ネット断ちして見たWOWOWエキサイトマッチ。
同日興行3試合が放送され、「こりゃメインはKOだなぁ」。
前座の試合を見ながら「リングが狭く見えるなぁ」。
「モンテカルロは中立地と言いつつ、これは倒し屋ゴロフキンが相手を追い詰めやすい設定かなぁ」などと考えながら視聴。
ハグラー、ハットン、ブライアン・ミッチェルがリング上で紹介され
そこに石田順裕が入場。
最近毎回着ているアジアテイスト満載のガウン。入場曲は御馴染み「トレイン・トレイン」。
モナコで流れるブルーハーツの曲に感無量。
続いて入場した王者ゴロフキンは、いつも通りの落ち着いた表情。
身内と思われる男性が、まるで東洋人のような風貌をしている。
カザフスタンは旧ソ連とはいえ、中央アジアで人種的には我々に近い事が分かる。
(コンスタンチン・チューも同様だった)
現地時間の3/30に行われたプロボクシング「WBA世界ミドル級タイトルマッチ」は、
そうして始まった。
挑戦者でWBAスーパーウエルター級元暫定王者の石田順裕(37才/グリーンツダ)は
「やってやる!」という表情でコールを受け、その表情を裏付けるかのように
初回からリング中央で強打の王者と対峙。
強気にも足を止め、自分から手を出す戦術を選択したが、
王者のジャブは予想以上に伸び、正確に石田の顔を跳ね上げる。
石田のジャブが当たるシーンもあったが、初回から王者が正確なパンチで優位に立った。
2回には王者がジャブに加えて左フック、右ストレートをヒットするシーンも。
ああ、ママニ(亜)が倒されたパターンに嵌りつつある!
タフな石田の顔が赤みを帯びる。少し足に来たか?効いている様子!
セコンドは「動け」と指示しているが、ロープに追われたらボディブローが待っている。
しかも、制空権争いでも遅れを取り、ジャブの差し合いでも完全に負けている。
状況は厳しい。
序盤から石田が打ち気に早り、相手ジャブへ注意が行かなかったのか?
それだけゴロフキンの距離感が絶妙で、リーチを活かす術を知っているのか?
(数値では石田よりゴロフキンの方がリーチが長い)
第3Rも、状況は変わらず。
ますます苦しい石田は相手の左フック・右ストレートを浴びて厳しい展開。
クリンチからでも右を突き上げる王者は相手の回復を許さない。
「なんとか状況を打開しないと4回か5回で倒されてしまう」
そう思った瞬間、ゴロフキンの殴りつけるような右フック!!
石田の上半身はロープ外に叩き出されてしまった。
その場にいたオフィシャルが、即座にマウスピースを外し、KOでの決着が宣せられた。
石田はキャリア初のKO負けで完敗。戦績が24勝(9KO)9敗2分けとなった。
ゴロフキンは7度目の防衛成功で26戦全勝(23KO)。世界戦8連続KO勝利。
日本のジムに所属する日本選手の海外での世界タイトル挑戦は、38戦連続で失敗。
日本ジム所属の現役世界王者(男子)は8人のまま。
意識を取り戻した石田は「やられた」と言っていたように聞こえた。
その後はサバサバした表情で王者に挨拶。
王者も「渕上も石田も強かった」と日本選手を称え、リップサービスでも嬉しい思いがした。
石田の談話も「思い切り行ったから悔いは無い」というもので
最初からあの戦術で行く気だった事が伺えた。
強打の王者に対し、別の戦術もあったとも思うが、王者の上手さ・強さが全てを上回っていた・・・と言う事か。
思えばカークランド戦あたりから、攻撃的になった石田。
急に「本来のアウトボクシング」を求めても無理だったかも知れない。
残念な結果だが、石田の勇気ある挑戦は称えたいし、
夢を見させて貰った事も感謝したい。
今後の彼が引退を選択するかキャリアを継続するかは分らないが、
今回の挑戦を誇りに思って人生を歩んで欲しいと切に思います。
同日興行3試合が放送され、「こりゃメインはKOだなぁ」。
前座の試合を見ながら「リングが狭く見えるなぁ」。
「モンテカルロは中立地と言いつつ、これは倒し屋ゴロフキンが相手を追い詰めやすい設定かなぁ」などと考えながら視聴。
ハグラー、ハットン、ブライアン・ミッチェルがリング上で紹介され
そこに石田順裕が入場。
最近毎回着ているアジアテイスト満載のガウン。入場曲は御馴染み「トレイン・トレイン」。
モナコで流れるブルーハーツの曲に感無量。
続いて入場した王者ゴロフキンは、いつも通りの落ち着いた表情。
身内と思われる男性が、まるで東洋人のような風貌をしている。
カザフスタンは旧ソ連とはいえ、中央アジアで人種的には我々に近い事が分かる。
(コンスタンチン・チューも同様だった)
現地時間の3/30に行われたプロボクシング「WBA世界ミドル級タイトルマッチ」は、
そうして始まった。
挑戦者でWBAスーパーウエルター級元暫定王者の石田順裕(37才/グリーンツダ)は
「やってやる!」という表情でコールを受け、その表情を裏付けるかのように
初回からリング中央で強打の王者と対峙。
強気にも足を止め、自分から手を出す戦術を選択したが、
王者のジャブは予想以上に伸び、正確に石田の顔を跳ね上げる。
石田のジャブが当たるシーンもあったが、初回から王者が正確なパンチで優位に立った。
2回には王者がジャブに加えて左フック、右ストレートをヒットするシーンも。
ああ、ママニ(亜)が倒されたパターンに嵌りつつある!
タフな石田の顔が赤みを帯びる。少し足に来たか?効いている様子!
セコンドは「動け」と指示しているが、ロープに追われたらボディブローが待っている。
しかも、制空権争いでも遅れを取り、ジャブの差し合いでも完全に負けている。
状況は厳しい。
序盤から石田が打ち気に早り、相手ジャブへ注意が行かなかったのか?
それだけゴロフキンの距離感が絶妙で、リーチを活かす術を知っているのか?
(数値では石田よりゴロフキンの方がリーチが長い)
第3Rも、状況は変わらず。
ますます苦しい石田は相手の左フック・右ストレートを浴びて厳しい展開。
クリンチからでも右を突き上げる王者は相手の回復を許さない。
「なんとか状況を打開しないと4回か5回で倒されてしまう」
そう思った瞬間、ゴロフキンの殴りつけるような右フック!!
石田の上半身はロープ外に叩き出されてしまった。
その場にいたオフィシャルが、即座にマウスピースを外し、KOでの決着が宣せられた。
石田はキャリア初のKO負けで完敗。戦績が24勝(9KO)9敗2分けとなった。
ゴロフキンは7度目の防衛成功で26戦全勝(23KO)。世界戦8連続KO勝利。
日本のジムに所属する日本選手の海外での世界タイトル挑戦は、38戦連続で失敗。
日本ジム所属の現役世界王者(男子)は8人のまま。
意識を取り戻した石田は「やられた」と言っていたように聞こえた。
その後はサバサバした表情で王者に挨拶。
王者も「渕上も石田も強かった」と日本選手を称え、リップサービスでも嬉しい思いがした。
石田の談話も「思い切り行ったから悔いは無い」というもので
最初からあの戦術で行く気だった事が伺えた。
強打の王者に対し、別の戦術もあったとも思うが、王者の上手さ・強さが全てを上回っていた・・・と言う事か。
思えばカークランド戦あたりから、攻撃的になった石田。
急に「本来のアウトボクシング」を求めても無理だったかも知れない。
残念な結果だが、石田の勇気ある挑戦は称えたいし、
夢を見させて貰った事も感謝したい。
今後の彼が引退を選択するかキャリアを継続するかは分らないが、
今回の挑戦を誇りに思って人生を歩んで欲しいと切に思います。