あるBOX(改)

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ウクレレ漫談家の牧伸二さん死去

2013年05月01日 | 芸能
4月29日の未明、ウクレレ漫談家の牧伸二さんが、多摩川に架かる橋から転落して死亡された。

遺書は見つかっていないが、警視庁田園調布署は自殺とみているとの事。



東京の演芸界の重鎮として長い間、第一線に立ち続けた牧さん。
数年前に脳出血で倒れたが、リハビリを経て活動を再開。歩くには杖が必要だったが、この日も日本橋亭の「お笑い演芸会」に出演し、浅草「東洋館」でのトリを務める筈だったとのこと。

また、数年前からは年齢からくる認知症気味で、2年前には自宅でボヤを起こし、「記憶力が鈍ってき」と溢していたそうな・・・。

演芸関係者は「誤って橋の欄干を何かと勘違いして越そうとして転落したのではないか。足が不自由なので、欄干を乗り越えての自殺を考えるとは思えない」とも語られたそうだが、実際のところは分からない。

基本、演芸界って真面目な人も多いもんね。
同じ漫談家の牧野周一氏の弟子である「指パッチン」のポール牧さんも自宅マンションから投身自殺されていますし(亨年63才)
落語家の桂枝雀さんも、鬱を病んだ末に自殺の道を選ばれた(享年59才)。
「生涯現役」の心構えあった人が、頭や体が動かなくなったら辛いだろうな・・・とも思います。

老人性鬱病というのもありまうからねぇ・・・。
大正テレビ寄席・・・この方のボヤキ漫談には素直に笑えました。

そして
私は2004年に、牧伸二さんの70才を祝い渋谷のクラブクワトロで行われた、
「平成クワトロ寄席」にも行ったんだよなぁ。



拙ブログ2004年09月30日「平成クワトロ寄席に行って来た」で長々と、その模様を書いてるんだよな・・・。
http://blog.goo.ne.jp/aru-rodgers/e/ba811191100930bd66cb7153389e21d1

素直に昔のウクレレ漫談を始めず、古希に引っ掛けて「コキコキロック」やったり・・・と
「現役」「今の芸」に拘ってらっしゃる様に見えた。

だいたい、その前にも「レゲエ漫談」とかウクレレ抱えて演ってらしたもんな。
けっこう真面目にレゲエの事を語ってらしたそうだもんな。
※そういう意味じゃ、カルロス・サンタナさんと同じく
  ボブ・マーリーからスピリッツを受け取った方だったのかも知れません

自分で自分のブログ見て「ああ、こういう事もなさってたな~」と懐かしくなった。
牧伸二師匠、油絵も嗜んでらっしゃったんだよね。
多芸で多趣味だけに、身体と頭脳が衰えて、それらの事が出来なくなるのが おつらかったのかなぁ・・・。

それならそれで「ウクレレ・ブルース漫談」とかいって
「悪いな、歌詞忘れちまったよ。・・・少し待ってくれ」などと枯れた演芸を見せてくれても良かったのになぁ・・・。


享年78才。
牧伸二師匠の御冥福を心よりお祈り致します。