あるBOX(改)

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湯場、1位の氏家を2RでKO!

2012年06月14日 | ボクシング
6/11 後楽園ホール
◆日本ミドル級タイトルマッチ 10回戦
 湯場忠志(都城レオ)TKO2R 氏家福太郎(同級1位/新日本木村)
◆8回戦
 李冽理(日本Fe級2位/横浜光)TKO5R 竹中良(三迫)

これまた少し前の試合です。
ダイヤモンド・グローブの留守録再生してTV観戦。

湯場強し!
――という一戦でしたな。
ミドルで長らく頑張ってる氏家にも見せ場を・・・とも思ったが

やはり打たれると一気に崩れるところが響いた。

初回、まず湯場は左右のボディフックでダメージを与え
第2Rには左ストレートからの連打で追い立て、右フックから左ストレートで鮮やかなダウンを奪う!

これが速く、的確にガードの真ん中を割ったパンチで
もう、惚れ惚れさせられるシーン。(この日、最高のパンチでしたな!)

ここは意地を見せて立ち上がった氏家だったが、湯場は落ち着いて詰めに掛かり
急所へのパンチを上手くヒットさせ、効かせた流れで一気にラフに連打して
2度目のダウンを奪う。

頭頂部などに当たったパンチだが、それまでのダメージもあって勢いで倒された氏家
ここで勝負あり。

本人も陣営も「やっぱ湯場は強いわ」と兜を脱ぐような敗戦だった。

勝者インタビューで湯場は、石田順裕や淵上との対戦を望んでいたが
そこで勝って残り数戦を実りある物にして欲しい・・・という気もします。

日本選手のボクサー寿命も延びましたな。50戦とは本当に大したモノです。

前座に登場した元Sバンタム級世界王者の李冽理は、これまた冷や汗の試合。
イキの良い竹中のパンチを被弾してタジタジとなるシーンあり、3~4Rにはグラつき
左目を大きく腫らすストップ負けのピンチ。

とても元世界王者の試合とは思えない内容だが、とにかく勝って復調のキッカケにすれば
「あの頃はスランプだった」と言える。

どんなに泥臭くなろうと勝ちを模索して打ち合いを挑む李。
手を出せばチャンスも生まれる。
右ストレートがヒットして後退する竹中、ロープに詰まって連打されて堪らずダウン!

立った竹中だったが、ダメージは大きく
キャリア不足もあってピンチも対処も不十分。
李の追撃で再び倒れて逆転のKO負け。

スリリングで面白い試合だったが、李がここ数戦で崩したボクシングのメカニズムは修復不可能なのか?
それとも世界奪取の試合が出来すぎだったのか?

榎に勝った試合、世界奪取試合の頃の距離感を何とか取り戻して欲しい・・・と、
再度 思わされた一戦でした。