あるBOX(改)

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JETHRO TULL’S IAN ANDERSON Plays THICK AS A BRICK

2013年04月16日 | ライヴ
ジェスロ・タル(Jethro Tull)の最高作とも言われる72年の『ジェラルドの汚れなき世界(Thick As A Brick)』
2012年にリーダーのイアン・アンダーソンが続編『ジェラルドの汚れ無き世界2(Thick As A Brick 2)』を発表し、ツアーを開始。

今回、来日して『ジェラルドの汚れ無き世界1&2』完パケ・コンサートを披露するってんで
行ってまいりましたTOKYO DOME CITY HALL。



なんだかんだで、UDOさんの会員チケットで購入。
張り切ってアリーナのS席にしたのだが、アリーナはフラットで舞台が低いから、ミュージシャンの姿が見えづらかった。
客席は三階層になっていて・・・、これじゃ二階層目のバルコニー席の方が遥かに見やすいじゃないか。

なお、この造りはシェークスピア・シアター風で。「演劇的」とも言われるタルの曲を鑑賞するには良かったかも知れません。アリーナ席以外は・・・。



さてさて、スクリーン映像から始まったコンサート。
スポットライトを浴びてアンダーソンが登場。マンドリンを弾きながら「ジェラルドの汚れ無き世界」のオープニングを歌う。
さすがに高音はキツそうだなぁ・・・。

「タル時代からお馴染みの演劇仕立て」、メンバーが帽子やコートなど着用して役を演じ、途中から脱いだりして確かに演劇仕立て。
※舞台美術的な物こそ無かったが・・・

スクリーン映像や字幕も作品世界の紹介ではあったが、ストーリーまでは理解できなかったなぁ。
それでも、「ジェラルド…」の曲展開は感激の再現度だった。

YESの「危機」ほどの華麗さや別世界さは無いが、タルらしいプログレッシヴ・ロックに引き込まれるオーディエンス。



個人的には「タルは初期のブルースロックっぽいアルバムが好きさ」とか言ってた私だが、前回の来日で「ジェラルド…」の一節を聴いて「う~ん、プレグレ・タルもカッコイイなぁ」と思い直したりしたので
今回、フルで聴いて改めて感激したので御座いました。

ステージは2部構成。
後半は『ジェラルドの汚れ無き世界2(Thick As A Brick 2)』。
「ジェラルドの汚れ無き世界1(Thick As A Brick)」の余韻を残した楽曲で始まる「続編」。

オープニングが、ザ・フーの「四重人格」を思い起こされる。

アンダーソンは、フォークやブルースやクラシックを愛好する人だそうだが、
それらを聴いてたら、インスピレーション受けるネタ元には不自由しないだろう。

これだけキャリアがあるのに、印象的な旋律を次々と繋げてくるのには驚きだ。
アイリッシュ・フォーク風の旋律もある。
これまた心地よい。

・・・ギターのメロディは、80年代あたりに書き溜めてたモノかな?
サウンドといい、そんな印象だ。

メンバーは全員が達者。嫌味じゃない程度に上手い。
ピアノ音は、いかにも「電子ピアノ」なのだが、キーボードは素晴らしいハモンドの音を再現。
ドラムも力を抑え細かな刻みで繊細な曲をコナし、ソロも交えて歓声を浴びていた。
白く長い袖をスーツから出しているファッションは好きだから、今回のキーボーディスト=ジョン・オハラさんは好みの人でありました。

アンダーソンさんだけでは厳しい楽曲だけに、サポートで歌い、フルートを奏でるメンバーも居ました。
ここというトコロではアンダーソンさんが登場して喝采を浴びてましたが・・・。

アンコールは「蒸気機関車のあえぎ」。
アンダーソンさんフルートソロ吹きまくりで大盛り上がり。



「時間の長さを感じなかったなぁ」と、みな満足で帰途についたのでした。

会場外では、前回のタル来日公演同様、フルートを吹いている人が居り、
タルの代表曲「ブーレ」を弾いて、拍手を浴びておいででした。

ああ、また良いコンサートが見れた。
Thick As A ・・・「Brick!」のお約束にも参加できたし。
Thick As A ・・・「Brick!2!」とも叫ぶことが出来た。



翌日にはクラブチッタ川崎で追加公演あり。
行くか迷ってる人には、「ぜひ見てみてください」と
強くオススメしたいと思います。

いよいよ本日、イアン・アンダーソン東京公演!

2013年04月16日 | ライヴ
JETHRO TULL’S IAN ANDERSON Plays THICK AS A BRICK

4月16日(火)
◯会場:東京・TOKYO DOME CITY HALL
◯開場/開演:18:00 open/19:00 start
◯料金:S席・8,500円,A席・8,000(税込)[座席指定]

いよいよ今日です。
なんだかんだ言って、チケット買っちゃいました。



以下、来日公演のレビューより

デビュー45周年を迎えるジェスロ・タル(Jethro Tull)の長い歴史の中で最も有名で、最も人気の高い作品といえば、
72年3月に発表されたアルバム『ジェラルドの汚れなき世界(Thick As A Brick)』だろう。

2012年には、このアルバムの発売40周年を記念して、イアン・アンダーソンは
続編となる『ジェラルドの汚れ無き世界2(Thick As A Brick 2)』を発表。

この新作を引っさげて、ジェスロ・タルの頭脳Ian Andersonが、自身のバンドとともに来日する。
今回は2部構成で『ジェラルドの汚れなき世界』1と2の完全再現を行なう予定となっている。
名作がどのように再現されるのか非常に楽しみだ。

・・・・さらに
イアンの最新インタビューによると、ステージはタル時代からお馴染みの演劇仕立てで、スクリーン映像や字幕もあるそうな。

これは日本人には嬉しいサービス。
※R・ダルトリーの「TOMMY」再現ツアーはスクリーン映像でイメージが伝わって
良かったからなぁ。



『ジェラルドの汚れ無き世界2(Thick As A Brick 2)』も買って聴いてみました。
昔ながらの音、肌触り。フルートの音色、イアンの歌声、ギター・サウンド。

昔から老けてたし、昔から熟成された楽曲を演奏していたから、40年の年月を感じさせないわ。
さすがに73年版に比べればメロディなどの魅力では劣るが、いやぁ、まだまだ健在ですアンダーソンさん。

ストーリーも「8才での天才的詩作で英国を驚愕させた」ジェラルド・ボストックの40年後が描かれている。
しかも数パターン。

軍人になったジェラルド、ホームレスになったジェラルド・・・・。

さてさて、どんなステージが展開されるのでしょう。
とても楽しみです。