大和田正春や大和武士の名前が出たトコで、
そうなると、
やっぱり「浪速のロッキー」こと赤井英和の自伝を元にした映画が思い出されます。
題名は「どついたるねん」。
運命やら苦境やら・・・そんなもん全てを「どつく」意思ありありのタイトルですなぁ。
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本物の赤井は、世界タイトルの前哨戦として1985年2月5日に行われた大和田正春との試合で
まさかのノックアウト負け。
レフェリーが試合終了を宣した後、しばらくしても自力では立ち上がれず
担架で運ばれた後、救急病院に搬送。
※この時は、スポーツ枠では無い通常ニュースで
「浪速のロッキー」リング禍が伝えられた・・・
診断は、急性硬膜下血腫、脳挫傷。緊急の開頭手術が行われ、ボクサーとしては、もちろん再起不能。
日常生活さえ危ぶまれたが、リハビリにより奇跡の回復を遂げたのは衆知の通り。
本人は体が動けば再起したかったろうが。当然、そんな事は認められない。
そこで、もともとタレント性あり、NHKの「YOU」に出演して近大の先輩・笑福亭鶴瓶と見事なやりとりを見せていた赤井だ。
役柄を「安達」として、回復直後からのストーリーを「映画」で繋いでみせたのだ。
もちろん、監督の阪本順治氏の理解も大きかった。
関西出身の監督は、ほどほどにベタで、且つドライ過ぎない演出で「安達」の再起を描いた。
※主治医に無理やり「再起OK」の判子を押させるシーンには笑ったよ
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相楽晴子さんの「姐ちゃん」っぷりも良かった。
※その後、ダウンタウン浜田の恋人役で売れたけど、
あっさり外人だかと結婚して姿を消したなぁ・・・
そしてボクシング・シーン。
以前「裕ちゃん映画で止まってる」と書いたが、ここでは「本物の」ボクサーを起用する事で
役者に急遽「型」を仕込んだ野暮ったさは見られない。
セリフも時代がかったモノでは無い。
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実話とフィクションが織り交ざりながら話は進む。
後輩ボクサー(大和武士)とリング上で対峙する赤井。
その直前、控室から出てくるシーンで大和田正春がスーツ姿で登場する。
「目をやられてしまって。網膜剥離で引退・・・」と語る大和田に
赤井(安達)は「そうか・・・」と頷く。
そして、スクリーンの端と端で両者のシャドウボクシング。
これはカッコ良かった!
さすが本物のボクサーである。
正直、大和田も「映画の世界で通用する」と思ったほどだ。
しかし、彼は現役時代から続けていたメッキ職人として、その後の人生を生きた。
ボクシング・マガジン編集長を経てライターとなった山本茂氏は
「黒人との混血児である大和田は、ホストにでもなれば高給を稼ぎそうな魅力がある」とも書いたが
それを本人に向けると「いや~、とんでもないですよ。人間、実直に働くのが一番です」と返答したそうな。
その潔さも、率直さも、大和田の魅力だったな。
そうなると、
やっぱり「浪速のロッキー」こと赤井英和の自伝を元にした映画が思い出されます。
題名は「どついたるねん」。
運命やら苦境やら・・・そんなもん全てを「どつく」意思ありありのタイトルですなぁ。
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本物の赤井は、世界タイトルの前哨戦として1985年2月5日に行われた大和田正春との試合で
まさかのノックアウト負け。
レフェリーが試合終了を宣した後、しばらくしても自力では立ち上がれず
担架で運ばれた後、救急病院に搬送。
※この時は、スポーツ枠では無い通常ニュースで
「浪速のロッキー」リング禍が伝えられた・・・
診断は、急性硬膜下血腫、脳挫傷。緊急の開頭手術が行われ、ボクサーとしては、もちろん再起不能。
日常生活さえ危ぶまれたが、リハビリにより奇跡の回復を遂げたのは衆知の通り。
本人は体が動けば再起したかったろうが。当然、そんな事は認められない。
そこで、もともとタレント性あり、NHKの「YOU」に出演して近大の先輩・笑福亭鶴瓶と見事なやりとりを見せていた赤井だ。
役柄を「安達」として、回復直後からのストーリーを「映画」で繋いでみせたのだ。
もちろん、監督の阪本順治氏の理解も大きかった。
関西出身の監督は、ほどほどにベタで、且つドライ過ぎない演出で「安達」の再起を描いた。
※主治医に無理やり「再起OK」の判子を押させるシーンには笑ったよ
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相楽晴子さんの「姐ちゃん」っぷりも良かった。
※その後、ダウンタウン浜田の恋人役で売れたけど、
あっさり外人だかと結婚して姿を消したなぁ・・・
そしてボクシング・シーン。
以前「裕ちゃん映画で止まってる」と書いたが、ここでは「本物の」ボクサーを起用する事で
役者に急遽「型」を仕込んだ野暮ったさは見られない。
セリフも時代がかったモノでは無い。
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実話とフィクションが織り交ざりながら話は進む。
後輩ボクサー(大和武士)とリング上で対峙する赤井。
その直前、控室から出てくるシーンで大和田正春がスーツ姿で登場する。
「目をやられてしまって。網膜剥離で引退・・・」と語る大和田に
赤井(安達)は「そうか・・・」と頷く。
そして、スクリーンの端と端で両者のシャドウボクシング。
これはカッコ良かった!
さすが本物のボクサーである。
正直、大和田も「映画の世界で通用する」と思ったほどだ。
しかし、彼は現役時代から続けていたメッキ職人として、その後の人生を生きた。
ボクシング・マガジン編集長を経てライターとなった山本茂氏は
「黒人との混血児である大和田は、ホストにでもなれば高給を稼ぎそうな魅力がある」とも書いたが
それを本人に向けると「いや~、とんでもないですよ。人間、実直に働くのが一番です」と返答したそうな。
その潔さも、率直さも、大和田の魅力だったな。