再結成第2弾(76年)。
この6作目「スティル・ライフ(Still Life)」を再結成後の最高傑作に挙げる人も多い。
タイトルは「人生こんなもんさ」的なモノかと思っていたが、「静物画」の意味だそうな。
内省的な曲が並ぶ、一聴して地味なアルバムだが、
個々の楽曲は、よりメロディアスに聴きやすくなり、孤高のヴォーカリスト=ピーター・ハミルの歌唱は円熟の域に達したようだ。
一聴して穏やかなようで、張りつめた緊張感ただよう、美しい作品だ。
ジャケットも素晴らしい。
1曲目の「Pilgrims」は、印象的なキーボードのリフから始まるミディアムテンポの佳曲。
ジェントリーなハミルな歌声。終盤はシャウト。
歌も演奏も緩急自在で抑制が効いている。人気曲だが、それも納得。私も好きな曲だ。
2曲目の「Still Life」は、まるで鎮魂歌のようなオープニングと歌い出し。
こんな暗い歌い出しの曲が他にあるだろうか。
・・・で、アルバム全体が「暗い」「地味」「内省的」となってしまうのだが、この曲もジワジワと盛り上がり
終いにゃ、ブ厚い演奏をバックにハミルさん絶叫。
途中でブチ切れた転調やガラリと曲調の変わる演奏が乱入するなど・・・の異様な展開は、再結成後は封印されてるワケで
(というか、解散前がエグすぎたので、それなりの事やっても目立たないんだな)
それでも淡々と曲を盛り上げ、最後はVDGG流のハード・ソングにしてしまうのだから
頭が下がると言うものです。
3曲目「La Rossa」は、静かなキーボードのオープニングから、やはりハミルの歌唱に合わせて
演奏に火が付くパターン。
4曲目「My Room(Waiting for Wonderland)」は、終始穏やかな曲調。
オーボエの音色が繊細で美しい。ベースレス構成のVDGGだが、この曲ではウッドベース的なサウンドがボトムを支えている。
5曲目「Childlike Faith in Childhood’s End」は
これまた淡々としたフルートの刻みで始まる曲だが、これまた時間経過と共に歌も演奏も盛り上がり
演奏はダイナミックに戦車の如く前進、そして静と動の曲調を行き交い、美しいメロディを重ねていく。
ここでも、ハミルのヴォーカルは感動的だ。
前作「ゴッドブラフ」に比べ、繊細で美しいと言われる「スティル・ライフ」だが
再結成後の基本路線は同じように感じる。
(アルバムごとの劇的変化は無し)
ハミルの絶叫と、ブ厚い演奏隊にも、
ここでは調和・抑制・洗練が感じられ、
やはり中期の充実作といって良いでしょう。
この6作目「スティル・ライフ(Still Life)」を再結成後の最高傑作に挙げる人も多い。
タイトルは「人生こんなもんさ」的なモノかと思っていたが、「静物画」の意味だそうな。
内省的な曲が並ぶ、一聴して地味なアルバムだが、
個々の楽曲は、よりメロディアスに聴きやすくなり、孤高のヴォーカリスト=ピーター・ハミルの歌唱は円熟の域に達したようだ。
一聴して穏やかなようで、張りつめた緊張感ただよう、美しい作品だ。
ジャケットも素晴らしい。
1曲目の「Pilgrims」は、印象的なキーボードのリフから始まるミディアムテンポの佳曲。
ジェントリーなハミルな歌声。終盤はシャウト。
歌も演奏も緩急自在で抑制が効いている。人気曲だが、それも納得。私も好きな曲だ。
2曲目の「Still Life」は、まるで鎮魂歌のようなオープニングと歌い出し。
こんな暗い歌い出しの曲が他にあるだろうか。
・・・で、アルバム全体が「暗い」「地味」「内省的」となってしまうのだが、この曲もジワジワと盛り上がり
終いにゃ、ブ厚い演奏をバックにハミルさん絶叫。
途中でブチ切れた転調やガラリと曲調の変わる演奏が乱入するなど・・・の異様な展開は、再結成後は封印されてるワケで
(というか、解散前がエグすぎたので、それなりの事やっても目立たないんだな)
それでも淡々と曲を盛り上げ、最後はVDGG流のハード・ソングにしてしまうのだから
頭が下がると言うものです。
3曲目「La Rossa」は、静かなキーボードのオープニングから、やはりハミルの歌唱に合わせて
演奏に火が付くパターン。
4曲目「My Room(Waiting for Wonderland)」は、終始穏やかな曲調。
オーボエの音色が繊細で美しい。ベースレス構成のVDGGだが、この曲ではウッドベース的なサウンドがボトムを支えている。
5曲目「Childlike Faith in Childhood’s End」は
これまた淡々としたフルートの刻みで始まる曲だが、これまた時間経過と共に歌も演奏も盛り上がり
演奏はダイナミックに戦車の如く前進、そして静と動の曲調を行き交い、美しいメロディを重ねていく。
ここでも、ハミルのヴォーカルは感動的だ。
前作「ゴッドブラフ」に比べ、繊細で美しいと言われる「スティル・ライフ」だが
再結成後の基本路線は同じように感じる。
(アルバムごとの劇的変化は無し)
ハミルの絶叫と、ブ厚い演奏隊にも、
ここでは調和・抑制・洗練が感じられ、
やはり中期の充実作といって良いでしょう。