6/5、SF作家のレイ・ブラッドベリさんが死去された。
代表作は「火星年代記」「たんぽぽのお酒」など。SFの叙情詩人と称された。91歳。
いみじくも前回
永井豪ちゃんも「感動の名シーン」にあげた「サイボーグ009」の
ジョーとジェットの大気圏突入シーンを画像UPしてしまったが
あのシーンを「ブラッドベリ氏のSF小説『万華鏡』からパクったもの」と評した人も居たらしいね。
破裂した宇宙船から宇宙へ放り出された乗組員たちは宇宙に散り、
主人公は万華鏡のような流星群を眺めつつ「塵となって大地を肥やすことが出来れば」と願い、
やがてその一つとなって地表へ落下して行く。
地上の田舎道で、偶然流れ星を見た母親が我が子に言う。「願い事をおっしゃい」と。
う~ん、泣けるシーンだ。
小説読みでは無い私はネットで粗筋を調べるしかありませんが、
シチュエーションは確かにブラッドベリ氏の「万華鏡」にヒントを得たと多くの人が語るとおりでしょう。
豪ちゃんは それに憤慨されていたが、それは正しいと思います。
地上での願いと宇宙での思いがリンクしたという意味では、元ネタを踏まえて石森先生は独自のエンディングを作り上げたと言えるから。
成層圏で宿敵ブラックゴーストの象徴像を破壊した009と、
009を救うためにジェット燃料を使い果たした002は、共に地表へと落ちて行く。
敵を倒しながらも燃え尽きて友と抱き合いながら散る・・・・少しばかりのホモセクシャリティも感じられるシーン。
大気との摩擦で高熱を帯び流星のような光を放つ二人、意識も遠のいていく。
それを知らぬ地上の少女は流れ星に祈る。
「世界に戦争がなくなりますように・・・、世界中の人がなかよく平和に暮らせますように」・・・と
まぁ、マンガ読みの私からすると
マンガへの影響、漫画化されたブラッドベリ作品に関してしか語れませんが。
やはり萩尾望都さんが漫画化されたレイ・ブラッドベリ短篇集「ウは宇宙船のウ」は白眉。
高校時代、本当に何度も何度も読みまくりました。
タイトルになった短編も良かったが、
「びっくり箱」「みずうみ」の絵とストーリーが一体化したページには何度釘付けになった事か・・・。
「あの」萩尾望都さんが原作に選んだ・・・というだけで「どんな人だろう」と思わされたブラッドベリ氏。
SFのみならず幻想小説も手掛けた大家と言う事は、当時の集英社漫画文庫「あとがき」にあった評論家の中島梓さんの解説で知りました。
「幻想」の部分にも惹かれ、「プログレ」をステレオで掛けながら良く読んだなぁ。
作品によってはクリムゾンの「ムーンチャイルド」
「風に語りて」「エピタフ」「クリムゾンキングの宮殿」・・・
掲載されたのは、1978年の「週刊マーガレット」
凄い時代だ。
当時の少女は幸運だったな。
少女漫画を愛好する少年も幸福でした。
ブラッドベリさんに感謝。
91歳という御高齢での大往生だったが、最晩年も文明批判の精神は健在で
著作の電子書籍化を持ち掛けて来た相手に「くたばれ!」と暴言を吐かれたそうな。
Rest In Peace レイ・ブラッドベリ氏。
代表作は「火星年代記」「たんぽぽのお酒」など。SFの叙情詩人と称された。91歳。
いみじくも前回
永井豪ちゃんも「感動の名シーン」にあげた「サイボーグ009」の
ジョーとジェットの大気圏突入シーンを画像UPしてしまったが
あのシーンを「ブラッドベリ氏のSF小説『万華鏡』からパクったもの」と評した人も居たらしいね。
破裂した宇宙船から宇宙へ放り出された乗組員たちは宇宙に散り、
主人公は万華鏡のような流星群を眺めつつ「塵となって大地を肥やすことが出来れば」と願い、
やがてその一つとなって地表へ落下して行く。
地上の田舎道で、偶然流れ星を見た母親が我が子に言う。「願い事をおっしゃい」と。
う~ん、泣けるシーンだ。
小説読みでは無い私はネットで粗筋を調べるしかありませんが、
シチュエーションは確かにブラッドベリ氏の「万華鏡」にヒントを得たと多くの人が語るとおりでしょう。
豪ちゃんは それに憤慨されていたが、それは正しいと思います。
地上での願いと宇宙での思いがリンクしたという意味では、元ネタを踏まえて石森先生は独自のエンディングを作り上げたと言えるから。
成層圏で宿敵ブラックゴーストの象徴像を破壊した009と、
009を救うためにジェット燃料を使い果たした002は、共に地表へと落ちて行く。
敵を倒しながらも燃え尽きて友と抱き合いながら散る・・・・少しばかりのホモセクシャリティも感じられるシーン。
大気との摩擦で高熱を帯び流星のような光を放つ二人、意識も遠のいていく。
それを知らぬ地上の少女は流れ星に祈る。
「世界に戦争がなくなりますように・・・、世界中の人がなかよく平和に暮らせますように」・・・と
まぁ、マンガ読みの私からすると
マンガへの影響、漫画化されたブラッドベリ作品に関してしか語れませんが。
やはり萩尾望都さんが漫画化されたレイ・ブラッドベリ短篇集「ウは宇宙船のウ」は白眉。
高校時代、本当に何度も何度も読みまくりました。
タイトルになった短編も良かったが、
「びっくり箱」「みずうみ」の絵とストーリーが一体化したページには何度釘付けになった事か・・・。
「あの」萩尾望都さんが原作に選んだ・・・というだけで「どんな人だろう」と思わされたブラッドベリ氏。
SFのみならず幻想小説も手掛けた大家と言う事は、当時の集英社漫画文庫「あとがき」にあった評論家の中島梓さんの解説で知りました。
「幻想」の部分にも惹かれ、「プログレ」をステレオで掛けながら良く読んだなぁ。
作品によってはクリムゾンの「ムーンチャイルド」
「風に語りて」「エピタフ」「クリムゾンキングの宮殿」・・・
掲載されたのは、1978年の「週刊マーガレット」
凄い時代だ。
当時の少女は幸運だったな。
少女漫画を愛好する少年も幸福でした。
ブラッドベリさんに感謝。
91歳という御高齢での大往生だったが、最晩年も文明批判の精神は健在で
著作の電子書籍化を持ち掛けて来た相手に「くたばれ!」と暴言を吐かれたそうな。
Rest In Peace レイ・ブラッドベリ氏。