あるBOX(改)

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畑中純さん死去

2012年06月15日 | 漫画
漫画「まんだら屋の良太」で知られる漫画家の畑中純さんが、6月13日に亡くなったとの事。

62才。腹部大動脈瘤の破裂だそうな。

79年「週刊漫画サンデー」に連載開始された「まんだら屋の良太」は
架空の温泉旅館「まんだら屋」に住む良太が主人公で、地方ならではの風土、女性の大らかなエロチシズム・・・などが魅力の、畑中氏の代表作の一つ。



舞台は出身地である小倉南区をイメージしたといわれるが
東北といわれれば東北、四国と言われれば四国、上越と言われれば上越・・・とも受け取れる土着感があった。
日本国内の地方が普遍的に持っている「豊かさ、空気感、風土、人のありよう」などがあったからこその人気だったんだろうね。

長期に渡っての連載になったし、続編も書かれたし。

味がある絵が特徴的で、晩年は版画も手掛けられていた。(これがまた味があるんだ!)
温泉宿のスケベ小僧から、田舎の色っぽいお姉さんから、風の又三郎まで描ける人が亡くなってしまったよ。



寂しいねぇ。

畑中純さんの御冥福を御祈り申し上げます。


テオフィロ・ステベンソン氏、死去

2012年06月15日 | ボクシング
また訃報です。

6/11 アマチュア・ボクシングの五輪でヘビー級3連覇を果たしたキューバの英雄ステベンソン氏が、心臓疾患のために死去したとの発表があった。

60歳。

ミュンヘン五輪から3大会連続の金メダルを獲得したステベンソン氏は、1m90cmを越え、体重も100kgの大型選手として鳴らした。

キューバ選手と言うとテクニシャンを連想するが、五輪ハイライト映像で見たステベンソンは基本に忠実ながら、スラリとした長身からの右ストレートを武器にした強打者で。
世界の大舞台でもKO・RSCを量産して活躍。

ムハマド・アリと活躍時期が被っている事から、プロ転向を何度も誘われたが「100万ドル積まれようと祖国は離れない」と拒否。
これもキューバ国民から英雄視される要因となった。

72、76、80年の五輪のみならず
74、78、86年の世界大会でも優勝。

キューバがロサンゼルス五輪をボイコットしなければ4連覇も達成可能だったと言われており、
アリ以降にプロボクシング世界ヘビー級王者になったジョン・テートがステベンソンの右クロス一発でピヨピヨになっている事を考えると
当時ヘタな職業王者より強いんじゃないか・・・と言われたのも何となく分かる。

引退後は祖国のスポーツ組織の要職を務められていたステベンソン氏、あのモミ上げと角刈り系の髪型が懐かしい。

60歳とは、また若い。
ご本人は、まだまだキューバ運動組織の発展のために働きたかった事でしょうが、病ばかりには抗えません。

テオフィロ・ステベンソン氏の御冥福を御祈りいたします。