いぐさを黒く染めるところから始めたらしい。
日頃身を置くことのない異空間、蜷川ワールドにすっかり気持ちは引き込まれたのでした。
ランチは、和洋中の中から洋をチョイス。
どうしても和が多くなるから、たまには…。
さっきお腹に入れた焼き餅のおかげですべてを食べることができず残念だったけれど、
どれも洗練され、主菜のタラの揚げ物、鴨のローストは特に良いお味だった。
そして隣に見える能舞台では花嫁花婿さんの姿が。
レストランの方に尋ねると、結婚式の前撮りをしているとのこと。
いいところに来たね~~と母と喜んだのでした。
お腹も満腹、旅館に車を置かせていただいて辺りを散策に。
道後温泉は2階部分にも趣向を凝らし、夜になるとライトアップされるようだ。
そして道後温泉の正面に回ると、入口にもカラフルな暖簾。
きれいにお化粧されて、道後温泉もまた別の顔を見せてくれました。
そしてここでもさっきの花嫁花婿さんがポーズを取って前撮り中。
他の観光客の方たちもみんな笑顔で、幸せをお裾分けしていただきました。
坊ちゃん列車も、道後の駅で待機中。
三日目。
高島屋へ。
前日に東急ハンズがオープンしたばかりで、朝一番に行ったのに既にすごい賑わい。
松山もこうしてちょっとずつ都会の風が吹き込んでいる。
ここで来年の手帳と、チワワを飼っている妹にチワワのカレンダー。
パグを飼っている勝浦の草刈りM氏@山形弁さんにパグのカレンダーを買った。
デパートにしてはリーズナブルなショップで、わたしはワインカラー、
姪にはボーダーのセーターを購入。
母は上着を探したけれど、なかなか良いものがなく断念。
ランチはいつも行く6Fのタイムレスコンフォートへ。
デミグラスソースのかかった、ふわとろオムライスにした。
見た目はこってりだけれど、実は薄味であっさりと美味しいオムライスだった。
地下でお土産の、御栗タルト(松山でタルトは有名だけど、
この栗がまるごとゴンゴン入ったタルトは逸品です。
わたし、他のタルトは食べないけれどこれだけは食べられる)
栗の入った母恵夢(ポエム)、
モロゾフのクッキー(松山店限定、ここだけで作っている母の大好物)
名物のかまぼこ&揚巻などなどしっかり買い込んで、
さらにわたしのお楽しみ、ワインのハーフボトルも調達し家路へ。
実はこのワインのボトル。
夜に飲もうとしたら、湿ったコルクが膨張し、ビンにぴったり張り付いてなかなか開かない。
でも開かないままは悔しいし、母とふたりさんざん苦労してやっと開けたのでした。
尚更、美味しかったボルドーの白ワインでした。
四日目。
今日は北に向かって、第五十二番札所の太山寺へ。
その前に、途中にあるスーパーの裏のお寺にも行ってみよう。
淨明院、伊予十二薬師如来の札所のひとつになっていることを初めて知った。
ここは春の牡丹の時期に来たことがあるけれど、
たくさんの香り高い牡丹が咲き乱れとてもすばらしかった。
今も母は買い物の前にここを散歩するらしい。
御朱印をいただきました。
それから一路、太山寺へ。
坂の途中に駐車場があり、そこに車を停めて歩いて坂を上る。
20年近くも前、ここにも毎月父と訪れていた母。
勾配もある長い坂を上るのは結構大変で、
昔はスタスタ上ったのに~と母は悔しさ半分。
でも頑張り屋の母は、体にムチ打ち、父との思い出を思い起こすかのように、
一歩一歩踏みしめて上ってくれたのでした。
ありがとね。
こちらにもお遍路さんがたくさんおられた。
御朱印、いただきました。
下る途中にシャインマスカットを売っているところがありひと房買った。
自宅で作っているとのことで500円。
帰ってから食べてみるに、お高く売っているのと変わらない美味しさだった。
さて、これは予定になかったけれど、近くに第五十三番札所がある、円明寺。
そちらにも行きましょう、すぐ近くだから。
ということで、松山市内の札所3ヶ所すべて回ることができた。
この日のランチは母のご贔屓、梅の花で3000円のコース。
大豆ずくしなのでお腹にもたれず、でも、牛の焼き物もありとても満足なランチでした。
母は父と毎月毎月この3ヶ所を訪れていたようで、とても懐かしがってくれ、
父との思い出を辿ることができて、本当に良い帰省となった。
毎日のランチも、ほとんど外食をしない母にとっては滅多にないことと楽しんでくれた。
今回は帰省できなかった妹曰く、
『ふたりで140歳の女子会だね』
そうだ!その通りだね!!
これからも歳を重ねても母との女子会がいつまでもできますように!!
最後の夜、台所のガラス窓の向こうにヤモリ。
時々出てくるのだ。
家を守ってくれるというヤモリくん。
母をよろしくね。
帰りの飛行機から、初冠雪の富士山がきれいに見えた。
静岡辺りから羽田に着くまでずっと左手に、日本の象徴富士山。